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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
人売組合編
61/113

59.クエスト

更新お待たせ致しました。

最近描く文字数が増えて来まして中々時間が足りなかったりで更新遅めになってしまってます。

出来るだけ早めに更新をして行きたいと思っていますので今後もよろしくお願い致します。

翌朝起きると皆眠たそうな目を擦りながら起きて来た。

俺達はどちらかと言うと夜型だ。

その為朝は弱い傾向にある。

他の者に比べればスーカとアレンは強い方だが流石に今日はスーカも眠たそうな目をしていた。

支度を終えると俺とスーカは冒険者ギルドへ向かった。

他の者は俺達の連絡待ちの為ゆっくりと支度して朝ご飯を食べていた。

冒険者ギルドの前まで行くと思いの他人数がいた。

恐らく3、4人のパーティが4組、俺達を合わせると5組のパーティが冒険者ギルド前にいた。

これだけ保険を掛ける所を見ると向こうは切実に人は欲しいが信用出来る者や腕の立つ者を求めているようだと言う事は容易に想像が出来た。

俺達が到着して少しするとカイリーとそのパーティメンバーと思われる男と女がやって来た。


「おお!揃ってるな!今日はゴブリン退治のクエストを受ける。その中でお前達の働きや強さを見させてもらう。この中で一番出来るパーティを俺達の仕事のパートナーとして迎え入れたいと考えている。クエスト何て物より簡単で稼げる仕事だ。今日の仕事ぶりを俺とうちのパーティメンバー、ドワイトとアシャンティで審査をする。ただのゴブリン討伐なら楽勝だが今回はゴブリンが群れている。いくら弱いゴブリンでも隊群ではそこそこ苦戦するだろう。今の所正確な数も把握出来ていないからな。今回は試験と言った感じなので悪いがクエスト報酬は皆で割ってくれ。こっちは何もせず観覧するだけなので報酬は不要だ。他質問はあるか?」


ドワイトは色黒でゴツく、横と後ろを刈り上げた短髪で焦げ茶色の髪色と少し伸びた髭を生やした戦士風の大男だ。

アシャンティも褐色の肌に黒髪でアイラインの化粧が強調されている為ケバイ印象を受ける感じで薄着だ。

エメラルドグリーンで服装は統一されており、口元にはシースルーのマスクに胸元を隠すだけの服の為綺麗に括れた腹が露わになっており、ズボンはカイリーのような足首が絞られたズボン。

踊り子風の女性だ。

カイリーは皆を見て質問がなさそうである事を確認し口を開いた。


「ん。なさそうだな。じゃ、早速現場へ行くとしよう」


そして俺達はゴブリンが住み着いたと見られる森へ向かった。

向かう途中村があり、農作物を育てているような畑が所々見られた。

家は基本的に木作りで古く、あまり贅沢は出来ない環境である事を感じられた。

明朝ではあるがちらほら農作業をする農民が数人見れた。

そんな家屋を抜けると森が隣接しており、木に木の板で貼り付けたバリケードのような物で森への侵入と森からの侵入を防いでいた。

その前で止まるとカイリーが話し出した。


「この先にゴブリンの巣があるらしい。どの位の数がいるか不明。勿論討伐した数も試験の評価に入る。それではよーいどん!で試験を始める。よーい…どん!」


すると各パーティはバリケードを飛び越え勇み足で森の中へ入って行く。

その後ろ姿を見て俺はスーカの方へ顔を向ける。

スーカも俺を見ていた。


「じゃ、俺達も行くか」


「うん」


そして俺達はゆっくりとバリケードを超え、歩きながら森へ入って行った。

その後ろ姿を見てドワイトが口を開いた。


「おい、あの二人やる気あるのか?」


「どうだろうな。だが正直今日集まったメンツの中では恐らく一番強いぞ」


「え!?あんな子供が!?」


「ああ。相当デケー魔力を感じるからな」


「ほう…見た目に似合わず…」


「さて、俺達も分かれて観察しよう」


「わかった」


「OK」


俺達はゆっくり森の中を歩いた。

本気を出すと先に行った皆を追い越す事になるし、何より俺達の実力を100%見せてしまう事はカイリー達が人売組合の一味だった場合こちらの手の内を見せてしまう事になる。

その為実力は出し惜しんだ方が良いのだ。


先に進んで行くと金属と金属がぶつかり合う音が聞こえて来た。

ゴブリンとの戦闘中だろう。

音の鳴る方へ歩いて行くと人影が見えて来た。

ビチョ…っとスーカが何か液体を踏んだような音がした。

俺が振り返るとスーカの足元に血溜まりが出来ていた。

そして目線を金属音の鳴る方へ戻すと一人の男がゴブリン4体に囲まれていた。

一緒に冒険者ギルド前に集まった連中の中の一人で20代位で髪が金髪、目が青く白人らしい見た目で服装や装備は剣士だろうと推測出来る見なりをしていた。

その周りには何かに群がるゴブリンが2つ確認出来たが、その2つ共、この白人剣士と一緒にいた髪がピンクの女と長髪ウェーブの黒髪の男の死体を食っていたのだ。

どうやらゴブリンに負けて餌になってしまい、残る白人剣士もピンチと言う所だったらしい。

俺はスーカを見て言った。


「スー、やれるか?」


「うん」


「よし。じゃあ俺は後方で援護する。やれるだけやってみろ」


「わかった」


これもスーカの修行の一環と俺は考えている為、俺はスーカの後ろに下がりスーカが前に出て杖を死体に群がるゴブリンに向けて魔法を発動させる。


「アイスブリザード」


するとスーカが発動させてアイスブリザードはピンク髪の女の死体もろとも攻撃をする。


「ギギャー!!」


「ギャー!!」


ゴブリンは断末魔を上げ、鋭利に尖った氷の塊により粉々にされて行く。

それに気付いたもう一固まりのゴブリンと白人剣士を囲っていたゴブリンが俺達の存在に気付くと怒りの声を上げた。


「ギャー!!」


「グギャギャー!!」


そして白人剣士を置き去りにして俺達に迫って来る。

スーカはその向かってくるゴブリンが一列に並ぶのギリギリまで待って詠唱をし出し、魔法を発動させる。


「シャイニングレーザー」


スーカの魔法陣から光の線が発射され、ほぼ一列に並んだゴブリンを一斉に打ち抜いて行く。

10体程いたゴブリンはスーカのシャイニングレーザーにより身体の真ん中を撃ち抜かれたり、腕を撃ち抜かれたり、肩を打ち抜かれたり、横腹を掠めたりとそれぞれダメージを負った。

それでも動ける個体は足を休めずスーカに向かって来る。

スーカは再度魔法を発動させた。


「ウィンドカッター」


するとスーカの杖から魔法陣が現れ、そこから無数の風の刃が飛んで行き、ゴブリン達の身体を細切れにしていく。

周りにいた全てのゴブリンを倒した事を確認したスーカが俺の方に振り向く。


「良くやった」


そう言うとスーカはヘラっと可愛らしい笑顔で微笑んだ。

すると男の声が聞こえた。


「君達!」


その声の方を見ると先程の白人剣士がいた。


「助かった。本当に助かった」


「いや、俺達はゴブリン討伐しただけだしお前の仲間の死体も一緒に攻撃してしまったしな。すまなかった」


「いやいや、死んでしまっているし仕方ない。身体の一部でも残ってるなら弔ってやれる。ありがとう」


「俺達は森の先に行かなければならない。ここから後ろにはゴブリンはいなかった。真っ直ぐ村へ向かえば森を無事に出れるはずだ。一人で大丈夫か?」


「大丈夫!そこまで迷惑はかけれない。本当に助かった。ありがとう」


そういうと白人剣士は仲間の身体を拾い、始めた。

俺達もいつかこういう事をする時が来るのかと考えた時、守りたいと思う気持ちと同じ位敵を殺したいと思う気持ちが沸々と込み上げて来た。

この白人剣士は俺なんかよりもよほど大人なのかも知れないと感じながら俺達は森の奥へと進んだ。

ゴブリンについて師匠から昨夜聞いた事がある。

ゴブリンとは小鬼、インプと見た目が良く似ている。

身体が緑色なのが特徴だ。

不清潔な生物で住むとそこから病原菌が発生する原因となったり、噛まれたりすると破傷風になったりする事がある。

唾液も血も落ちにくく人からは特に忌み嫌われる生き物との事だ。

俺はそれを聞いてドブネズミや蝙蝠、ゴキブリのような害虫を想像した。

同じ様な生き物なのだと言う感想だったのだ。


森を進むにつれ匂いが濃くなって来た。

簡単に言うと悪臭だ。

そこら中に糞尿の跡があり、そこから強烈な鼻を突く匂いを発していた。


「トゥキー、臭い」


「ああ。この状態が数カ月続けば病原菌が発生する原因にもなり得るだろうな。この辺一帯をなくした方が良さそうだ。少し離れていろ」


俺はスーカに離れるように言うと一帯に魔法陣を発動させ、魔法を使用した。


「ダークネスホール」


広範囲で広がった魔法陣からダークネスホールが発生し、一帯の木々を飲み込んで行く。

その異様な状態に気付いた近くにいたゴブリンが数体こちらに向かって来るのが感じ取れた。


「スー、何体か来るぞ」


「わかった」


俺も一帯を地面の土諸共ダークネスホールで抉り取ると向かって来るゴブリンに備えスーカの後に構えた。

だが俺の背後からも数体こちらへ向かって来るゴブリンの気配を感じた為、スーカに伝える事にした。


「スー、後ろからも何体か向かって来てる。そっち任せて平気か?」


「大丈夫。後ろお願い」


「わかった」


そして俺達は背中合わせになりゴブリンを待ち構えた。

スーカ側に来たゴブリンは4体、俺の方は3体だ。

大した数ではない。

スーカなら余裕で倒せるだろう。

そう思ったのだが昨夜師匠が言っていた事を急に思い出した。


「ゴブリンって言うのはバカだが学習するからな。猿位の知能はあるんだろう。同じ手はそう何回も通じなくなるからな」


同じ手と言うのは魔法も含めての事なのだろうか。

そんな事を考えていると向かって来るゴブリンが肉眼で見える所まで近付いていた。

俺はゴブリンに向かって右手の平を向けた。


「グギャヤギャー!!」


「ギャッギャ!」


「リーフカッター」


草花の中には皮膚を切る程の鋭利な葉を持つ物がいる。

草むらで手足を切った経験がある者はわかるだろう。

この魔法は自然の中にいないと発動が難しいが自然の中にいればリーフ系の魔法は強い。

リーフカッターはその自然に生える草花の葉を更に鋭利に、硬さを強化し無数の葉の刃が対象に襲いかかる魔法だ。

一件落葉が風で飛ばされているように見えるがそれが魔法で強化された刃なのだ。


「ギギャー!!」


「ギャイヤー!!」


魔法で強化された葉の刃に身体を切り刻まれ、ボトボトと身体の部位を落として行く。

ついには首を落とされ俺の方に向かって来ていた3体のゴブリンは絶命した。


同じ頃スーカも向かって来るゴブリン達に向かって杖を構えていた。


「ルーツニードル」


スーカの杖から魔法陣が現れた。

すると地面から鋭利に尖った木の根っこが無数に這い出て向かって来るゴブリンを突き刺そうと向かって行く。

普通はこれで終わりだ。

だがゴブリン達は根の攻撃範囲手前で止まった。

そして迂回し始めたのだ。


「えっ」


根の攻撃範囲を避けるようにグルッと回ると2方向からこっちへ向かって来る。

その時丁度トゥキーの方は片付いたようだった為、スーカはトゥキーに声をかける。


「トゥキー、そっち側お願い」


後ろからスーカが声を掛けて来た。

目線の方向を見るとゴブリンがこっちに向かって来ていた。


「わかった」


そうスーカに答えると俺は向かって来るゴブリンに向かって右手の平を向けて魔法を発動させる。


「ヴァインウィップ」


すると魔法で強化された蔓の鞭がゴブリンに攻撃を仕掛けようとする。

だがその攻撃範囲の手前で止まり、攻撃範囲外へ迂回し始めたのだ。

スーカの方も向かって来るゴブリンに向かって魔法を発動する。


「ポイズンズォーン」


魔法で強化された棘が毒を纏い対象を攻撃する魔法である。

だがまたもや棘の攻撃範囲よりも外へ迂回し、こちらに向かって来る。

それを俺も見ていた為スーカに聞いた。


「こいつら魔法の攻撃範囲避けてないか?」


「うん。さっきも回り道してた」


「やっぱりか。こいつら魔法を見た事があるな」


「どうする?」


俺は少し考えた。


「俺達も移動して一ヶ所にこいつら集めよう」


「わかった」


俺とスーカは後退した。

それを追うようにゴブリン達は付いて来る。

そしてゴブリン達の距離が近くなった事を確認して俺達は足を止めた。


「今だ」


そうスーカに言うとスーカは杖をゴブリン達に向けて魔法を発動する。


「ボトムレススワンプ」


広範囲に魔法陣が現れ一体を底なし沼と化した。

要はダークネスホールの泥沼版だ。

勿論ゴブリン達のいる一体が泥沼と化した為、ゴブリン達は泥沼に足を取られて何か言葉を発しながら底に引きずられて行く。


「ギギャー!!」


「ギャイギャー!!」


「ギャー!!ギャー!!ギャ…ッギ」


そしてゴブリン達は姿も声も無くなった。

魔法を解除すると泥沼はなくなった。

ただ泥沼と化した範囲は茶色い土が剥き出しになり生い茂っていた緑も全てなくなっている。


「上手く行ったな」


「うん」


俺はスーカの頭を撫でてやると嬉しそうにスーカは微笑んだ。

その先を急ぐと小さな掘立小屋のような家屋が並ぶ場所に出た。

森の中に掘立小屋となるとゴブリン達の巣だろう。

今回のクエストはゴブリンの討伐だ。

これも見逃す訳にはいかないだろう。


「燃やすぞ」


「うん」


そして俺とスーカは木や藁、葉っぱなどで作られた家々に手分けしてファイアーボールを当てて行く。

すると家屋の中から鳴き声が聞こえ始めた。


「ギャイヤー!!」


「イギャー!!」


「ギギギャー!!」


家屋の中から現れたのは火の点いた小さなゴブリン、少し大きなゴブリンもいたが性別は雄ではなさそうで、恐らく雌のゴブリンだ。


「トゥキー、これって…」


「中に女、子供がいたのか。後味悪いな」


「うん。可哀そう」


「仕方ない。言葉も通じずここに居座られると人に被害が出る。今回のクエストは討伐だからな。それに追い払おうとしても攻撃されるんじゃ殺すしかないだろう」


「…うん」


火を付けたのは俺達で産まれたばかりの子ゴブリンを殺したのも俺達だ。

人の子を殺す程の罪悪感はないが確かに胸の痛みは感じた。

すると先程のゴブリンよりも大きな存在が近付いて来るのを感じた。


「スー!」


俺はスーカを近くの草むらに呼び、身を隠すように指示した。

そして森から出て来た生物を見て言った。


「ホブゴブリンだ」


そのゴブリンは他のゴブリンと色は同じだが一回り大きな身体をしており、骨格も少しゴツゴツしていた。

俺は恵眼でホブゴブリンを見た。


【種族名】ホブゴブリン


【個体名】なし


【Lv】36


【称号】マンイーター


「ふっ。人食いか」


「何?」


「いや、何でもない」


俺は称号を見て笑ってしまった。

すると焼ける家屋と家の外に焼け焦げた子ゴブリン達を見てホブゴブリンは吠えた。


「ブボォォォォ!!」


その光景を見てスーカが質問して来た。


「怒ってるのかな?」


「そんな感じはするな。恐らくリーダーだろう。皆を守っていたつもりなのかも知れないな」


ゴブリンは猿程の学習能力はあると言う話しだった。

猿で言うボス猿ポジションにいたのかも知れない。


「仇である俺達で相手してやるのが筋かな?」


「そうだね」


「じゃあ行くか」


「うん」


そして俺達は茂みを出てホブゴブリンに姿を見せた。

先程は茂みで良く見えていなかったが冒険者ギルド前に集まった他の冒険者達のもぎ取られた頭をホブゴブリンは右手でそれぞれの髪を掴み持っていた。


「野郎、全員殺ったのか」


「みたい」


ホブゴブリンは俺達に気付くと咆哮を上げた。


「ブオォォォォ!!」


「まぁこんなのいるって言ってなかったしな。仕方ない…殺るか」


「うん」


「スー!」


「うん。アイスブリザード!」


スーカは前に出てホブゴブリンに杖を向けアイスブリザードを発動させた。

魔法陣はホブゴブリンの斜め上に現れ、そこから高速で鋭利に尖った氷の塊がホブゴブリン目掛けて飛んで行く。

それに気付いたホブゴブリンは横へ跳び、アイスブリザードから逃げる。

スーカはアイスブリザードが発射される魔法陣の方向を変えてホブゴブリンを追撃しようとするがホブゴブリンは逃げ回る。

ここで俺がホブゴブリンの逃げる先にダークネスホールでも発動させたら詰む話しだろうがそれではスーカの修行にならない為俺はノータッチで行く事にした。

そもそもLv.30そこらの魔物ならばダンジョンで何百体も倒して来たのである。

肉弾戦になったとしても恐らく負ける事はないだろう。

ホブゴブリンはアイスブリザードを上手く避け、こちらに向かって来る。

そのホブゴブリンにアイスブリザードを解除したスーカが杖を構え直し魔法を発動させる。


「トゥキー!目瞑ってね!フラッシュ!」


すると辺り一面閃光段が爆発したように明るくなる。

俺は勿論目を瞑り、更に両手で目を押さえた。


「グボォォ!!」


ホブゴブリンの目暗ましをしたスーカは直ぐに魔法を切り替える。


「アブサーブヌトリエンツ」


するとホブゴブリンの足元から出て来た木の根がホブゴブリンの足に絡み付こうとする。

ホブゴブリンも絡め取られぬよう脱げるが逃れ切れず捕まる。

文字通り養分吸収する魔法だ。

アブサーブ系の魔法はサンドラの時にもあったが吸収する魔法だ。

そして身体の養分を吸い取られたホブゴブリンはミイラのような状態になりその場に倒れた。


「良くやった」


そう言って俺はスーカの頭を撫でてやった。

スーカは嬉しそうに微笑んで喜んだ。

俺は聞いておきたい事をスーカに聞いた。


「これで魔力どの位残ってる?」


「んー…多分2/3って所」


「大分魔力増えたな」


「うん。頑張った」


「そうか」


これだけ魔法使って2/3も残っているのであれば上出来だ。

アレンとも魔力では並ぶ位だろう。

俺がそんな事を考えていると木の上の方から声が聞こえた。


「合格!」


俺達は上を見ると何者かが上から下りて来た。

そうカイリーだ。

俺は降りて来たカイリーに聞いた。


「合格って言ったか?」


「ああ!そう言ったさ。だって他の奴らほぼ全滅だし」


「ゴブリンの巣を見た限りはもうちょっといそうだったが?」


「ああ、他の冒険者も頑張ってゴブリン減らしたんだけどな、ホブゴブリンにほとんど殺られちまった。あとは逃げ帰って来た奴等しか残ってないって状況だし、ホブゴブリン一人で倒しちまったしな。トゥキーは彼女以上と見てもかなりの戦力だ。問題なく合格だ」


「そうか。良かったよ。で?儲かる仕事ってのは?」


「それは場所を変えて話す。先ずはクエスト報酬貰って来な!」


それから俺達はギルドに行きクエスト報酬をもらった。

他の冒険者は俺達から報酬をもらうのを拒否した。

何故ならホブゴブリンが持ってた首を持ち帰った所、その仲間で逃げ帰った奴等が酷く感謝していた為報酬は俺達二人が全て貰う事となった。

そしてカイリー達と騒がしいパブに移動した。


「それで?どういう仕事なんだ?勿論聞いてから断る事も出来るんだろうな?」


「ああ、勿論だ。俺達はある物を運ぶ仕事をしている。物が無事に運べるよう用心棒のような仕事だな。積荷を安全に先方へ届ける。それだけだ」


「それだけ?一回いくらだ?」


「行って帰って来るの往復1回で500000Bだ。それだけでな」


「そんなに厳しい道のりなのか?」


「全然!近い国だったり遠くても隣の隣の国までだ。1日、長くて2日の護衛任務だ。今出荷が多くてな。人手が欲しい。どうだ?お前達なら直ぐに任務に就けるぜ。美味しいだろ?」


物…と言う言い方に何となく引っかかるが人売組合絡みの仕事でなくても1回500000Bだ。

何も損はない。

俺はこの仕事を受ける事にした。


「ああ、やるよ」


そして俺達は明日その任務に就く事になった。

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