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39.24 hour Champaign diet

更新遅くなってすみません。

出来るだけ更新はしたいのですが、中々出来なかったりで申し訳ないです。

それでもありがたい事にポイントが100PTを超えました。

今後も頑張るのでこれからもよろしくお願い致します。

俺達は家に帰って来た。

町外れにある薄暗くてジメジメした廃墟。

壁に寄り掛かり項垂れる子供、大人。

上半身裸、栄養失調で肋の骨は浮き出て骨と皮だけの身体。

腰巻しか身に付けている物はなく、伸びきったボサボサの髪、汚れた身体。

中には薬物により快楽を得ている物。

俺達の家はそんな所の一室にある。

鍵はない。

その為少々稼いで物品が多い俺達の部屋では留守中に良く物がなくなる。

幸い魔法が使える俺達は出る時に入口をサンドで塞いで出る。

それでもその壁を壊そうとした形跡が良く残っていた。


俺達は良く子供達を集めて晩飯を分け与えた。

ダメな大人は頼らない。

俺でも俺達に利益ある情報や盗みの手伝い、物品の物々交換…そういった事が可能な大人には俺達も良くしたし良くしてもらった。

なのでここに愛着がないと言ったらない訳ではないのだ。


何故こんな事を考えているのかと言うと俺達は今や小貴族と同じ位の富がある。

その為家を買い、引っ越しを考えているのだ。

俺はその夜皆に相談をする事にした。


「「「「やったーーー!!」」」」


「お引っ越し!お引っ越し!」


「お風呂のある家がいいわ!」


「フカフカのベッドが欲しい!」


「俺も…俺達も遂に貴族か…」


「フフッ」(スーカが妄想して出した声)


答えは満場一致でイエスだった。

皆内心ではここを出るのか、そうでないのかリーダーである俺の判断を心待ちにしていたようだ。


「静粛に!!明日物件を探しに行く。一緒に来たい者は挙手を!」


「「「「はーーい!!」」」」


スッ!(スーカが手を上げる音)


「全員は…じゃあ家具部隊と物件部隊に分けよう!お前等どっちがいい?」


「僕家具!」


とクリン。


「僕も家具!」


とアレン。


「俺は物件だな」


とレイ。


「私も物件!」


とシーナ。


「私は家具」


とスーカ。


「おいおい。年少組だけで家具はダメだろ。レイ、アレンと変われ」


「ええ!物件見てーよー!」


「わがまま言うな。お兄ちゃんだろ」


「ちぇ」


俺は強引にレイを家具組に入れ、アレンを物件組にした。

目的は二つ。

年少組を守る役としてレイを。

もう一つはアレンとスーカはお互いに依存している。

証拠に明日は別行動だとわかった二人は今も見つめ合っている。

依存は構わない。

だがアレン程スーカは皆とコミュニケーションを取れない。

その為アレンを放しても自立出来るよう、皆とコミュニケーションが取れるよう測らったのだ。

そして次の日俺達は町に出た。


「もう食えずに困る事はないねー!」


「ああ。そうだな」


と嬉しそうに言うアレンに俺が答える。

昨夜特典の山分けをした。

戦利品は以下である。


・ワイバーンの鱗鎧


・姫蜘蛛糸の羽衣


・スチールメイル


・ベヒモス皮の靴


・スチールソード


・スチールハンマー


・マンモスト牙の杖


・プラチナダガー


・プラチナシールド


・幸運の首飾り


・守りの指輪


・5,000,000B



それぞれの特性を考慮して武器や防具を分けた。


レイにはソード、ワイバーンの鱗鎧。

シーナにはスチールソード、ベヒモス皮の靴。

クリンにはスチールメイル、スチールハンマー、プラチナダガー、プラチナシールド。

スーカには姫蜘蛛糸の羽衣、マンモスト牙の杖。

アレンには幸運の首飾り、守りの指輪。

金は山分けと言う事で攻略特典とダンジョン内で得た金を均等に87万ずつ分けた。

端数は俺が今後の為に預かると言う形となった。

今回アレンにはあまりいい物をあげられなかった為、後日市場に買いに行こうと言う事となった。


そして新しい装備を身に纏い町の不動産屋へ3人で足を運んだ。

昔のようなボロボロの見るからに孤児のような格好ではない。

新しい装備の下は何気にダンジョンの魔物の皮から生成した服を着ている。

魔物の皮は耐熱性、耐寒性共に優れており、何より俺達はどちらのスキルも有している為全く熱くも寒くもないのだ。


そして茶色いレンガ作りの長方形で少し羽振りの良さそうな建物の前に来た。

中に入るとカウンターと椅子があり、カウンターの向こう側では少し質の良いスーツのような服を着た人達が仕事をしているようだった。


「あら!お客様!いらっしゃいまし!」


俺達に声をかけて来たのは緑色の髪をぴっちり七三分けにし、髭を生やした30代後半程の紫のスーツを着た男だ。

見るからに胡散臭い。

するとその男の表情が急変した。


「子供じゃないか!帰った帰った!ここはおままごとスペースじゃないんだよ!」


「挨拶が遅れたな。これで買える家を見せてくれ」


俺はそういうと魔袋から金の入った大きな袋をカウンターの上に少し乱暴に置いた。

その大金に周りの空気がシーンとなった。

すると誰よりも早く先ほどの男が切替えて言葉を発した。


「これはこれはお客様でしたか!大変失礼いたしました!私、チーフをしておりますペテルシー・オームソツキーと申します!お客様に丁度良い物件が本日出たんですよ!間取り図がありますのでこちらのチェアーへどうぞ!おーい!4つお茶持って来てー!」


俺達はその男が言う通りにカウンター前にあるイスに腰掛けて間取り図を待った。


カウンターに出した金はほぼほぼダンジョンで取れた素材を売って得た金だ。

魔袋に入れた素材をギルドで売ったのだが、あまりにも珍しい素材に中々値段が付かず、朝から出たはずが既に昼を回っていた。

結局付いた値段は莫大であった。

10~15点位しか売っていないとは思うのだがそれだけで20万になった。

現代人からしたら20万などはした金だろうが、この世界では大金だ。

現代の金銭感覚に合わせるとしたら200万程の価値がある。

その20万にそれぞれの取り分を少しずつ徴収して預かった金が先ほどカウンターに出した金で、50万程入っている。


少しすると他の従業員がお茶を4つ持って来て、それぞれに配って一礼してその場を去った。

俺達は配られた茶を啜りながら資料が出てくるのを待っていた。


「お客様ー!大変お待たせ致しました。こちらが本日出た物件になります」


その間取り図を見ると煉瓦作りの一軒家で大体50坪程の敷地に3階建ての建物が建っているようであった。

辺境の田舎のような町であるこの町は物価が安くこの辺りの貴族と言っても大した資産はない。

本当の大金持ちと言うのはこの町では一握りなのである。

申し分ない建物である事を確認した俺は店の男に聞いた。


「これでいくらだ?」


「そうですねー…100万Bと言った所ですかねぇ…」


と店員の男は顎髭を撫でながら白々しい顔で言った。

これは明らかにぼったくりだ。

立地によってはそんな家もあるだろうが、住所を見る限り王都の端の方であり、貧乏貴族街だ。


この町の仕組みを話そう。

先ずこの国は右側が岩山になっている。

王宮が国の中心にあり、そこから王宮を囲むように円型に王都が広がり住宅が並んでいる。

ここまでは地面は石板作りで大体の人は靴を履いて生活をしている。

王都を出るには石板作りの階段を下りなければいけない。

この石板の階段を下らないと王都は出れない。

かなりの広さがあり、立派な階段だ。

そこを降りると地面は砂。

平民街である。

砂と言ってもある程度固められ舗装されている。

そこには市場で通りが出来ており、平民層をターゲットにした露店が並んでいる。

貴族は国中どこを出歩いても良い。

平民街は物価が更に安い為、似非貴族共が市場に買い物へ来る事は多いのだ。

その平民街の右端。

岩山と面したそこに貧困街がある。

俺達の家はそこの削られた岩山に面して作られた廃墟ビルのような所だ。


今回見た家は王都の右側。

岩山に近い右側の外れにある家だ。

だが利点はある。

外れにある為近所付き合いをしなくても良い。

比較的貧困街も行きやすい立地である為何かあった時に便利だ。


「実物見せてもらえるか?」


「勿論ですとも!今ご準備を」


そういうと店員はそそくさと店の奥へ姿を消した。

俺達は店を出て外で数分待っていると店員が店から出て来た。


「お待たせ致して申し訳ございません。それではこちらになります」


そういうと店員は家のある方へ向かった。

歩く事10数分。

先ほど間取りを見せてもらった家が現れた。


「こちらになります」


そういうと店員は家を手で挿した。

外観や周りの雰囲気は岩山が近くの性か少し暗い雰囲気であった。

店員は扉へ歩いて行き鍵を開ける。


「ささ、中へどうぞ」


そういうと少し軋む木造りの扉を開き中に招き入れる。

中は古い感じは少しするが悪くはない。

煉瓦と木で作られた民家と言った感じだ。


「えー!いいじゃない!ねぇ、アレン」


「うん!僕もいいと思う!トゥキー、他の部屋も見ていい?二階とか」


「ああ。まだ買ってないから壊すなよ」


シーナもアレンも気に入ったようだ。

アレンとシーナは木造りの階段を上って二階へ上がって行った。

ぐるっと家を見まわし、俺はこの家を買う事にした。

だが店員の言い値では買わない。


「この立地でそれは高過ぎるだろ。精々半額だ」


「いえいえ、お客様。今は皆が中央に住みたい時代でもなくなって来ているんですよ。王都の端っこでひっそり暮らしたい方が増えているんです。こういった物件は今非常に人気なんですよ。おまけしても80万が限界ですかね」


「築年数も10年以上だ。煉瓦が風化したらいつ崩れるかも心配だ。ここ最近旱魃が拡大している。60万でどうだ?」


「中々お客様も商売がお上手でいらっしゃる。75万でいかがでしょう」


「65万だ」


「やはや!敵いませんなぁ!70万。これ以上は…」


「買った」


「ありがとうございます!」


俺は70万Bで家を買った。

するとシーナが小声で聞いて来る。


「差額どうするの?」


「後で皆で割り勘だな」


そして不動産屋へ向かい、契約を完了させて家具組と合流。

差額の話しをすると皆仕方ないなと言った感じの感想であった。

そこまでの反対意見がなくて幸いである。


そしてベッドを6台、各々欲しい家具を購入し魔袋に収納。

帰りに市場で食糧と酒を買って新居へ行く。

俺達はまだ12や13そこらだがそもそも無法地帯の出身だ。

法律などあってないような物なのである。


先ずは部屋割を決めた。

1階にクリン、アレン。

2階にスーカ、シーナ、レイ。

3階に俺だ。

そしてそれぞれ買い出して来た家具を引き出し設置して行く。

各々の部屋が落ち着いた所で1階リビングに集まり、シーナとスーカが料理を開始。

俺達はつまみの干し肉を食べながら酒を煽った。

料理が食卓に並び、シーナも飲酒しその場は大いに盛り上がった。

1年と少しのダンジョン生活を経て俺達は富を得た。

これからは24時間シャンパンダイエットも可能なのである。

宝石も女も買い放題…前世の俺がそうだったように。


翌日足りない物があると言うのでシーナと出かける事にした。

次いでアレンの装備品も見ようと言う事でアレンとスーカと4人で出かける事となった。

他の二人は未だ二日酔いで起きれないらしいのでおいて行く事にしたのだ。

王都か市場が迷った挙句行きなれた市場へ行く事となった。

大きな階段を下り、市場へ向かう途中人が泣く声が聞こえた。


その声の方を見ると小さい子供を蹴飛ばし、これでもかと言わんばかりに踏みつける似非貴族の男と土下座をして謝る子供の母親らしき人達が見えた。

歩いていると段々と近付いて来る為何を話しているのか聞えて来た。


「この!子汚い!クソガキ!誰に!触って!るんだ!この!」


「すみません!すみません!もう許してやってください!お願いします!」


そう言いながら焦げ茶色の身分の高そうな服を着た大人が子供を踏み付けていた。

母親は何も出来ず謝るばかり。

何かをすれば今度は自分に被害が及ぶ。

そうなってしまったら子供をもう守る事も出来ない。

だが今守らなければ死んでしまうかも知れない。

その葛藤の中ひたすら謝るばかりだ。


「トゥキー」


アレンが俺を見ながら言う。


「私は!王家直属の!大臣だぞ!この!」


この国の大臣が小さな子供を痛め付けるのか。

この国も大概腐ってる。

国を動かす者が小さな子供を痛め付けるのだ。

そう思ったら俺の中で沸々と怒りが込み上がって来た。


「声/ファインスキル:怒り+3になりました」

おさらいです。


LV. 105 称号:冒険者リーダー


ファインスキル:高運


ファインスキル:平安+3


クールスキル:多感+2


クールスキル:専心+2


クールスキル:枯渇耐性(旱魃耐性から進化)


ファインスキル:怒り+3


クールスキル:恵眼+2


クールスキル:生産+3


クールスキル:延命+2


クールスキル:非凡+4


クールスキル:音速+3


クールスキル:極魔法+4


クールスキル:毒無効+3


ユニークスキル:知将


ユニークスキル:付与


スペシャルスキル:環境耐性(冷感遮断と熱遮断が統合)


スペシャルスキル:身神


スペシャルスキル:御神体


スペシャルスキル:統率者


スペシャルスキル:解析


リミテーションスキル:闇煉獄ダークパーガトリー


【魔法】


・ファイアー【完・無】・ウィンド【完・無】・コールドブレス【完・無】・ウォーター【完・無】


・サンド【完・無】・トーチ【完・無】・リーフ【完・無】・サンダー【完・無】・ダークネス【完・無】


・ファイアーブレス【完・無】・ウィンドカッター【完・無】・ウォーターウェイブ【完・無】・サンドウェイブ【完・無】


・フラッシュ【完・無】・ヴァインウィップ【完・無】・ボルトショック【完・無】・ダークスクリーン【完・無】



次回更新は日曜の予定です。

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