61.Go to hell
更新お待たせ致しました。
今日は宣言通りに更新出来て良かったです。
今後も楽しみにしていて頂けると嬉しいです。
俺はカイリー達の方を振り返り睨んだ。
そして質問をした。
「知ってたのか?」
「ああ」
俺はその答えを聞いて荷馬車を降りた。
そしてカイリー達の方へ向かって歩きながら聞いた。
「お前達は人売組合の者か?」
「そうだったら?」
砂漠に静かに吹く風の音だけがその場を支配していた。
俺は少し間を空けて答えを出した。
「死刑だ」
「黙って聞いてりゃ調子に…!」
俺の言葉に怒ったドワイトが言葉を発したがその言葉の途中に俺は高速で移動しドワイトの背後に回り、彼の頭に右手の平を付けた。
手の感触を感じたドワイトは口を途中で閉じたのだ。
俺は右手に魔法を発動させた。
「エクスプロージョン」
するとドン!っと爆発音がしドワイトの頭は吹っ飛んだ。
「ヒ、ヒィィ!!」
アシャンティは恐怖した声を上げ、その場に尻餅を付いて戦慄しながら俺を怯えた目で見上げていた。
するとカイリーが口を開いた。
「こんな事して本部が黙ってないぞ?人売組合の元締めは魔王軍だ。この魔王大陸で魔王軍に逆らって生きていけると思ってるのか?」
「俺達はとっくに魔王軍の幹部を一隊消してる。今更だな」
「そ、そんな事して何で生きていられる!お前達何者なんだ!」
「悪者だ。ただクソじゃねー。お前達はクソ以下だ。そんなクソ溜まりは俺達が消し炭にしてやるよ。先ずはモロットにある人売組合から潰そうと思うんだが俺達はモロットは初めてだ。何処に掃溜めがあるのか教えてもらおうか?」
「そんな事したらこっちが殺されちまう!」
「俺に殺されるかお前達を殺そうする奴等を殺してもらって逃げるかどっちが得か位はわかるだろ?」
「マジかよ…」
カイリーは申告な顔をして俯いて色々と考えているようだった。
そして何かを決めたように俺の顔を見て口を開いた。
「わかった。案内する。ただアシャンティは見逃してくれ。それが条件だ」
「お前達はそんなような事を言った子供達を見逃したか?自分の利益の為に聞いて聞かない振りをして来たんじゃないのか?…って普段なら言うが俺は女の殺す趣味はない。いいだろう。おいアシャンティ、心入れ替えて生きろよ。この世は因果応報。自分がした事は自分に戻って来るんだ。何て俺が言えた事じゃないけどな。行け!魔物に気を付けてな」
「わ、わかったわ」
アシャンティはそう言うとそそくさとその場を立ち去った。
俺達はその背中を見送った。
俺はその背中を見てふと思った為カイリーに質問をした。
「所で踊り子って言うのは戦えるのか?」
「あいつも元冒険者だ。ヘマはしないだろう」
「そうか。それじゃ案内してもらおうか?クソ溜めに」
「わかった」
俺達は囚われていた子供達を開放した。
このまま帰しても魔物の餌になりかねない為、一旦は俺達と同行する事となった。
俺達は乗って来た荷馬車で入国する事になった。
その方が入局審査は緩いらしい。
カイリー曰く門番にも賄賂を渡しており、先ず積荷を確認される事はないとの事だ。
寧ろドライブスルー状態との事だ。
門前に到着すると門番が立っていたがカイリーの持つ手形を見せると何も質問なしに素通り出来た。
モロットは土壁で作られた家々が多く、基本は粘土造りの建物が多いようだ。
夜の為市場は寝静まっているようではあったがパブやバーのような夜の店は賑わっているようで活気付いていた。
踊り子も多く、少々風俗が盛んな変な色気のある王都だ。
モロットは小さな国で王宮の直ぐ近くに歓楽街がある。
ほんの数km荷馬車で走ると王宮に着くような感じだ。
先ずは商品を渡しに行かないといけないとの事なので子供達は一旦シーナとスーカに任せて男共で商品の受け渡し場所へ向かった。
小さな国の為、国の端っこに行っても歓楽街は近い。
良くこんな小さな国で悪事がバレないものだ。
俺は疑問に思った為カイリーに聞いた。
「おい。こんな小さな国で良く悪事が出来るな。取り締まられたりしないのか?」
「この国は国で人身売買を擁護してる。だから捕まらねーのさ」
この国も腐っていた。
俺は今後の方針を皆に聞いた。
「この国は国の大元が腐ってるらしい。どうする?国ごと掃除するか?」
「それは不味いだろう。俺達この前国落としたばっかりだぜ?」
「その通りだぞ、トゥキー。今は人売組合のみにしておこう。この後アジェリアでも暴れんとだしな」
師匠もその方が良いと判断した為、皆わかっているとは思うが方針を再度口にした。
「そうですね。じゃあ今回はモロットの人売組合壊滅を目的とする。いいな?」
「うん」
「OKだ」
「了解」
念の為Fコンでシーナとスーカにも方針を話す。
「と言う事にした」
「うん」
「わかった」
そして俺達が乗る荷馬車は商品引き渡し場所である王都の右端にある森の中に着いた。
子供達は途中町で下ろした。
白金貨1枚渡した為国まではそれで帰る事が出来るだろう。
先に待っていた人売組合の組員5名がこちらを見ている。
するとカイリーが荷馬車の前に立って寄りかかっている紺色のターバンを巻いた男に話し掛けた。
「よう!お疲れ。遅くなってすまなかったな」
「本当だぜ。トラブルか?」
「まぁトラブルっちゃトラブルだが新しい護衛を雇ったからまだ勝手がわからなくてな」
「ああ、なるほどな。そっちにいるのが護衛か?男5人か。随分大所帯だな。ドワイトとアシャンティは?」
「今回大量でな。あとから来る予定だ」
「マジかよ?ウハウハだな」
「ああ。今回は期待していいぞ」
「ラッキー!パブに借金してんだわ!助かるぜ」
カイリーが引き渡し相手と雑談をしている最中にFコンで3人に指示を出して俺達は動いた。
高速で移動して荷馬車に乗った他の4人をそれぞれ始末する。
俺はコールドブレスで一人を凍らせ、レイは剣で首を飛ばす、アレンはボルトショックで相手を電熱で焼き、クリンはハンマーで首を消す。
するとカイリーと話していた紺ターバンの男が声を上げた。
「っな!」
するとその男を師匠が後ろから羽交い絞めにしスリープミストを架けて眠らせる。
師匠はファミリーには入っていない為通信出来ないが空気を読むのが上手く、何も言わずとも取って欲しい行動を取ってくれるのだ。
流石としか言いようがない。
俺は皆を見て口を開いた。
「取りあえず成功だな。こいつらの荷馬車はどうした方がいいんだ?ここにない方がいいのか?」
とカイリーに質問する。
「こいつ等のこの後の予定は取りあえず商品を基地に持ち帰る。この国でも奴隷を買いたい奴は多い。先ずは基地で選別して後は余所へ運ぶんだ」
「じゃあこの荷馬車はあった方がいいんだな。荷物をこっちに乗せ換えよう。それで二台で途中まで行く。カイリー、お前とはそこでさよならだ。荷馬車に乗って何処へでも行くといい」
「ああ。わかった」
「言っておくが二度とこんな事はするんじゃねー。次会った時は消すぞ」
「わかってるよ。ったく…飛んでもねー野郎達を勧誘しちまったぜ」
そう言うとカイリーは後頭部を掻き毟っていた。
それから俺達は本部へ向かった。
モロットの人売組合の本部は二階建ての普通の粘土造りの建物であった。
建物が見えた所でカイリーを逃がし、俺達は建物に入る事にした。
合図はドアをコンコン…ココンと2回ノックし、少し置いて2回連続でノックする。
すると相手からはココンっと返って来るので、それに対してコンコンと返す。
するとドアが空く。
俺達は中に入るが直ぐに正体がバレた。
「お前達は誰だ!?」
俺は高速で動いて相手の口をファイアーの青い炎で焼き切り、気絶させ、そのままコールドブレスで心臓の鼓動を止める。
本部は地下に続いており、家は見せかけ。
本部が地下にあると言う事らしい。
俺達が地下に下ると門番が立っていた。
レイが高速で移動し門番の首を切る。
門番の後ろの扉を開けるとそこはクラブのような空間が広がっていた。
中では賭博にストリップ、バーカウンターやありとあらゆる嗜好品が並んでいた。
俺達の存在に気付いた一人の男が叫んだ。
「お前等誰だ!?」
俺は親指だけを立てた右手をクルッと下向きにして言った。
「ふん。地獄へ落ちな。クソ野郎共」
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