8.ダンジョン
お休み頂き申し訳ありませんでした。
楽しみにして下さっている方々には申し訳なく思っております。
今後も出来る限り更新して行くのでよろしくお願いします。
翌日も翌日も俺達は修行に出かけた。
その度に危険な目にも何かあったが、その度にレベルも上がって行った。
売る魔物の素材も日に日に入手難易度の高い物へとなっていった。
その為、俺達の日給はそれなりの金額となって行ったのだ。
徒歩では一日で行ける範囲が決まってしまう。
その為ラクダを買った。
一日に行ける範囲がかなり広がったのだ。
この日もラクダに跨り、町から数10キロ離れた所にいた。
すると昔に町があったのだろう。
石造りのボロボロの柱や石板で埋められた地面、結構な範囲で旧都跡地が広がっていた。
エジプトの旧文明跡地を想像してもらえるとわかりやすいかも知れない。
「こんな所があったんだな」
皆で物珍しそうに見て回った。
外に出ないとわからない事もいっぱいあるのだ。
その中でも神殿の跡地のような場所があった。
石板が地面に敷詰められているが所々ボロボロだ。
ただかなり広い範囲に石板が敷き詰められていた。
俺達はラクダを降りて、その石板の上に立ってみた。
感覚…と言っていいのか、何となく何かに惹きつけられるような感覚を感じた。
すると石板から淡い青白い光が灯り、石板上に魔方陣が浮かび上がった。
その魔方陣から放出される青白い光が強くなり、目を開けていられない程に光を放った。
光が収まった。
そう思い目を開けると俺達は地下の洞くつのような薄暗い場所にいた。
「どこだここ」
俺達は周りを見渡す。
静寂の中俺はつぶやくように言った。
「ダンジョン…か?」
「ダンジョンって?」
と俺のつぶやきにレイが質問した。
「ダンジョンって言うのは何階層にも続く、魔物の巣窟だ」
「魔物の巣窟って…」
そう言うとレイは顔を青ざめさせた。
他の皆も同様に絶望感が顔に出ている。
ここがダンジョンか確かめる必要があるのだ。
俺達が今いる場所は15畳ほどの拓けた四角い空間だ。
正面、右手、左手に通路があり先に進めるようになっている。
俺は左手の通路へ歩き出した。
「お、おい!」
とレイが俺を呼び止めようとしたが無視して俺達がいた空間から出た。その先も道が続いている。
一旦元いた空間に戻り、今度は右手の通路へ行ってみる。
そちらもやはり静かに道が続いているだけだった。
再度元の空間に戻り、今度は正面の通路へ行ってみる。
通路はすぐに壁があり、右手に曲がれるように続いていた為、俺は右折する。
すると5m先にスライム2体を確認した。
これは先ず間違いないな。
俺は皆がいる元の空間に戻り、皆の前に立った。
「どうだった?」
とレイが質問する。
「ほぼ間違いなくダンジョンだ」
すると皆が絶望感を表情に露わにした。
「ここを抜け出すにはさっきの石板に浮かんだような魔方陣を探す必要がある。でないと餓死か魔物の餌だ。中にはトラップもあるかも知れない。残るも地獄、行くのも地獄だ。だから俺は先に進む!お前達もこんな所で死にたくないだろ?一緒に先に進もう!!」
「声/ユニークスキル:魅了を発動しました」
すると皆の表情から恐怖が消え、勇ましい表情へと変化した。
この頃から俺は魅了の使い方を何となくわかって来ていた。
俺が言えば無理そうな事でも可能そうに魅了の力で聞こえるらしい。
ダンジョンを進む前におさらいをしておこう。
LV.32 称号:盗賊団リーダー
シンプルスキル:生命+2
シンプルスキル:知恵+4
シンプルスキル:集中+3
シンプルスキル:精神+3
シンプルスキル:幸運+2
シンプルスキル:魔法+4
ファインスキル:旱魃耐性+4
ファインスキル:駿足+4
ファインスキル:猛毒耐性+3
クールスキル:熱無効(断熱性から進化)
クールスキル:怪力(剛腕から進化)
クールスキル:硬質+2
クールスキル:耐久力+3
クールスキル:度胸+3
ユニークスキル:知将
ユニークスキル:リーダー
ユニークスキル:魅了
スペシャルスキル:統率者
【魔法】
・ファイアー+3【無】
・ウィンド+3【無】
・ウォーター+2【無】
・サンド+2【無】
・トーチ+2【無】
・リーフ+2【無】
・サンダー+3【無】
・ダークネス+3【無】
・ファイアーブレス+2【無】
・ウィンドカッター+2【無】
・ウォーターウェイブ+2
・サンドウェイブ+2
・フラッシュ+2【無】
・ヴァインウィップ+2
・ボルトショック+2【無】
・ダークスクリーン+2【無】
俺はこの時、それぞれの魔法中級をほぼ無詠唱で発動出来るようになっていた。
そしてこれまでの経験で学んだのは、レベルが上がったからと言っても確実にスキルが上がる分けではないと言う事だ。
レベルは言わば経験値の総合値のような物だろう。
使わないスキルは上がらないし、逆に使うスキルは上がる。
レベルが全くスキルに関係していない訳でもないが、必ず関係している訳でもないと言うのが俺の見解だった。
兄弟達の値も見れたら良いんだけどな。
それが出来ればレベルや特質で隊の編成も出来るのに…。
とは言えこいつらはわかりやすい。
そもそも俺は魔法が使える。
俺に習って、皆が魔法の練習をした。
結果詠唱で何個かの初級魔法を扱えるようになった、レイ。
レイより使える魔法は少ないが詠唱で何とか発動出来るシーナ。
シーナよりも才能があり、まだレイよりは魔法は使えないアレン。
アレンと同じ位才能溢れるスーカ。
魔法も使えず、力も弱く戦闘に不向きなクリン。
後援系のスキルが多いパーティだ。
動けて魔法も出来て力のあるレイが前衛。
動けて多少魔法も使えて攻撃力もそれなりのシーナが中堅。
シーナの右に距離を置いて構えるのはスーカ。
シーナの左に距離を置いて構えるのはアレン。
問題はクリンだが…うんー…まぁ俺の後ろに置いておくのが妥当だろう。
クリンは誰よりも臆病だ。
その為か誰よりも危険察知能力が高い。
俺の後ろに置いておけば、危険が迫った時に反応してくれるのはクリンしかいないだろう。
俺はこの隊列を皆に伝える。
皆納得した表情で頷いた。
「よし!お前等、頼んだぞ!」
「声/スペシャルスキル:統率者を発動しました」
すると皆決意を固めた表情で頷き隊列を組む。
「よし!正面の通路から行くぞ!」
俺は敢えて直ぐに魔物がいる正面の通路から行くと皆に師事する。
魔物がいる事を先ず頭に刷り込むことが大切だと判断したのだ。
それによって次の魔物に遭遇した時の免疫が出来ると考えたのだ。
「了解!」
そうレイが力強く言い、俺達はダンジョンを前に進んだ。
おさらいです。
LV.32 称号:盗賊団リーダー
シンプルスキル:生命+2
シンプルスキル:知恵+4
シンプルスキル:集中+3
シンプルスキル:精神+3
シンプルスキル:幸運+2
シンプルスキル:魔法+4
ファインスキル:旱魃耐性+4
ファインスキル:駿足+4
ファインスキル:猛毒耐性+3
クールスキル:熱無効(断熱性から進化)
クールスキル:怪力(剛腕から進化)
クールスキル:硬質+2
クールスキル:耐久力+3
クールスキル:度胸+3
ユニークスキル:知将
ユニークスキル:リーダー
ユニークスキル:魅了
スペシャルスキル:統率者
【魔法】
・ファイアー+3【無】
・ウィンド+3【無】
・ウォーター+2【無】
・サンド+2【無】
・トーチ+2【無】
・リーフ+2【無】
・サンダー+3【無】
・ダークネス+3【無】
・ファイアーブレス+2【無】
・ウィンドカッター+2【無】
・ウォーターウェイブ+2
・サンドウェイブ+2
・フラッシュ+2【無】
・ヴァインウィップ+2
・ボルトショック+2【無】
・ダークスクリーン+2【無】