81.ダンジョン リターンズ③
更新お待たせしました。
またコロナが流行り出しました。
皆様お体には気を付けてお過ごしください。
作者も出来るだけ自粛して小説の更新頑張ります。
---回想(修行中)---
トゥキーが魔法の修行をしている所を見ていたシャクールがトゥキーの腰に下げている魔袋を見ていた。
そして思い立ったように話し出した。
「なぁ、トゥキー坊」
「はい?はぁ、はぁ、はぁ」
トゥキーは修行で息の上がった声で答えた。
「その魔袋じゃそろそろ容量いっぱいだろ?」
「はぁ、はぁ、そうですね」
「私のと変えるか」
「はぁ、いいんですか?」
「私が持っているよりはこれからはトゥキー坊が持ってた方が役に立つだろう。それに改良すればその魔袋ももう少し容量増やせそうだしな」
「師匠って生産スキルも高いんですか?」
「いや、私は戦闘に特化してるからな。生産系は全然だがトゥキー坊よりは高いぞ」
「ダンジョンとか入ってみてわかりましたけど作れる物はその場で作っちゃいますからね。自動的にスキル上がりますよね」
「うむ。ないと不便な物もあるからな。普通はダンジョン入る前に色々備えて行くからあまり生産する事はないが靴だったり毛布だったり着る物だったりはどうしてもその場で作らないといけない事もあるからな」
「ですよね」
「それにその中、入ってるのは道具だけじゃないんだろ?」
「…そうですね。もう魔物は入らないかも」
「ずっと気になってたが「魔物」とはあまりメジャーな言い方ではない。その者がどういう生き物かはっきりしない時に使う言葉だ」
「じゃあこっちでは何て言うんですか?」
「獣型の魔物が魔獣。鳥型の魔物が魔鳥、虫型の魔物が魔虫と言われるのだ」
「じゃあスライムみたいなのは何て言うんですか?」
「あれこそ魔物に属する者だな。スライムは何処にも属さないからな。ちなみに人型の魔物は魔族と言う」
「へぇ。俺達学がある訳じゃないからそういった事に関しては無知ですね」
「覚えておいた方がいいぞ。獣人などは「魔物」と呼ばれるのが嫌いで相手によっては襲って来たりするからな。あいつらは人よりも頑丈に出来てるからな。レベルが自分より同じでも場合基本的なポテンシャルは敵わない。そもそもの骨格も違えば体の作りも違う。牙があったり角があったり爪や尻尾がある。それらはあいつらにとっては武器だからな」
「わかりました」
---現在---
俺達はダンジョン内を先に進んでいた。
俺達は60階層にいた。
そこまでダンジョン内の魔物のレベルは上がっていない為そんなに奥には進んでないような気がする。
それでも現在地がわからないのは冒険者としては不安要素である。
実際50階層位までは市場でも地図が売っていたが高値で取引されているような状況だった。
大体の冒険者は50階層まで行くのも一苦労といった所なのだろう。
地図はそこに行った者でないと書けない。
故に出回っている地図は少ないのだ。
深く潜れば潜る程高価な宝物だったり珍しいアイテム、素材などが取れる。
だが魔物のレベルも上がり生還率は低くなる。
その低い生還率の中で己の力を鍛え、強くなった者だけがより深層へ行けるのだ。
命を削って得た情報をそう易々と外へ口外する者は少なく、口外したとしてもその分高い料金で情報提供するのが冒険者の中では常識となっている。
その他に地図を手に入れる手段として宝箱がある。
ダンジョンの中には宝箱がいくつかあり、その中に地図があったりする。
直ぐに発見出来る物もあれば探さないと見つからない宝箱もある。
浅い階層の宝箱は当たり前のように空だ。
何故なら既にそこに到達した者が根こそぎ取って行くからである。
冒険者の貴重な収入源でもあるアイテムを残して行く馬鹿はいないのだ。
よってダンジョンに入る冒険者はより深層を目指す。
中には倒しても倒しても湧いて来る魔物を狩り、素材目当てに入る者もいるが浅い深層の魔物の素材は多く出回っている為安価で取引されている。
それでも微々たる収入を得る為に数を刈って行く者もいればやはり深層の魔物を素材を求めて進む者もいるのだ。
現在勇者一向が到達した105階が最下層。
それよりも下がある、このカルタカヤルダンジョン。
俺達はダンジョン攻略を目指して進んでいた。
だが進めど地図は出て来ず現在地が掴めないまま5階程ダンジョンを下った。
「これボス部屋だよね?」
アレンが言った。
「だろうな」
俺はアレンに言葉を返した。
そう。
俺達の目の前には今大きな扉がある。
これはボス部屋に良くある造りでここから先はボスがいる事を指している。
するとシーナが口を開いた。
「行くしかない…よね?」
「ああ。取りあえずボスは何か確認する必要があるだろうな」
俺はシーナの問いに答えた。
するとクリンが言った。
「何階なのかわからないのにボス戦は不安だね」
「ああ。ヤバかったら一旦退却しよう」
俺はクリンの言葉に答えた。
するとシーナを口を開く。
「じゃあ…行く?」
「行こう!」
俺はシーナの言葉に答え一歩前に出る。
そして恐らく15m程あるだろう扉を俺は押した。
ゴゴゴゴと言う音を立てながら大きな扉は空いて行く。
扉は青銅色でそれなりに重量があり、ボコボコと凹凸がある。
俺だから軽々と開けれるがそれなりの力がないとこの扉は開けれない。
ここに来るまでにそれなりに力を付けておけ…そういう事だろう。
この扉さえ開けれない者には挑戦する資格すら与えられないのだ。
扉を開けると中には何かいた。
そこは縦200m、横200m、高さ100m程の空間。
薄暗く何がいるのかまでははっきり見えない。
奥の中央部分に緑色に光る物が二つ見えた。
ぼんやりとその全貌が見えるがその者の大きさは20m程はあるのではないだろうか。
俺達がボス部屋に入り入り口付近で突っ立ていると後ろの扉がバダン!と大きな音を立てて閉まった。
するとボス部屋の天井付近に設置されていたであろう松明が一斉に燃えだす。
すると室内は段々と明るくなり、中央部にいる者の姿を露わにした。
「あ、アースドラゴン!?」
クリンが大きな声で言った。
すると中央部にいたアースドラゴンが大きな咆哮を上げる。
「ギュイヤヤヤアアアア!!」
地龍。
その井出たちは蛇のような胴体だが手足が2つずつあり、前足は発達した鋭利な爪を持っている。
後ろの足2本は前足に比べて小さく細い。
顔はマズルが長く長細い顔をしている。
所々に植物の蔓や葉を付け、如何にも地龍といった感じだ。
土龍と言うようにもぐらの要素が入った龍種である。
龍種の中では割と特殊な種類で地上でも生息地は明らかになっておらず目撃情報も少ない。
俺は地龍に達眼を発動させた。
【種族名】アースドラゴン
【個体名】ケツァルコアトル
【Lv】401
【称号】フロアボス
【スキル】
シンプルスキル:作成+2
ファインスキル:高運+2
ファインスキル:平安+3
ファインスキル:痙攣耐性+3
ファインスキル:天才+4
クールスキル:専心+2
クールスキル:恵眼
クールスキル:多感+2
クールスキル:怪力+3
クールスキル:極魔法+3
クールスキル:熱無効+2
クールスキル:極寒耐性
クールスキル:枯渇耐性
クールスキル:毒無効+2
クールスキル:延命+3
クールスキル:音速+2
クールスキル:耐久力+2
クールスキル:度胸+3
ユニークスキル:神体
ユニークスキル:鑿掘
【魔法】
・ウィンド【完・無】・ウォーター【完・無】・サンド【完・無】・リーフ【完・無】
・サンダー【完・無】・コールドブレス【完・無】・トルネード【完・無】・ウォーターボール【完・無】
・リーフカッター【完・無】・ウィンドカッター【完・無】・ウォーターウェイブ【完・無】・サンドウェイブ【完・無】
・ヴァインウィップ【完・無】・ボルトショック【完・無】・アイスブリザード【完・無】・ウォーターブレイド【完・無】
・ルーツニードル【完・無】・ボトムレススワンプ【完・無】・ロックブリザード【完・無】・トールズレイジス【完・無】
・エアーキャノン【完・無】・アブサーブスデザート【完・無】・アントヘル【完・無】リカバリーポレン【完・無】・ドロセラ【完・無】
流石にここまで来ると容易には勝てなそうだと俺は思った。
スキル的には女王蜂に劣る。
だが強固な体と鑿掘と言うユニークスキル。
魔法の種類の多さが問題だ。
特急レベルのトールズレイジスも要注意が必要だろう。
それよりも気になるのが個体名がある事だ。
しかも前世の神話の怪物の名前だ。
これはどう言う意味なのだろう。
そんな事を考えているとアースドラゴンは再度咆哮を上げると自慢の鑿掘で地底を掘り地底へ潜った。
するとアレンが口を開いた。
「これ下から出て来るパターンだね」
「ああ。それじゃモグラ叩きを始めようか」
俺達とこの階層のボスとの戦いが始まった。
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