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40.Hero

本日も更新出来て良かったです。

いつもご愛読頂きありがとうございます。

今回から新しい章が始まりました。

今後も出来る限り執筆して行くのでこれからも応援して頂けると幸いです。

国を担う者のする行為ではない。

王や政治家と言うのは誰が決めるのか。

己か血か…否。

民が決める物である。

だが王と言うのは血で大昔から決まっている。

民の声など殆ど関係ないのだ。

国民から選ばれた政治家ですら勘違いしている現代。

王族と言うだけで勘違いする人間は政治家よりも多いのだ。

何が王族だ。

何が大臣だ。

幼い民すら守れない王なら滅びてしまえ。


俺の中の何かがキレた。

俺は一足飛びに走り出し、子供を踏み付ける大臣の顔目掛けて思いっきり右拳を頬に叩き込んだ。


「ベギャ!」


小太りの大臣は顔が変形した状態で数m吹っ飛んで動かなくなってしまっている。


「何してるんだ小僧!」


大臣の親衛隊だろう。

後方から数名の声が聞こえた。

振り返るとそこには10名程のアーマーメイルに身を包んだ兵士が俺に向って来ていた。


「ダークネスホール」


兵士達の足元に魔法陣が現れ、そこから黒煙が渦を巻き出し兵士達を飲み込んで行く。

兵士達は悲鳴を上げながら黒煙の沼に飲み込まれて行く。

その光景を見た町の者からは驚きの声と恐がる声、唖然としている者とがいた。

そしてダークネスホールは兵士達を飲み込み消えた。

市場が騒然とする中、俺は倒れている子供に手を翳しヒーリングを掛ける。

すると傷はみるみる治癒し、完治すると子供は目を覚ました。


「大丈夫か?」


俺は子供に声を掛けた。


「…うん」


何が起きたのか分からないと言った表情で答えた。


「本当にありがとうございます!何とお礼を言ったらいいのか…」


横にいた母親がすぐさま子供を抱き抱え俺に礼を言った。


「これで何か買って食べるといい。二人共痩せすぎだ」


そう言って俺は魔袋から大金貨を一枚取り出し母親に渡した。


「…このご恩は…このご恩は決して忘れません!お名前を…お名前をお伺い出来ますか?」


母親は泣きながら俺に礼を言い、俺の名前を聞いた。


「俺はトゥキー。何かあったら頼って来い。王都の右端にある家に住んでる」


「ありがとうございます!トゥキー様!いつかご恩は返します!」


「無理すんな。じゃあな」


俺はシーナ達がいる方へ向かって歩き出した。

すると一部始終を見ていた町のおっさんが俺に話し掛けた。


「お、おい、あんちゃん!」


「何だ?」


「あんた不味いぞ!あれは王直属の大臣の一人だ!悪い事は言わねぇ…今すぐこの町を出た方がいい!」


すると王都へ続く大きな階段の方から無数の足音が近付いてくる音がした。


「ほら!言わんこっちゃねぇ!」


すると階段の上からアーマーメイルを纏った兵士、その数200人程が階段を勇み足で駆け下りて来る。


「トゥキー!どうしよう」


「不味いよ…」


とシーナとアレンがパニックになりそうな声を出した。


「俺が言った事覚えてるか?」


二人は何の事かと顔を見合わせ首を捻りながら分からないと言った表情で俺を見る。


「俺達のような孤児が、弱者が強く生きれる国を作ろうと修行する前に言ったよな?俺は一旦捕まる。お前達はどうする?」


俺の考えを二人に告げると二人はお互いの顔を見合わせてコクっと首を縦に振ると顔を引き締めて俺に言った。


「「一緒に行く」」


あと後聞くと、この時のトゥキーの行動にシーナは彼を見る目が変わったのだと語った。

今までは兄弟のように思っていた相手だが、この時の子供を助けた行動ににより彼を男として見るようになったのだと言う。

紛い物のヒーロー。

されど彼女には彼が正義のヒーローに見えたのだと言う。


あっと言う間に俺達は兵士に囲まれた。


「何もするなよ」


とシーナとアレンに念を押す。

すると兵士の中から一人の男が現れた。

男は癖毛の短めの黒髪、無精髭が生えており肌は褐色で東南アジア系の容姿をしていた。

年齢は30後半と言った所だろうか。

兵士達と同じアーマーメイルを着てはいるが頭には何も被っておらず、背中には

赤いマントが靡いており、他の兵士とは身分の違いを感じれる井出達であった。


「大臣をぶん殴ったと言うのは小僧、お前か?」


「ええ。私めです」


「このような振る舞いをしてただで済むと思っているのか?」


「いえ。ただ大臣様が子供を蹴るの踏み付けるのされておられたので、民を守る者として有るまじき行為を見過ごせず、いつ手が…」


「小僧の横にいる二人は仲間か」


するとシーナとアレンが答える。


「ええ」


「はい」


「まぁ良い!この者達をひっ捕らえろ!王宮まで連れて来るのだ!相手は魔法使いだ!良く注意するのだぞ!」


そう大声で兵士達に命令をするとその男は兵士の中へ消えて行った。

俺達はされるがまま手を縛られ、王宮へ連行された。

そして大きな王宮内の大きな広間の中心に俺達三人は縛られたまま座らせられた。

中には大勢人がおり壁沿いに並び俺達を見ている。

広間の先。

俺達の平行線上に階段を5,6段上がった位の壇上に一つ大きくて高価そうな椅子が一つ置いてあった。

その椅子には一人の男が座っている。

髪は茶色がかったミディアムヘアー。

茶色目の肌で瞳も茶色がかっている。

年齢は25才位だろうか、かなり若い王がそこに座っていた。

そして俺達が座らせられたのを確認すると口を開いた。


「我が名はラムセス・エジファト。このエジファト王国の王である。そなたが大臣を殴り飛ばし、兵士を消した少年か。大変無礼な行いではあるが我は寛大じゃ。そなたの力を我の為に使うが良い。さすればこの度の行いは目をつぶろう」


「断ります。恐れながら国王様はこの度の大臣の行いについてはどうお考えなのですか。国を背負っている者が子供に暴力などあって良いとお考えですか」


「貴様!国王様に向って…!」


親衛隊なのか偉い人間なのかはわからないが、一人の40代後半位の男が怒鳴り声を上げる。


「待て待て!良い!まだ子供だ。我は寛大だからな。よし、答えてやろうその質問。この世には身分と言う物があってな、民は我に利益を齎すべきなのだ。我は民を従えておるのだからな。身分の高い者に刃向ってただで済む訳がないだろ。無論そなた等もだ。先程我の誘いを断ったな。断ったらどうなるのかわかっておろう?くっくっく」


王のこの言葉で確信が持てた。

この国はダメだ。


「この国の王族はこの国から排除する。そして新しい国をここに建国する。お前達のような人間は民を預かる資格は無い。俺がこの国を作り直す!」


「はっはっはっはっは!戦争でもする気でおるわ!そなたはここが何処か分かっておらぬのか!縛られたままでは何も出来んぞ!」


俺は縛られていた縄をファイアーで焼き切った。

他の二人も同様だ。

この国には鉄が不足しているようだ。

俺はその場に立ち、縛られていない事をアピールした。


「魔法使いの罪人を縛るのに縄とはバカな奴等だな。そんな物足枷にすらならないぞ!」


シーナとアレンも縄を焼き切りその場に立った。


「くっ!殺せ!その者共を殺せ!!」


王がそういうと中から外から衛兵が飛び出し俺達はすぐに囲まれてしまった。

だが王をダークネスホールで吸い込んでしまえばそれで終わりだ。

この程度の腕の衛兵がいた所で俺達には殆どダメージを与えられないのだから。


「シーナ、アレン、援護頼めるか」


「勿論」


「わかった」


そして俺は王がいる方に向かって右手の掌を向け、つぶやいた。


「ダークネスホール」


すると左側から俺に向ってファイアーボールが飛んで来る。

俺はダークネスホールをそのファイアーボールに向けて発動させた。

すると発動したダークネスホールにファイアーボールが飲み込まれる。

この室内に魔法使いがいる。

俺は即座に気配を探った。

室内左側に魔力反応を感知。

室内右側に魔力反応を感知。

室内王座後ろ側に魔力反応感知。

この室内には少なくとも3人の魔法使い、若しくは魔剣術士がいる。


「シー、アレン、この室内に3人魔法使う奴がいるぞ」


俺は探知の結果をすぐに2人に伝えた。

2人は俺から3m程離れて衛兵達と睨み合っている。


「こっちも3人だし、僕達の方がきっと強い!大丈夫!」


「衛兵一人ぶん殴ってすぐに剣取るわ!」


「ベギッ」


シーナは直ぐに前に居た衛兵を目にも見えぬ速さで近付き、一発殴り剣を奪って元の位置に戻り剣を構えた。

さて、ここからどう抜け出そうか。

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