65.城内での攻防②
N最はいつも見に来て下さる方が3000人を超えました。
いつもお読み頂きありがとうございます。
今後も応援よろしくお願い致します。
その頃アレンは目の前にいる魔法使いと杖を構え、一触即発の状態にいた。
アレンの正面にいる者もまた黒い布を頭から被っており顔が見えない。
するともう一人横から出て来た。
その者も黒ずくめの人物である。
あの時街で自分達を尾行していた奴等と同じ服装である。
すると後から来た男が口を開いた。
「2対1だ。大人しく降参したらどうだ?」
「それは出来ない相談だね。あなた達は罪もない幼い子供達を売ったりして私腹を肥やしている。そんな外道は許さない」
「はっは!ガキが一著前に言いやがる!お前も浚って売ってやろうか?魔法使いのガキなら高く売れる」
「やれるものならやってみろ!アイスブリザード!」
そしてアレンは双方に向かって魔法を放った。
すると元からいた方の黒ずくめがサンドの魔法で大きな土壁を自分達の前に発現させる。
だがアレンは読んでいた。
読んでいて魔力を多めに込めアイスブリザードを放ったのだ。
魔力を多めに含んだり、魔力量の調整は熟練度+4以降可能となる。
アレンはアイスブリザードの熟練度を完ストしていた。
その為魔力量が劣る土壁を鋭利に尖った固い氷の塊が貫き、黒づくめの連中に飛んで行く。
「何っ!」
後から来た男は咄嗟に壁の外へ逃げて行く。
だが土壁を発動させた者にはアレンのアイスブリザードが直撃をする。
「ぐああああ!!!」
アレンはアイスブリザードを解除するとアイスブリザードが放たれたその場は土煙りが上がっていた。
すると後から来た黒づくめの男がもう一人の名前を呼ぶ。
「スピカー!!」
土煙りが段々と晴れて行く。
そして着ていた黒の布がボロボロになり、体の至る所に擦り傷を作った髪は薄赤茶色のショートカットで目はグリーン。
10代半ば位の女の子だった。
その姿を見ると黒づくめの男がその女の子に駆け寄って行く。
「スピカ、大丈夫か?」
「うん、何とか」
それを見たアレンは急にやりにくくなった。
相手が女の子と言うのもだが、二人も自分達と同じように大切な相手がいると言う事が何よりもやりづらかった。
すると黒づくめの男がフードを取った。
髪は薄赤茶色のミディアムヘアーで目はグリーン。
女の子よりも少し年上位に見える少年だった。
その少年が口を開いた。
「やっぱ俺達だけじゃダメだ。クレイマンさん!」
すると一人の男が現れた。
その男は紺色の髪をして長髪めのウェーブがかかった髪で40前後位の年齢だろうと推測出来る頬の弛みと顔の皺。
黒いマントを羽織り、腕にはモロットの国旗の腕章を付け、1m位の長さの先端に青い石の付いた杖を持っていた。
「中々の小僧じゃないか。3対1にはなるが怨むんじゃねーぞ?そっちが強いのがいけないんだからな?ほら!立て!助っ人に来てやってんだからあんまグズグズしてんじゃねー!」
「は、はい」
アレンは思った。
恐らくこの男はモロットの兵士だ。
国も絡んでいると言う事か。
僕は割と冷静な人間だ。
だがトゥキーやレイ兄はこの事を知ったら激怒するだろう。
また国を潰すと言いかねない。
そもそもの今の僕達の目標は他国にいると言う魔剣術士の師匠を探す事だ。
こんな所で道草を食っている暇はない。
モロットの人売組合を潰し、アジェリアの人売組合を潰したら一旦は落ち着く。
アレンは瞬時に色々考えて答えを出した。
「よし、わかった。3人共相手してあげるからかかっておいで」
「っな!」
「このガキ…」
「舐めるなよ!国家戦力の力を見せてやる!」
そういうとクレイマンは魔法を詠唱し発動させた。
「ウォータースピアー!」
その頃スーカ。
トゥキーに言われた方向へ向かうと二人の黒ずくめの人物がいた。
だがあまり人と話す事が得意ではないスーカはどう言おうか敵に杖を構えながら真剣に考えていた。
すると第一声を敵に取られる。
「小娘か。私達の所へ一人で来て良かったのか?拉致されて売り飛ばされて犯されちまうぜ?」
スーカはこの言葉にもどう返答をしようか考えていた。
するともう一人の黒ずくめの者が更に続ける。
「魔法使いの幼女は人気があってな。その遺伝子を欲しがる貴族や王族は多い。魔法使いの子供を何人も何人も生ませて国の武力とするんだ。お前は魔法使い製造機となるんだ。嬉しいだろ?」
スーカはこの言葉にもどう返答しようか考えていた。
するとその二人の裏から一人の人物が現れた。
その人物は女で髪は緑色で長く、ウェーブがかかっていた。
年齢は恐らく30代前半。
手には短い30m程の先端に緑色の石の付いた杖を持っていた。
腕にはモロットの国旗が描かれた腕章をしており、この人物もモロットの国家戦力であろう事が推測出来た。
国も非道な行いの手助けをして甘い汁を吸っていると言う事だ。
するとモロット兵と思われる女が口を開いた。
「私も加わる事により人数でも押される訳だ。我が名はモロット魔道士が一人ロリエッタ。貴様の短い人生が今日終わったと思え」
この言葉には直ぐに答えが出た。
「下衆ね」
「今何と言った?」
「あなた達のような腐敗物になんて負けないわ」
「貴様…覚悟しろ!」
そしてロリエッタは魔法を詠唱をし、スーカに向けて魔法を放った。
「ヴァインウィップ!」
その頃シャクール。
目の前には黒ずくめの人物が二人いた。
この二人が自分達に魔法を放っていた相手である事を手に持つ杖でシャクールは感じ取った。
「まだ若いな。いくつだ?」
そう問われた黒ずくめ二人は顔を見合わせる。
「まぁ良い。君達のような若い者がこんな非道な行いをする組織に身を置いてていてはいけない。こんな汚れた金で食っているといつか身を滅ぼす事になる。まだ遅くはない。直ぐにでもこの組織を抜けなさい」
そうシャクールが言うと二人の後ろから一人の人物が現れた。
その人物は黒くベトっとした長く縮れた髪の毛に白い肌。
痩せこけており、目の下には隈が出来ていて酷く不潔で陰気な印象の男である。
手には30~50cm程の杖を持っており、杖の先には紫色の石が付いてた。
腕にはモロットの国旗が描かれた腕章をしており、この男もやはりモロット王国戦力の一人なのだと感じられた。
シャクールはその男に話しかけた。
「モロットは国と人売組合が手を取り合っている…そういう訳かな?」
「ふふ。ご想像にお任せしますよ」
「3対1なら勝てると?」
「どうでしょうね。あなたはお強そうだ。私はボルテガ。この二人は組合員の暗部。本日は助っ人に参りました。助っ人に来たのに負けたら笑い者でしょう」
「それはそうだな。だが残念ながら笑い者になる事となるが構わんか?」
「うふ…うふふふふ。やってみなさい!」
ボルテガは不敵な笑みを浮かべながら魔法を詠唱した。
そしてシャクールへ向けて魔法を放った。
「ブラックボール!」
話しはトゥキーに戻る。
「タイマンだと?」
「そうだ。俺は3対1何て卑怯な真似は好きじゃない。そっちがしようとした事をしただけに過ぎない。どうだ?それなら勝てそうな気がして来ただろ?」
「舐め腐りおって!受けて立とう!来てみろ、小僧!」
俺はトゥンケルに高速で移動した。
手にボルトショックを発動させながら。
そしてトゥンケルの後ろに高速で移動すると僅かな気配を感じたかトゥンケルが振り向くよりも早く、ボルトショックを発動させた右手を彼の背中に当てる。
するとトゥンケルの体全身に電流が流れ、その衝撃に耐えられずトゥンケルは大きな声を上げて苦しんだ。
「ぐあああああ!!」
バリバリと音を立てながらトゥンケルの体中に電気が回る。
電熱により身体が焼け、煙を上げ出す。
トゥンケルから手を離すと奴はその場に倒れ、プスプス焼け溶けた衣類からも煙を出していた。
それを見ていたシウバとイヴァは唖然とした。
国家戦力が秒殺であった為だ。
これでもトゥンケルと言う男はモロット王国内でも有名な魔法使い。
その男がタイマンになった途端秒殺である。
自分達の努力は…と言う事もそうだが一瞬の出来事にシウバとイヴァは呆然としていた。
するとトゥキーが二人を見て口を開いた。
「シウバとイヴァ。こいつ縛っといてくれ。鉄の手錠があればいいな。あと口も塞いどけよ」
「え…あ、はい!シウバ!ほら!早く!」
イヴァは茫然としているシウバを急かし、自身で持っていた手錠をトゥンケルに付け、布で口を塞いだ。
「よし。他の皆はどうかな。ちょっと見て来るからお前等そいつ見張ってろ」
「「わかりました」」
そういうとトゥキーは大勢の歩兵がいる方に戻って言った。
シウバとイヴァはその背中を見送りながらエライ強者に拾われた事を自覚したのだった。
ポイントを入れて作者を応援しましょう。
評価するにはログインして下さい。
感想を書く場合はログインして下さい。
ブックマークをするにはログインして下さい。
↓同作者同時更新中の作品はこちら↓
https://ncode.syosetu.com/n7908ge/




