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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
ダンジョン編
9/113

9.ダンジョン②

砂漠で修行を続けていた一行。

旧都市跡地を発見した一行は何かに惹きつけられる様に石板の上に立つ。

すると転移の魔法陣によりダンジョンへ転移させられた。

彼等はダンジョン攻略を目指し突き進むのであった。

正面の通路を行くとすぐに2体のスライムが見えた。


「うおっ!!」


っとレイが驚いた。

それに釣られて皆がビクっと反応する。


「なんだ、スライムか」


「こういう事もあるからな。用心して進もう」


そう俺が皆に言うとコクっと皆首を縦に振った。


「じゃあクリン、お前2体いけるか?」


そうクリンに問う。


「行く!」


とクリンの顔が引き締まった。

何故最後尾のクリンを行かせたのかと言うとレベルの底上げは必要だ。

最弱のクリンにレベルが上がってもらわないとこの先困る。

強い魔物が出て来た時に俺が皆を確実に守れる保証がないからだ。

スライムの体当たりを一撃くらいはしたが何なく持っていたダガーで二体のスライムをクリンが倒し、俺達は先に進んだ。


ここで俺達の装備を確認する。

レイはソードを持っている。

面積は広く、先端が反り返っているソードだ。

アラジンの衛兵が持っているような物を想像してくれるとそれらしい。

茶色の革鎧にグラディエーターサンダルのような皮で出来た靴。


シーナは日本刀に近い一本剣。

腰に鞘を挿している。

俺達は割と軽装だ。

鉄の鎧で砂漠に出たら死はほぼ確定。

その為シーナも皮鎧だ。

ウェスタンブーツのようなデザインだがもっとタイトな皮靴を履いている。

そんな格好でもセクシーだ。


アレンとスーカは魔法使い要因ではあるが防御力が乏しい。

その為少し重装備。

2人共上半身は鉄の鎧。

アレンはズボンに鉄の脛当てを付けてローカットの皮靴。

スーカは皮のスカートに鉄の脛当てを付けてローカットの皮靴。

武器は2人共木のステッキだ。


クリンは一番チビなので子供用の鉄の兜に子供用の鉄鎧を上半身に着せ、鉄の肘当てに脛当てにローカットの皮靴。

腰にはダガーだ。


だだっ広いダンジョンの中を歩く。

しばらく進むと何かが地を這う音が聞こえて来た。


「何かいるな」


一番先頭にいるレイが言った。

皆首を縦に振り、顔が引き締まる。

すると前方から何かが近付いて来る。

段々と姿が見えて来た。

するとかなりデカイみみずだった。

前世のゲームではおおみみずと言ったか...。

巨大なみみずが俺達の前に立ちはだかった。

こんな相手に逃げると言った選択肢はない。

先ずはレイがみみずに切りかかる。

その後にシーナが後を追い、別個所を切りつけた。

みみずはデカイだけで差ほど硬くはないらしい。

普通にレイとシーナが切った所に切り口が残る。

すると巨大みみずはのた打ち回った。

これがまたタチが悪かった。

巨体をグネグネと動いて壁に当てたり、尻尾が俺達の方へ何度も迫って来た。

一番前に居るレイもシーナも思わず後ろへ飛び回避した。

ここは遠距離攻撃が妥当だろう。


「アレン!スーカ!」


俺が2人を呼ぶと巨大みみずに目を離さず俺の声に反応して2人で顔を見合い、何かをお互いがくみ取ったようで同時にコクっと頷き詠唱をし出す。


「対象に潤せ!ウォーター!」


とアレン。

アレンのステッキから出された大量の水をみみずに浴びせる。

それを確認したスーカが詠唱し出した。


「対象を冷やし、凍らせよ!コールドブレス!」


すると瞬く間に巨大みみずが凍って行き、動かなくなった。

あとは攻撃力抜群のシーナが逆刃で思いっきりみみずを叩く。


「バキーン!!」


と音と共にみみずが粉々に砕けた。

弱いが巨大な尻尾をぶん回されては堪らない。


「次回は動けなくしたから倒すのが最善策だな」


と俺が言うとシーナが答える。


「そうね。尻尾が当たったら大分痛そう。死にはしないけど」


「だな。先に進もう」


と皆に言うと隊列を組み直し先に進んだ。

どこに向かっているのかって?

正直誰にもわからない。

ただダンジョン内は無風ではなく、風が入って来ている。

その為風の吹いている方向に出口があると言うことだろうと信じ進んでいるのだ。

マップでもあれば助かるのだが...。

進んで行くとT字路になっている場所があった。

勿論風が来ている方向へ進む。


するとすぐ脇の狭いスペースに宝箱らしき物が見えた。


「おい!」


俺は皆を呼び止めた。


「宝箱だ!」


俺の目線の先を皆が追う。

すると立派な宝箱があった。

忘れているかも知れないが俺達は孤児だ。

身寄りもない。

生まれてから今まで自分の力で生きて来たんだ。

それゆえ貧乏。

金目の物には目が無い。

そこに宝箱があれば開けたくなる。

それが貧乏人の嵯峨なのだ。

俺達は宝箱の周りに集まりゴクリと生唾を飲む。


「開けるぞ」


そう俺が言うと皆コクっと首を縦に振った。

それを確認した為宝箱の蓋をそのまま上に持ち上げた。

今思えば何故宝箱に鍵が閉っていなかったのかを考えるべきだった。

目の前に出された餌に何の迷いもなく食いついていた。

宝箱から眩い黄みがかった光が溢れる。

デジャブだ。

目が開けない程に眩しい。

周りが白くなって行く。

そして目を開けるとそこにはブンブンと羽音が大量に聞こえていた。

上を見ると巨大な蜂の巣。

その周りを飛ぶ蜂は80cm位の大きさでしっぽが蠍の形状になっていた。

その数10数匹。

巣を突けばさらに増える事が容易に予測が出来た。

しかもここは出口らしい出口が数百メートル上の一か所しかないのだ。

俗に言うモンスターハウスに俺達は転移させられた。


「や、ヤバいよこれ」


とシーナ。


「ど、どうする?トゥキー」


とレイが俺に問う。


「一旦静かに岩陰まで行くぞ」


と皆に小声で指示を出す。

岩陰に隠れてなるべく見つからないようにする。

出口までバレずに行くのはほぼ不可能。

何が一番最善かを考える。

地道に一匹ずつ仕留めてたらいつか力尽きる事は確定している。

どうしたらいいか…。

巣は素材は何で出来ているのだろうかとふと考えた。

前世の蜂の巣を思い出した。

確か木製のはずだ。

木製なら…俺は対応方針を定めて皆に小声で指示を出した。

すると皆理解したのか首を縦にコクっと振った。

そして俺達と巨大な大量の蜂との戦いが始まる。

短めで申し訳ないです。

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