75.修行の結果
更新お待たせ致しました。
100話も目前となって来ました。
去年の5月より書き始めてもう直ぐで1年です。
更新が遅いのにも関わらず応援して下さる皆様、本当にありがとうございます。
今後も楽しんで読んで頂けたらと思います。
今後もN最をよろしくお願いします。
「ギギャーーー!!」
目の前にはグリーンドラゴンが咆哮を上げていた。
「僕が注意を寄せるからその間に皆お願い!」
【種族名】人
【個体名】クリン・イーフォン
【Lv】677
【称号】スペシャルガーディアン
【所属】トレシアスク ファミリー
【装備】ミスリルアーマー、グレートアックス、プラチナダガー、ミスリルシールド、土蜘蛛糸の衣、土蜘蛛糸の履物
「了解!私が足の2、3本落とすね!」
【種族名】人
【個体名】シーナ・キャベロ
【Lv】598
【称号】ハイヴァルキリー
【所属】トレシアスク ファミリー
【装備】幸運の首飾り、ミスリルソード、ミスリルの籠手、ミスリルのシンガード、Uレックス鱗のブーツ、土蜘蛛糸の衣、土蜘蛛糸のスカート
「僕とスーカで援護するよ!」
「うん!」
【種族名】人
【個体名】アレン・ウォーカー
【Lv】619
【称号】アークメイジ
【所属】トレシアスク ファミリー
【装備】シトリンの杖、土蜘蛛糸の衣、土蜘蛛糸の履物、ダークパンサーのマント、Uレックス鱗の靴
【種族名】人
【個体名】スーカ・マクアダムス
【Lv】606
【称号】アークメイジ
【所属】トレシアスク ファミリー
【装備】土蜘蛛糸の衣、土蜘蛛糸のスカート、サファイアの杖、守りの指輪、Uレックス鱗のブーツ
俺達はこの6年でかなり強くなった。
辛い日々ではあったが今は楽しかった思い出として記憶に残っている。
皆バルテオナから離れたくなかった位だ。
この6年間の成果を出すには丁度いい相手だ。
俺達は目の間に居るグリーンドラゴンと対峙する事にした。
だが俺達は強くなったのだと思い上がっていた事を直ぐに教えられる事となった。
グリーンドラゴンは全長20m程ある巨体で成長したと言っても俺は181cmだしドラゴンから見たら小人だ。
しかもかなり早く、ダンジョンのスカルドラゴンなど相手にならない程飛行が得意らしい。
おそらくではあるがダンジョンの限られたスペースに閉じ込められる生き物ではなく、空や無限に広がる荒野があって初めて実力を発揮する生き物…それがドラゴンなのだと思う。
俺はスキルを使った。
「インフォ/【種族名】グリーンドラゴン(逸) 【個体名】なし 【Lv】478 【スキル】生命+4 知恵+3 精神+3 幸運+3 魔法+3 俊足 怪力+4 硬質+2 度胸 耐久力 大魔法+2 毒耐性+3 旱魃耐性 熱無効+3 麻痺耐性+3 酷寒耐性+2」
俺の今の状態はこんな感じだ。
【種族名】人
【個体名】トゥキー・ウィリアモーゼ
【Lv】683
【称号】マジカルスター
【所属】トレシアスク ファミリー
【装備】
命の首飾り、土蜘蛛糸の衣、土蜘蛛糸の履物、ジェットの杖、ミスリルダガー、Uレックス鱗の靴
【スキル】
ファインスキル:痙攣耐性+4(シンプルスキル:麻痺耐性から進化)
クールスキル:寧静(ファインスキル:平安から進化)
クールスキル:利運+2(ファインスキル:高運から進化)
クールスキル:怒気(ファインスキル:怒りから進化)
クールスキル:枯渇耐性+2
クールスキル:生産+3
クールスキル:毒無効+3
ユニークスキル:回生(クールスキル:延命から進化)
ユニークスキル:魔法神(クールスキル:極魔法から進化)
ユニークスキル:神速(クールスキル:音速から進化)
ユニークスキル:入神(クールスキル:非凡から進化)
ユニークスキル:傾注(クールスキル:専心から進化)
ユニークスキル:達眼(クールスキル:恵眼から進化)
ユニークスキル:鋭感(クールスキル:多感から進化)
ユニークスキル:知将
ユニークスキル:付与
スペシャルスキル:環境耐性
スペシャルスキル:身神
スペシャルスキル:御神体
スペシャルスキル:統率者
スペシャルスキル:解析
リミテーションスキル:闇煉獄
恵眼がユニークスキル:達眼になった俺は相手のスキルが見えるようになっているのだ。
相手のスキルを見るとその者がどういった人生を送って来たのかわかる。
ドラゴンが目の前にいるクリンに攻撃を仕掛ける。
棘の付いた太い尻尾での攻撃である。
右上から斜めに振り下ろすように尻尾を振り回す。
その攻撃をクリンは盾でガードするがあまりにも強い力での攻撃の為クリンの足が山の地面にめり込む。
普通の人間であればこの攻撃で盾諸共押しつぶされ終わりだがクリンもこの6年間修業に真剣に打ち込んだ為、この位の攻撃であれば問題なく耐える事が出来る程にはなっている。
一撃でクリンを殺せなかったドラゴンが逆上して更にクリンへ尻尾を打ち付ける。
その度にギャンギャンと大きな衝突音を回りに響かせるがクリンは一向に弱まらない。
痺れを切らしたドラゴンがクリンに向かって大きな咆哮を上げる。
「ギギャャャャォォン!!」
そして大きな口の奥から段々と光が灯って来るように明るくなって行く。
ドラゴン系の魔獣特有の攻撃、ファイアーブレスの攻撃であると悟ったクリンは地面にめり込んだ足を抜くと高速でドラゴンの足元へ移動。
自分の身長よりも長い大斧をドラゴンの足首へ横一線にスイングする。
が、ドラゴンは足を上げクリンの一振りを避ける。
その一瞬の攻防だが俺達には以前とは違う事が明確にわかった。
と言うのはダンジョンで倒した龍達は今程力も速度もなかったのにも関わらず一撃で身体の一部が落とせていた。
なのにこのドラゴンはクリンの一撃を避けたのである。
それだけではない。
クリンの一撃を交わした足でそのままクリンを踏み潰そうとしたのである。
だがクリンも伊達に6年アズラーさんの下で修行をしていた訳ではない。
その足裏に思いっきり大斧を振り上げたのである。
するとドラゴンの足先半分が切断され赤い鮮血が吹き出る。
ドラゴンは堪らず悲痛な悲鳴を上げる。
「ギギャーーオン!!」
その光景を見てシーナ達が俺の元へ戻って来て口を開いた。
「クリン一人で大丈夫そう」
「だな」
俺はシーナの言葉に同意した。
すると横からアレンが口を開く。
「でもダンジョンのドラゴンより強くない?」
「ああ。それは俺も思った」
「私も!野生で育ったドラゴンとダンジョンで育ったドラゴンってやっぱ違うのかな?」
「かもな。もしくはサンジバがイージーダンジョンか…どっちかだろ」
野生のドラゴンは怖い。
これは今後の教訓としよう。
そんな話しをしているとクリンがドラゴンのもう片方の足を切り落とし、首も切り落としていた。
ノーダメージではあったのだが更に強い種類のドラゴンも存在している。
強くなったからと言って油断は禁物なのだ。
俺達はドラゴンの身体を切り刻んで持ちやすい大きさにすると魔袋に入れて持ち運ぶ事にした。
非常食である。
そしてグリーンドラゴンの素材は高値が付く。
牙、爪、鱗を剥ぎ取り、これも魔袋に入れた。
そしてその後は逸れドラゴンに出会う事もなく、雑魚モンスターを倒しピネイレー山脈を進み、その後5日掛けてカルタカヤルダンジョンのあるクランス王国に辿り着いた。
道中魔獣には何度も遭遇したがスライムやマッドカウ、ピネイレーコンドルやこの地で亡くなり魔物化したゾンビウィザードやスカルナイトも現れた。
アンデッド系の魔物は使える為仲間にしたのは言うまでもないだろう。
俺の懐の中は着々とアンデッド部隊再編成出来つつあるのだ。
たどり着いたクランス王国は芸術の国と別名言われている。
聖大陸でも有名な王国の一つで王都ペアリスと言えば聖大陸でも知らない人はいないと言う位有名な都市だ。
ペアリス出身の奴はクランス王国出身と言わず、ペアリスと答える為少し鼻に付くと言う人も多いらしい。
アメリカで言うとニューヨーク出身と言ったり、ロス出身と言ったりするのと同じ感覚なのだろう。
都会出身者はどこの世界でも鼻に付くらしい。
そして俺達の目標としているカルタカヤルダンジョンはそのペアリスの中心にある。
まるでピサの斜塔のように傾いた円柱型の塔があり、中に入るとそこはもうダンジョンとなっているようだ。
外観の割りに岩と土の内装で塔の大きさに比例しないだだっ広い空間が広がっているとの事だ。
恐らく魔法がかかっており、エンチャントもばっちり施されていないとそのような空間は出来るはずもない。
俺達は先ず拠点である宿を取る事にした。
馬がいなくなると徒歩となってしまう為馬小屋完備のグレードで言ったら中ランク位の宿だ。
流石有名都市と言った印象で観光客も多く、宿も高め。
1泊馬車小屋付きで一人900Bでも中ランク。
最安でも300Bとの事だ。
師匠によるとダンジョンがある都市は大体有名で観光客もダンジョンと言う珍しい物を見に来るらしい。
それに芸術も盛んなクランスだ。
観光客の目当てはダンジョンだけではない。
様々な有名絵師や造形師が存在しており、かなり昔の物から近代美術までミュージアムにて展示されている。
中には片腕が壊れた女性の像だったり一部が破損した像が存在するとの事だが原因は魔王軍の襲来によりミュージアムが攻撃された歴史もあるようでその時に壊れてしまった物も少なくないとの事だ。
ダンジョンは攻略者にリミテーションスキルを付与してくれる。
そういった物である為魔王軍も手中に収めたいのだろう。
今もクランス侵略の計画はない訳ではないだろうとの師匠の推測だ。
魔王大陸からクランスは海を挟んではいるが来れない事は無い。
だがバルテオナがその侵略を阻止している。
クランスを落とす為には先ずバルテオナを落とさなければいけないのだ。
うちの師匠方はそう簡単に攻略させてはくれないだろう。
それこそ魔王軍も総力戦を余儀なくされてしまうかも知れない。
魔王のやる気次第ではあるのかな。
そして俺達は今目的のカルタカヤルダンジョンの前に立っている。
カルタカヤルダンジョンはサンジバ程甘くは無いだろうとの事だ。
その為魔法アイテムはダンジョンに入る前に備えておいた方がいいとの事だった。
例えば帰還の羽根。
これはダンジョンには必須アイテムでダンジョン内からダンジョン入口まで戻って来れる。
死に掛けた時にあれば九死に一生を得る事となるだろう。
次にマーキングワープストーン。
これは二つの石が竟になっており、片方から片方へ移動する事が可能となる。
この竟になっている石はこの世にお互いしかなく他の石と被る事はないとの事だ。
それに一方通行で転移石と移送石がある。
転移石は水色の滑らかな触り心地のティアドロップ型の石で、移送石は濃い灰色の滑らかな触り心地のティアドロップ型の石である。
移送石をダンジョン内の壁などに埋め込むとダンジョンの壁に嵌り抜けなくなる。
これを取り出せるのは埋めた本人だけであり、他者には抜けないらしい。
わざわざ誰の物かもわからないマーキングワープストーンを岩ごと掘り出し違う場所へ置く…なんて利点のない事は誰もしない。
これも魔力により造られている魔法アイテムの一つなのだと言う。
だが俺達は修行により転移魔法陣を得とくしている。
転移魔法陣が消されたりしない限り前回の階層まで戻る事が出来るが上手く出来ている物でダンジョンのルールでは違反となるらしい。
見つかれば罰金。
悪ければ出禁との事だ。
魔法アイテムを買って国に金を落とさせる国の対策とも言えるだろう。
ダンジョンがあるだけで設け方は無数にある。
と言うのもダンジョンは宝箱だ。
ダンジョンの中へ行けば魔物の素材や鉱物、魔石、現金、アイテムと言った物が無数に落ちてあったり取れたり取得する事が出来る。
ダンジョンで得る物は誰の物であっても自分の物に出来る。
ダンジョンに詰まった夢を自分の体一つで見つけ出し富を得る。
男なら誰もが憧れる話しだ。
女性でもあっても過言ではなく女性の冒険者はこの世界に多い。
その為この国にはホームレスは多いが貧困街はなく、金が無ければカを使って稼げばいいのだ。
ダンジョンに入り死ぬのは自己責任で国は何も保証しない。
ダンジョンに入る為に義務付けられている物は何もない為誰でも入れる。
「さぁ!勇気ある者達よ!いざ挑まん!」
これがこのカルタカヤルダンジョン前で客寄せしている奴の決め台詞だ。
俺達は魔法アイテムを購入し、今カルタカヤルダンジョンの前に立っている。
するとアレンが口を開いた。
「何か気が重いね」
「わかる!サンジバを思い出すとね…思い出しただけで気が滅入って来るよね」
「何度死にかけた事か…僕もう足なくなるとか嫌だなー…痛いし」
「気持ち悪くなって来たかも」
「スー、大丈夫?」
皆サンジバの件でダンジョンに対してトラウマがあるようだ。
それもそうだろう。
足がなくなり、手がなくなり、腸は飛び出て血を吐いた地獄。
それを強要したのは俺だ。
ここは俺がバシっと決めなければならない。
「この世界を差別のない世界に…そして俺達のような子供がいない世界に…その為に誰かが犠牲にならなければいけない。何故俺達なのか…俺達が強者だからだ。託された未来を掴み取る為に。皆の願いを叶える為に。レイにも負けてらんねー!あいつと再開した時ギャフンと言わせてやろう!行くぞ!いざカルタカヤルダンジョンへ!」
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