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51.エジファト王国制圧

更新遅くなりすみませんでした。

N最はアクセス1万人を超え、ユニーク2千人を超えました。

ご愛読頂きありがとうございます。

これからもよろしくお願い致します。

「シー、スー、クリン、ちょっと下がっててくれ」


俺は3人にこの場は俺に任せるように伝えた。


「大丈夫?」


とシーナが心配そうに俺へ質問をする。


「ああ。一先ずは大丈夫だろう」


「わかった。スー、クリン、こっち」


「うん」


シーナの質問に返事をするとシーナはスーカとクリンを呼び、王の間の外の扉の裏へと身を隠した。

大丈夫だと思ったのは恵眼の力を使ったからだ。

これなら俺一人でも大丈夫であろうと俺は推測した。



「3対1でも良いのだぞ!」


バティスヌーラが俺に言った。


「いや、男同志男らしくタイマンと行こう」


「生意気な小僧だ。私にタイマンで勝てると思っているのか!」


バティスヌーラは恵眼持ちではないようだ。

恵眼持ちならば恐らく俺のステータスを見て戦うのを諦めるか逃走しようとするか…。

知らなければ幸せな事はいくらでもあるのだ。

俺は恵眼を持ったせいか相手の力量を測るのが癖になってしまっている。

相手のレベルを知ると言うのは大切な事なのだ。


シーナとスーカとクリンは扉の陰から顔を出して状況を見守っていた。


「いざって言う時はいつもの編成だからね」


「「うん」」


勿論トゥキーが勝つであろうが、いざと言う時はいつもの編成通りクリンが先頭、自分が中間、スーカが後尾で助けに行く事をシーナは考えていた。

そして戦闘は始まった。


トゥキーは手の平をバティスヌーラに向けてつぶやくように言った。


「フラッシュ」


すると王の間全体がカメラのライトのように一瞬にして目が眩む程明るく光る。


「ぐあっ!」


バティスヌーラはその光に目が眩み顔を右手で覆った。

トゥキーは足に力を入れて一足飛びにバティスヌーラへ駆け出した。

そして一瞬で二人の距離を50cm程の距離へ近付く。

流石に気配を追えない程バティスヌーラは甘くなく、直ぐに距離を詰められた事を察した。

だがトゥキーの攻撃は早く、バティスヌーラはガードすら出来なかった。

彼の攻撃は単純に右ストレートだ。

距離を詰めた一瞬、バティスヌーラもガード出来ない速度で右ストレートを放った。

右手で顔を覆っているバティスヌーラの袖の隙間から顎が除いていた為、ノーガードでバティスヌーラの左頬に彼の右ストレートが入る。


「バギッ!」


っと音と共にバティスヌーラが吹っ飛ぶ。


「ドゴン!バゴン!ガン!」


当たった玉座の背凭れを壊し、それでも勢い殺さず後ろの垂れ幕へ飛んで行き、その裏は何か木造りの物があったのか、それも粉砕して吹っ飛んで行く音が王の間に響き渡った。

その予想外の戦い方…と言うかシンプルに殴ると言う攻撃にシーナとスーカ、クリンは開いた口が塞がらなかった。

しかもブッ飛ばされたバティスヌーラは辛うじて彼女達の目にはかなり変形した顔が見えており、恐らくお亡くなりになられただろうと推測した。


「死んだかな?」


「死んだかもね」


「死んだよ」


とクリンの問いにシーナが答え、スーカがそれを肯定する。


垂れ幕の裏で何かが崩れる音がするが何か反応がある訳でもなく俺は玉座手前で1分程待った。


「終わったの?」


シーナが扉の裏から顔を出し聞いて来る。


「どうなんだろうな」


俺はその問いに答える。

するとその10秒後、ザッザってと足音が近付いて来る。

玉座の後ろの垂れ幕からバティスヌーラが現れ言葉を発する。


「ゆ、油断したわ。今度はそうはいかないぞ!覚悟しろ、小僧」


そう言ったバティスヌーラの黒のローブの首下には大量の血が流れた跡があった。

恐らく回復魔法か何かで回復したか回復薬でも飲んだのだろう。

結構本気でストレートを入れた為、平民街で殴った大臣以上に顔は変形していたはずだ。

顎は恐らく粉々になっただろう。

俺の本気のストレートを食らって倒れない人間はクリン位しか思いつかないのだ。

逆に言えばそれだけクリンの防御力が高いと言う事にはなるが…。


バティスヌーラは俺に杖を向け一言つぶやく。


「アイスブリザード」


すると俺の斜め上に魔法陣が出現し高速で鋭利な氷の塊が無数に飛んで来る。

俺は左手の平をその氷に向けてダークネスホールを出現させる。

バティスヌーラのアイスブリザードは俺のダークネスホールに吸い込まれて相殺される。


「くっ」


とバティスヌーラは奥歯を噛み締め、アイスブリザードを解除。

即座に玉座がある台の左側に降り、ファイアーボールを台の陰から俺に放つ。

一連の動きを見る限りバティスヌーラは無詠唱も使えるようだが初級中級の簡単な物のみを使えるようだった。

俺は左手のダークネスホールを解除し左手に小さなダークネスホールを発動させて飛んで来るファイアーボールを吸い込む。

こういった狭い空間で戦うのは面倒だと俺は思った。

恐らくメテオライトを放ったらバティスヌーラは殺れるが城を壊してしまう恐れがある。

サンドで作り直せばいい…と言うレベルの建造物ではない為、出来るだけそれは避けた方がいいだろう。

俺は先程のように接近戦が最適だろうと言う事に考えが行きついた。

そして一瞬で勝負が終わるように俺はダークネスホールを解除すると右手に魔法の準備をし、高速で移動をする。

王の間は広いと言っても精々50m四方位の大きさだ。

100m3秒で走れる人間であれば秒で端から端まで移動が可能なのだ。

俺とバティスヌーラの距離は10m程。

高速移動すれば光の如き速さで接近出来るのだ。

俺は足に力を込めて一足飛びでバティスヌーラの背後に着き、右手の魔法をバティスヌーラの背中へ放つ。

背後に着かれたのを一瞬でバティスヌーラは気付いたがそれでも俺の攻撃の方が早かった。

バティスヌーラの背中に俺の魔法が炸裂する。


「ボルトショック」


バチバチバチと音を立ててバティスヌーラの体を高圧の電気が駆け巡る。


「ぐあぁぁぁぁ!!」


バティスヌーラはその苦痛に耐えきれず大声で叫ぶ。

ボルトショックを解除する頃、バティスヌーラの体は少し焼けていた。

電熱により皮膚や内臓が焼けたのである。

煙を出してバティスヌーラは倒れた。

俺は王の間の石床でサンドを使い鉄を生成し、バティスヌーラに鉄の錠をかけた。

そしてリーフの力で蔓を発生させ、バティスヌーラの口に巻き付ける。

詠唱が出来ないようにする為だ。

魔法使いは手足だけでなく口も塞がないといけないのだ。

そうしないとダンジョンの時のサンドラのように逃げられてしまう。

俺はふぅと溜息を付くと一つ深く呼吸をして扉まで聞こえる様に大きな声で伝えた。


「終わったぞー!」


と扉の方へ向って大きく声を上げる。

すると聞こえたらしく扉の裏からシーナとスーカが出てこちらへ向かって来るのが見えた為俺はバティスヌーラに視線を戻す。

俺はシリアルキラーではない為無闇な殺生は好まない。

そもそもこれだけ力の差がある相手を殺すなど弱い者虐めの何物でもないし殺すまでもないのだ。

俺は弱い者虐めは嫌いであった。

その為バティスヌーラは息をしている。

そして俺達はこの瞬間、一国を制圧したのだ。


「終わったね」


「ああ」


「今回は私達出番なかったね」


「うん」


何処となく女性陣は寂しそうに苦笑し合っていた。


「んんんんん!!」


とバティスヌーラが目を覚まし何かを言い出した。

俺はリーフで蔓を取ってやるとバティスヌーラが話し出した。


「こんな事をしてタダで済むと思うなよ!この国は魔王の支配下にある!お前達など魔王の手下に殺されてしまえばいいんだ!ははははは!」


この世界には魔王がいるらしい。

そしてこの国は魔王に守られていると言う事なのか。

俺達は孤児で世の中の知識に乏し過ぎた。

その為早まった事をしてしまったと俺は少し後悔をした。

その為バティスヌーラから情報を聞き出す事にした。


「どういう事だ?魔王にお前達が守られていると言う事か?」


「ああ!そうだ!この国は魔王大陸の端に位置する辺境だ。魔王の力は絶大であり、倒せる者は勇者しかいない!貴様等など消し炭にされておしまいだ!」


「その魔王の使いが定期的に来るのか?」


「いや、それは…」


バティスヌーラが口籠もった。

定期的には来ないと言う意味だろう。

俺はもう少し聞き出す事にした。


「今ので定期的には来ない事を理解した。どうやって連絡を取る?定期的に連絡を取っているのか?」


「貢の部屋と呼ばれる城内の部屋に転送陣がある。そこに手紙や貢ぎ物を置いて向こうに転送をさせる。王が急死した為王が亡くなった事を報告した。勿論暗殺である事もな!」


「そうか…返事は?」


「まだない…と思う」


「その部屋はどこだ」


「聞いてどうする」


「王が亡くなった事を報告したんだろ?新たに王が決まったら報告する必要があるのでは?」


「勿論それはそうだが…貴様が名乗り出ると言うのか!」


「いや、王は今後話し合う。返事が来ていたら返さないといけないだろ?」


「ふん!この国は貴様等に奪われた。私は知らん」


これ以上バティスヌーラを問い詰めても殺してもあまり利益は生まれないだろう。

城内に幽閉でもしてしまえばいつか話し出すだろう。

房の中と言うのは精神が壊れる場所だ。

俺も前世は何度か入ったが牢屋の中は二度とごめんだ。

それ位牢屋の中は人を変える何かがあるのだ。


「レイとアレン遅いな」


「そうだよね!見て来ようか?」


「ああ、頼む」


「行こ!スー」


「うん」


シーナとスーカが王の間を出てレイとアレンを探しに行こうと扉へ向かおうとすると扉から金髪の長いサラサラとした髪をした女性が多くの魔人達と一緒に入って来た。


「その必要はないよ!こいつらだろ?」


女はそういうと豚の魔人達が背中に抱えていた血だらけの塊を2つ、ひょいと投げた。

ドサッと落ちた二体がゴロンと転がると良く知った顔がそこにはあった。


「レイ!!アレン!!」

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