41.トレシアスク ファミリー
いつもご愛読ありがとうございます。
この作品も早くも40話を越えました。
ポイントも100を越えまして、毎回更新する度に何かしらのポイントを入れて下さってまして本当にありがたいです。
少し設定が変わってしまっている部分があるので変更しています。
今後もよろしくお願い致します。
この場をどう逃れようか物々しい空気の中俺は考えていた。
硬直状態が続いて大体2、3分は経ったのではないだろうか。
いい加減痺れを切らした王が言葉を発した。
「何をしておる!相手は子供3人!魔法を使うからと言ってどうという事はない!早くひっ捕らえろ!」
その声で衛兵達が更に殺気立ち、ジリジリと俺達との距離を縮め始めた。
「ファイアー」
シーナが小さくつぶやくとシーナの持つ剣に炎が纏い始める。
「おお!」
「ま、魔剣術士か!」
「くっ」
シーナが魔剣術士である事がわかると距離を縮めて来ていた衛兵が少し後退りした。
だがお互い攻撃は仕掛けず、何が最善なのか皆頭をフル回転させている。
俺もまた同じだ。
そんな時、聞き覚えのある声が室内に響き渡る。
「トゥキー!シーナ!アレン!」
俺達は声のした方に顔を向ける。
その方向には天井付近の窓からのようだ。
王都の建物は基本的に窓は窓ガラスがあり、王宮も同様に窓ガラスがある。
声のした方へ顔を向けると誰かが怒鳴り声を上げた。
「今だ!」
その声がどういう意味なのか衛兵にはすぐわかった。
衛兵は俺達に向かって走って来る。
隙を付いたつもりなのだろう。
すると同時に窓ガラスが割れた。
割れたと同時に糸のような物が3本室内に入って来て俺達に巻き付き、3人とも窓の方へ引き寄せられ、間一髪衛兵達の攻撃を躱す事が出来た。
そのまま俺達は王宮の外に出る事が出来た。
玉座の間だけにここは城の最上階に位置していた為、俺達が外に出るとそこは屋根だった。
すると一人の男がそこに立っていた。
「待たせて悪かったな!二日酔いが酷くてよ」
逆行で良く顔は見えなかったが、声で誰かはわかっていた。
レイがそこに立っていたのだ。
そしてその横にスパイディがいた。
スパイディには家で羽衣を織らせていた。
姫蜘蛛の羽衣があるのであればパンクトリウムの羽衣もあるはずだと思ったのだ。
きっとどこからか騒ぎを聞き付けて助けに来てくれたのだろう。
「いや、助かった。取り敢えずここから離れよう」
そう皆に言うとスパイディを背中に這わせ、ウィンドーで飛んでその場を離れた。
この位の事は今ここにいるメンバーは出来るようになっている。
勿論スーカもだ。
そして俺達は家に帰宅した。
直ぐにリビングに皆を集め話し合いを始めた。
先ずは起こった事、した事、その後どうなったのかを。
「それでだ…その内ここも直ぐにバレる。先ずは荷物を纏めて元の貧困街へ戻ろうと思う。異論はあるか?ないな?よし!それじゃあ各自準備を始めろ」
そう命令を下すとまだダンジョンから帰って来たばかりで荷物を片づけてなかった皆の準備は10分もかからなかった。
そして俺達は家を出て貧困街の元の家に戻った。
「ああ!やっとぐっすり眠れるベッドにあり付けたと思ったのにな」
とレイが愚痴を溢す。
それはそうだろう。
俺だって不服だ。
折角買った家が結局一日しかいれなかったのだから。
「気持はわかるがこの国を変えてからいくらでものんびりしよう。俺達がこの国の指針…言わば王になろうとしているのだから」
「王様か!俺達孤児の乞食だぜ?それが王様って…ははは!笑える。で、俺達は何か?王様に従える家臣ってトコか?」
と俺の言葉にレイが反応する。
「そうだ。形は家臣だが兄弟だ。俺が王になろうがならまいがお前達は俺の兄弟だ。それだけは変わらない。力を貸してくれるか?」
「勿論だ。俺達のリーダーはお前だ。文句はないさ!」
「うん!私もトゥキーがいいと思うしなるべきだと思う!」
「トゥキーの盾になるのは僕だから!」
「僕もスーカも勿論だよ!ね?スー」
「勿論」
「その代わりお前達には安全を保証する。そして未だ見た事ない世界をお前達に見せてやると約束する。一緒にこの世界を変えよう!」
そういうと皆言葉は発さず、首をコクっと縦に振った。
するとレイが言葉を発した。
「そういえば俺達って兄弟なのにファミリーネームがないよな?」
確かに言われてみればなかった。
今までダンジョンに居て、脱出するのに必死だった為あまり考えた事がなかったのだ。
俺はどういった名がいいのかとふと考え、一つの名前が浮かんだ。
「トレシアスク」
「え?」
「「トレシアスク」って言うのはどうだ?」
「どういう意味だよ?」
「トゥキー、レイズ、シーナ、アレン、スーカ、クリン。それぞれの頭文字を年功序列に並べただけだ」
「トレシアスク ファミリーか…」
「僕賛成!」
「うん、いいと思う!」
「トレシアスク ファム…」
「トレシアスク…」
皆まんざらでもない顔をしているのでこれで決まりだなと決定付ける。
「じゃあ俺達は今日からトレシアスク ファミリーだ!王国トレスアスクを建国するぞ!」
「「「「「おー!!!」」」」」
「声/ファミリーを立ち上げました。ファミリー立ち上げに伴い、チームスピリットの表示がされるようになりました」
ファミリーって立ち上げれる物なのか?
しかもファミリー立ち上げに伴い、大幅に魔力が奪われている事が感じ取れた。
「おい!インフォ!説明しろ!ファミリー立ち上げ条件って何なんだ」
俺は心の中でインフォに向かって問い質した。
「声/ファミリーは5名以上のパーティメンバーが揃えば立ち上げ可能です。ファミリー立ち上げ時はリーダーとなる者の魔力を一定量必要とする為、条件が満たない者は立ち上げる事が出来ません。ファミリーの利点は大人数での戦闘時に多大な威力を発揮する事が出来る事である。チームスピリットは100%が上限。現在は40%となっている。チームスピリットによるシンクロ率によりコンボ技や連携がスムーズになる」
「素朴な疑問なんだが、ファミリーなんて立ち上げなくても一緒に戦っていれば連携なんてのは取れるんじゃないか?」
「声/ファミリーを立ち上げて戦うのと立ち上げないで戦うのでは受けられる恩恵に差がある。ファミリーでの戦闘の場合、運、生命、安心、天才、知恵のスキル能力が向上。それにより、より戦闘において能力が発揮出来るようになる」
「なるほどな。ファミリーでの方が戦闘において有利に事を運べるって事か」
俺はインフォの解説に心の中で納得した。
そして皆にこれからの方針を話す事にする。
「この国には今の王政に不満を持っている人が沢山いるはずだ。そう言う人を集めよう。そしてこの国を乗っ取る!先ずはこの貧困街からだ」
そして俺達は同士を集め始めるのだった。
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