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84.ダンジョン リターンズ⑥

更新お待たせしました。

今回は少しレイ編です。

楽しんで頂けると幸いです。

俺達はダンジョンの先を進んでいた。

何階層なのかはまだ不明。

皆の意見を纏めると同階層のモンスターハウスに転移させられたのではないかと言う事だった。

俺も皆の読みは正しいような気がしていた。

俺達は修行を経てスキルは勿論、感覚も研ぎ澄まされている。

俺の得とくしているユニークスキル:知将もそう言っている。

ほぼ間違いないだろう。

ダンジョンの中は長く広い。

1F下手したら3km以上あるのではないだろうか。

その位ないと大型の魔物は住めないし、ましてやボス部屋なども確保出来ないだろう。

高速移動で移動したら速いがいざと言う時に高速移動が出来ないと困る。

修行して高速移動の耐久時間も延びたとは言え、頭を使いながら使わないといざと言う時に困る。

そういった時も知将が役に立っているのだ。


ボス部屋を抜けてから魔物は少し強くなった。

大体がLv.200を越えた魔物だ。

経験値もそれなりに入る。

ボス部屋を抜けてレベルも少し上がった。


【種族名】人


【個体名】トゥキー・ウィリアモーゼ


【Lv】691


【称号】マジカルスター



【種族名】人


【個体名】シーナ・キャベロ


【Lv】610


【称号】ハイヴァルキリー



【種族名】人


【個体名】アレン・ウォーカー


【Lv】628


【称号】アークメイジ



【種族名】人


【個体名】スーカ・マクアダムス


【Lv】619


【称号】アークメイジ



【種族名】人


【個体名】クリン・イーフォン


【Lv】686


【称号】スペシャルガーディアン




俺達は着々と強くなっていた。



---回想(修行中)---


トゥキー、アレン、スーカはシャクールの元で魔法を学んでいた。

魔法だけとは言わずスキルについて、この世界について、魔族、魔王について、様々な事を学んでいた。

座学もあり、実技もあり、シャクール教室は実に中身のある修行をしていた。

他の二人に関してはほぼ技術指導のみ。

その為雑学に関してはシャクール教室の3人が特に詳しかった。


座学の休憩中、俺は口を開いた。


「はぁ、これが学校って言うのかな。何か肩凝るな」


「そう?僕は楽しいけど!ねぇ、スー」


「うん。楽しい」


俺は前世から学校と言う物に行った事がない。

俺の両親も学校を出ていないと言っていた。

その為俺も学校になど行かなくて良い、いや、行かす金が家にはなかったんだ。

子供の頃は喧嘩や盗みに毎日忙しかった。

クラップスを作ってからはお勤めもあったし他ギャングとの抗争、商売で忙しかった。

学がなくても出来る。

くそったれでも見れる夢はあるのだと思っていた。

その為勉強は得意ではなかった。

足し算引き算を覚えたのは12才位。

英語の読み書きを覚え出したのは18過ぎてからだったか…ラテン語を覚え始めたのが25の頃、多国語を学び始めたのは30以降だな。

学校など行かなくても本があれば出来るんだ。

要はやる気次第ってやつだな。

そういやロシア人との取引が次の日あって一夜漬けでアイスキメながらロシア語学んだっけが。

懐かしい記憶だ。

だが師匠のお陰でこの世界の事を色々と知れている。

苦手ではあるが感謝しないとな。


その頃アレン。

アレンは座学は好きだった。

知識に飢えていたのだ。

そもそも頭の悪い子ではない。

スーカも同様で座学は好きだった。

もともとアレン、スーカは運動は苦手な方だ。

子供の頃から遊び回るより机に向かってお絵かきをしたり絵本を読んだりそういった事が好きな子だったのだ。

良く外には出たがレイによって無理やり外に連れ出されていたに過ぎない。


それでも魔法は楽しかった。

人口が減って来ていると言われる魔法使い。

その少ない中に自分が入っている事が嬉しかった。

孤児でホームレスの出身。

そんな自分が特別な力を持っている事が嬉しかったのだ。

それはスーカにも言えた事でスーカは引っ込み思案であまり積極的に人と関われない性格故アレンが支えだった。

アレンが魔法の才能がある事を凄いと思うと同時に自分は何も持っていないのではないか…アレンに見放されないだろうかと言う不安もあった。

だが自分も同じ魔法の才があった。

安心すると同時に嬉しかった。

大好きなアレンと肩を並べて歩ける。

その事が嬉しかったのだ。

二人は座学も実技もそつなくこなした。

実技の時間、シャクールはアレンに話しかけた。


「アベレージの平均がいいな。闇も光も使えるのならその辺りを伸ばすのが良いかもな」


「でも僕闇はそれなりに使えるけど光はあまり得意じゃないです」


「ほう。光は何が使える?」


「トーチとリカバリー位です」


「ヒーリングは使えんか?」


「練習はしてますが詠唱でも上手く発動しなくって…」


「そうか。まぁそういう者もいるな。気にするな。闇が使えるならそっちを伸ばせ。リカバリーで出来る事もあるからな」


「はい!」


そしてシャクールはスーカにも声をかけた。


「水系統が得意なのか?」


「はい。水系統と植物系統ですか」


「水は植物を育てる。良い特技だ。魔法は何が使える?」


「ウォーター、ウォーターキャノン、リーフカッター、ウォーターウェイブ、ヴァインウィップ、アイスブリザード、ウォーターブレイド、ウォーターボルテックス、ルーツニードル、ポイズンズォーン…ですか」


「豊富だな。光魔法も使えると聞いたが?」


「使えます。どこまで?」


「シャイニングレーザーまでです」


「ほう。シャイニングレーザーが使えるならそれ以上も使えるだろう。練習は?」


「勿論」


「そうか。光魔法と水、植物は相性がいいからな。これからも伸ばすといいだろう」


「はい」


それからも二人の魔法の修行は続いた。

シャクールは数日後トゥキーが魔法の練習中に話しかけた。


「君が連れて来た二人はあまり筋が良くないな」


「あの二人は...まぁそれなりだと思います。素質が無いわけではないと思いますが」


そうトゥキーはモロットからシウバとイヴァを連れて来ていた。

シウバとイヴァも魔法使いと言う事でトゥキー達と共に魔法をシャクールから習っていた。


「まぁ素質はゼロではないがな...」


「シウバとイヴァは俺達の隠し玉...になる予定です」


「そうなのか?まぁ人数は少数よりも多い方がいいとは思うがな」


シウバとイヴァは無難に魔法が使えると言うだけで特質した力はなかった。

二人共孤児で人売組合に魔法が使える事が買われ拾ってもらった身だ。

魔法以外力になる手段を二人共知らないのだ。

ただトゥキーはそれで良いと思っていた。

魔法使いが二人増える事により微力ながら攻撃に厚みが出る。

その為元勇者パーティの一員であり魔導神の一人であるシャクールに魔法を習う事で更に強くなれ、経験値も得れるのではないかと思っていた。

それにシウバとイヴァはほぼ年齢も変わらない。

これからの成長次第ではトレシアスクの右翼左翼にもなれるであろう事をトゥキーは予期していた。


「所で君はどうだ?」


「淡々と使える魔法の種類は増えてますが練習よりも実践で学ぶタイプなので少し味気ないと言うか...」


「そうか。では私と手合わせするか?」


「是非」


トゥキーは口角を片方だけ上げて不敵な笑みを浮かべた。


トゥキー達がダンジョンを進む中レイは目的地であるヘストニア王国へ向かっていた。

目指すは殺刀神ジョセフ・ゲイシーである。

殺刀神ジョセフ・ゲイシーがいるとされている聖大陸隅にある国へストニア。

殺刀流はそこで生まれた。

代々へストニアでゲイシー家が伝承して来た。

門下生は少なく剣を習う者も年々減少傾向にある。

そもそもヘストニアは田舎で高齢化が進んでおり若者も少ない。

大人になると多くの者が隣国であるローシアルへ出る。

ローシアルの王都モルスクワルは都会で多くの人種が住み、遊郭や娯楽施設も豊富で国としても潤っている。

この国にダンジョンがあると言うのもローシアルが栄えている理由でもあった。

その分物価も高いが人が暮らせるだけの賃金の支払いは義務付けられており、人がいる分仕事も多い。

ヘストニア付近は気温が寒い地方で冬には雪が降る。

それでも活気がありヘストニアの若者は憧れてモルスクワルで住みたがる。

そういった風潮もありヘストニアは高齢化が進む一方であった。

そんな中でも天才が生まれた。

殺刀神ジョセフ・ゲイシーである。

若くして殺刀神の名を受け継ぎ、優秀な弟子を排出して来た。

本人は修行の際他国へ渡って放浪したりもしたが殺刀神となってからは国を出ず、殺刀流の真の伝承者としてヘストニアに根を張った。


バルテオナから出発するとへストニアはトゥキー達のいるクランスよりも遥かに遠い。

それだけ時間がかかる。

この頃レイはクランスとヘストニアの中間、パーランド王国にいた。

海沿いに進んで来た為現在パーランドの海沿いにある小屋で無断宿泊をしていた。


「あいつら元気かなー…」


レイは昼食の後の休憩中。

藁で編んだ敷物の上で横になれば足が壁に付いてしまう程の小さな小屋で寝転び、天井の木の木目を見ながら兄妹達の事を思い出していた。

この距離ではFコンも役に立たない。

レイはFコンを出しては兄妹達の名前を見ていた。

Fコンはファミリーに入っている者が死ぬとその中から名前が消える。

Fコンを見る事は元気でやっているかを確認する意味もあった。

すると小屋の外にただ者ではない気配が現れた。

その気配に気付いたレイは飛び起き、小屋を出るとその気配がある方向に顔を向けた。

するとそこには見窄らしい汚れた茶色のボロボロの麻布のような物を頭から被った、小柄な人物がそこに立っていた。


「探したぞ、若き聖刀神」

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