79.ダンジョン リターンズ①
仕事が繁忙期の為、中々更新出来ずすみません。
出来る限り更新していきたいと思っています。
コロナに負けず一緒に頑張っていきましょう!
目の前には巨大な蜂と更に巨大な蜂の巣が巨大な穴にぶら下がっている。
天井は辛うじて見えるがあまりにも巨大なその巣の存在感はここに連れて来られた者の生気を失わせる絶望的な力を持っていた。
巣の周りには大型の蜂。
形は蜂ではあるがその大きさは20cm程もあり人間の顔一個分程の大きさであった。
その大型の蜂が巣の周りに無数におり、襲われたりすれば一たまりもないだろう想像が付く。
そんな巨大な蜂が無数に飛んでいる為、大きな羽が空を仰ぐ音も大きく、静か眼な原動機付き自転車のエンジン音程の音を穴の中に響かせている。
そして俺達が何故このような事になってしまったのか…それは10分前に遡る。
俺達はダンジョンの60階層にいた。
60階層は天然のクリスタルが多く見られる神秘的な階層だ。
所々に天然のクリスタルが地面や壁、天井から生えるような形で出ており、一本で生えて来てるのではなく数本が1株のような形で所々に生えていた。
俺達は60階層を先に進んでいた。
するとシーナが口を開いた。
「ねぇ、この階層凄い綺麗な階層だね」
「ああ。ここまで来れる冒険者も少ないだろうしな」
シーナの問いに俺は答えた。
するとアレンが言葉を発する。
「だね。最初に比べたら他の冒険者も見なくなったもんね」
「冒険者が多い所は魔獣の死体やら残飯やごみ、排泄物が多かったしな」
「ダンジョンは静かに限るね」
俺がアレンの言葉に返事をするとシーナがその言葉に答える。
するとクリンが口を開いた。
「それにしてもクリスタルって微量ながら魔力を持ってるみたいだね」
そうなのだ。
達眼で見るとクリスタルは微量ながら魔力を放っており、薄青白く光っていた。
その為達眼を随時発動して見るとダンジョン内は薄青白い神秘的な色となって見えるのだ。
魔力を持っていなくても視覚のスキルは取得出来る。
その為クリンも視力系のスキルを持っているのだ。
「クリスタルは魔石の一種だからな。魔力放ってて当然だろ。お前等そういうの習わなかったのか?」
俺はクリンに質問をした。
するとクリンとシーナが顔を見合わせてお互いの心の中を探り合う。
そして二人は目線を俺に戻して言った。
「「全然」」
どうやらこういった基礎知識を学んだのは俺達だけらしい。
本当に戦う事だけをこの二人は習っていたんだとこの時知った。
するとシーナが口を開いた。
「って事は魔石取り放題?」
「…って事になるな」
俺はシーナの問いに答えた。
「じゃあ何個か取って行った方がお金になりそうね」
そういうと一番手近にあったクリスタルにシーナは手を伸ばした。
するとクリスタルから出ていた薄青白い光が強く発光し出した。
するとシーナが驚きの声を上げる。
「いや、ちょっ!」
クリスタルは目を開けていれない位の光を放った為俺は一瞬目を瞑った。
次に目を開けた時そこにシーナはいなかった。
俺は咄嗟に答えを口に出した。
「トラップか」
俺達はシーナの触ったクリスタルの近くに寄った。
そして即座に答えを出した。
「シーを追うぞ!」
「「「うん」」」
俺達はクリスタルを同時に触る。
すると先程のように光が眩しく光った。
目を開けているのは辛くなった為目を瞑り、次に目を開くとそこには巨大な蜂の巣と巣の周りを飛び交う巨大な蜂の姿と一緒に大きな羽音が響く穴の底にいた。
そして話しは今に戻る。
「落ち着け。俺達は同じ状況を前にも体験してる。攻略法はわかってる。だろ?」
俺達は岩の陰に隠れて小さな声で皆に言った。
すると皆首を縦に振る。
「俺達はあの時よりも強くなってる。見た感じこの穴に巣くっている蜂はサンジバとは別種だ」
「誰か眼使った?」
シーナがそう皆に聞くと皆首を横に振る。
それを見て俺は提案をした。
「じゃあ俺が眼を使って見る。それから作戦を立てよう」
そういうと皆首を縦に振った。
俺は岩陰から顔を少し出し羽を羽ばたかせ宙に浮いている蜂を見た。
蜂は凶暴なスズメバチと言ったような顔ではなく、首周りにはファーのような物を付け、ケツはシマシマで全体的に茶色に近い黄色をしていた。
どちらかと言ったらミツバチのようにも見える魔虫だ。
俺は達眼のスキルを発動させ蜂を見た。
【種族名】キラービー
【個体名】なし
【Lv】136
【称号】レックレスチャレンジャー
【スキル】
シンプルスキル:熱耐性+4
シンプルスキル:移動+3
シンプルスキル:作成+3
シンプルスキル:耐寒性+3
ファインスキル:痙攣耐性+2
ファインスキル:晴眼+2
ファインスキル:剛腕+2
ファインスキル:飛行移動+4
ファインスキル:大魔法
ファインスキル:鋭敏+4
ファインスキル:頑丈+2
クールスキル:激毒生成+2
クールスキル:毒無効+3
クールスキル:耐久力
クールスキル:度胸+3
クールスキル:枯渇耐性
ユニークスキル:触角感知
ユニークスキル:念話
ユニークスキル:巣材生成
【魔法】
・ウィンド【完・無】・ウォーター【完・無】・サンド【完・無】・リーフ【完・無】
・ウルトラサウンド【完・無】・サンダー【完・無】・ファイアーボール【完・無】・リーフカッター【完・無】
・ウィンドカッター【完・無】
キラービーのステータスを見ているとキラービーがこっちを見た。
そして凄い勢いでこっちへ向って来たのだ。
俺は皆に危険を知らせた。
「不味い!バレた!こっち来るぞ!流石にこのクラスじゃ気付かれちまった!」
「もうやるしかないよね」
「ああ!前回同様巣を焼く!皆フォローを頼む!出て来た女王蜂を皆で叩く!いいな?」
「了解!」
「OK!」
「任せて!」
「…!」
俺はシーナの言葉に返事し、皆に指示を出した。
そして岩陰から出て、向って来る蜂の大群を迎え打つシーナ、アレン、スーカ、クリン。
俺はジェット石が先端に組み込まれた杖を両手で持ち、巣へ向けて魔法を無詠唱で発動させた。
「ファイアボルテックス」
ファイアボルテックスとは風と火の融合魔法である。
右手にピラーオブファイア、左手にトルネードを発動させる事によって発動出来る。
だが無詠唱で利用する場合の発動方法であり、詠唱をすればこのような器用な方法は必要ない。
トゥキーが詠唱があまり好きでないのと発動までの時間が無詠唱の方が短い為無詠唱で発動出来る物は発動させると言う彼なりの拘りでありこれが出来るからこそ彼が強い理由でもあった。
巣の真下に発動したファイアボルテックスは火の渦を巻き巣へ引火していく。
多くの蜂はそれを発動させているのがトゥキーだと気付き、トゥキーへ向かおうとするもトゥキーの方へ行こうとする蜂の動作に気付いた皆はその一瞬の隙を突き着実に討伐して行く。
それでも数は多く、数十匹の蜂はトゥキーに向かって飛んで行く。
その間にも巣は焼け、熱耐性の低い蜂達は巣から這い出ようとするも力尽き、燃えながらボトボトと下へ落ちて行く。
トゥキーは巣へ完全に火が燃え移ったのを確認しファイアボルテックスを解いた。
自分の近くに蜂の大群が迫っていたからである。
トゥキーは迫り来る蜂の大群に杖を向けて魔法を発動した。
「メテオライト」
すると杖先から魔法陣が出現し、すぐそこまで迫って来ていた蜂の大群に大きな飛球が飛んで行く。
蜂達は急ブレーキをかけ止まり、自身の目の前に魔法陣を発動させファイアーボールを迫り来るメテオライトに放つ。
だが数十個の小さなファイアーボールではトゥキーのメテオライトは止める事が出来ず、そのまま大きな火球に被弾する。
その数十数体。
後ろにいた蜂達は火球を避け、再度トゥキーへ向かって行くが直ぐにその判断が間違いだったと気付いた。
何故なら火球は巣に直撃し宙吊り型に作られていた巣を下に落としたのだ。
その威力は凄まじく、火球が着弾した部分が綺麗に抉れたのだ。
実際キラービーの巣は特殊な粘液で作られている。
ユニークスキル:巣材生成により木材を細かく砕き、鉱物を細かく砕き体内に入れユニークスキル:巣材生成により体内で生成され体外へ排出される。
少し時間を置くことによって粘液は固まり巣となる。
それを長年続ける事によって巨大な巣が出来上がる。
鉱物が含まれている為強度に関してはかなりの物であるがそれを意図も容易く抉ってしまうトゥキーのメテオライトが異常なのである。
大きな落下音を上げゴロゴロとダンジョンの壁を傷付けながら転がり、壁に寄り掛かるように斜めになって動きを止めた巣を蜂達は確認すると編成を変えた。
巣を攻撃されないように俺達と巣の間に飛んだ。
恰もここから先は通さないと言わんばかりにである。
だがそれはトゥキーが考えた思惑に上手くハマった形だった。
疎らに飛んでいる蜂を一匹ずつ討伐するのは骨が折れる。
その為一か所に集める事が出来ないかと考えていた。
偶然にもトゥキーの攻撃が巣に当り巣を壊した。
それによって自身を擲ってでも蜂達はトゥキーの攻撃を止めなければいけなくなったのだ。
トゥキーは片方の口角だけ上げニヤと不敵な笑みを浮かべ、次の瞬間高速移動で蜂達が集まっている所の真横に着くように移動した。
移動開始する前に杖に魔力を込めながらである。
そして一網打尽に出来る位置に移動すると既に魔力を貯めていた杖から魔法を発動させた。
「ダークネスボール」
通常のダークネスボールはバスケットボール程の大きさだが込める魔力量によって大きさが変わる。
勿論注いだら注いだだけ大きくなる。
そして熟練度により発射速度、弾道まで操作出来るのだ。
だが野球のピッチャーのように手を離れてから起動を変える事は出来ない。
トゥキーは特大のダークネスボールを蜂達に向けて高速で放った。
ダークネスボールに触れた物は全ての見込まれ異空間に飛ばされる。
全身当った者はそこから存在が消え、体の一部が当った者は触れた一部が消失した。
その一発だけで飛び交っていた殆どの蜂は姿を消した。
残った蜂達はシーナ、アレン、スーカ、シーナによって軽く討伐されて行った。
そして燃え盛る巣の中から一体の大きな蜂が巣から顔を出した。
その蜂は全長1m程の大きさであった。
人と比べれば小さいが通常1mの体長を有する蜂は存在しない。
その大きな巨体を大きな羽を広げ飛ぶと一際大きな羽音を立てていた。
トゥキーは女王蜂と思われるその蜂を達眼を使いステータスを見た。
【種族名】クイーンキラービー
【個体名】なし
【Lv】310
【称号】女王蜂
【スキル】
シンプルスキル:移動+4
シンプルスキル:作成+2
ファインスキル:耐寒力+2
ファインスキル:断熱性+4
ファインスキル:大魔法+4
クールスキル:多感+3
クールスキル:飛翔+2
クールスキル:怪力
クールスキル:恵眼
クールスキル:麻痺無効+2
クールスキル:毒無効+3
クールスキル:硬質+3
クールスキル:耐久力+4
クールスキル:枯渇耐性
ユニークスキル:強毒生成
ユニークスキル:屈強
ユニークスキル:触角感知
ユニークスキル:念話
【魔法】
・ウィンド【完・無】・ウォーター【完・無】・サンド【完・無】・リーフ【完・無】
・ウルトラサウンド【完・無】・サンダー【完・無】・ダークネス【完・無】・ファイアーボール【完・無】
・リーフカッター【完・無】・ウォーターボール【完・無】・サンドウェイブ【完・無】・ウィンドカッター【完・無】
・ウォーターウェイブ【完・無】・ウォーターブレイド【+2・無】・ポイズンレイン【完・無】・リカバリー【+3・無】
使える魔法も多く、ステータスもそれなりだ。
レベルに関しても他の個体に比べたらずば抜けている。
女王蜂は羽で飛びながら自分の真下に魔法陣を発動させた。
するとその魔法陣から大量の水が飛び出した。
ウォーターウェイブだ。
水の波は燃え盛る巣を包み込むみ消える。
すると火は鎮火し少量の煙を上げていた。
火が鎮火したのを確認すると女王蜂はこちらに目を向けた気がした。
すると女王蜂のが凄い速度で俺に向かって飛んで来た。
そして自身の目の前に魔法陣を発動させる。
俺はこのモンスターハウスでの最後の戦いが始まった事を確信した。
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