37.最後の戦い 後編
更新遅くなりすみませんでした。
仕事が忙しいと中々更新が難しいです。
出来るだけ更新して行きますのでこれからも何卒よろしくお願い致します。
1300人の方が楽しみにして下さってるようなので頑張ります。
俺は足元から大きな魔力を感じ取った為、急いでその場を一足飛びに避ける。
すると地面からまるで生き物のように砂が俺を追って来る。
俺はウィンドを最大出力で使って飛翔するが遅かったようだ。
砂の一部が俺の右足首を掴む。
すると掴まれた右足首がみるみる痩せ細って行く。
まるで水分を吸い取られるかのように干からびて行く。
「くっ」
血の通っている足と脛の中間経路を干からびさせられた為ジンジンと痛みが生じる。
砂は段々と集まって来て、最初は足が飲まれる。
最早足首の下はミイラのようだった。
どうにかしなければいけないと思い、足を掴んでいる砂をウィンドカッターで両断する。
即ウィンドを最大出力で手から噴出し逃げようとするも砂の再生力がそれを勝る。
俺はどうすれば良いのか考えた。
考える間にも砂に浸食されていく右足。
残念ながらこの砂の魔法をレジスト出来るような魔法は俺が今使える魔法の中ではない。
俺が思考停止しようとした時声が聞こえた。
「トゥキー!!」
アレンが叫んだ。
そしてアレンは詠唱して魔法を発動させた。
「ウォーターウェイブ」
大きな津波が発生し、俺と砂の魔法は飲み込まれる。
すると俺を掴んでいた砂は洗い流され波の中を漂う。
それはその間にウィンドで津波から脱出し、アレンの元へ行く。
「すまん!助かった!良く水系魔法が効くってわかったな!」
「何言ってんの。トゥキーらしくもない。いつものトゥキーなら気付いたはずだよ!」
確かに俺はピンチに同様していたらしい。
「すまん。ナイスフォローだ!」
「任せてよ!」
「あれやるから皆に避難するように言ってくれ!」
「わかった!」
俺は右足にリカバリーをかけるとミイラのようだった右足がみるみる見慣れた足に戻る。
すると再度足元から大きな魔力を感知し、先程よりも早い速度で場所を離れる。
少し距離を置き、魔力を手へ込める。
右手には火系、左手には闇系、そう。
レイと同じ方式である。
そして両手をパンっと合わせ、アジアの仏教徒がするような動作をする。
そして無詠唱でメテオライトを発動させる。
するとアブサーブスデザートが発生し出した真上に魔法陣が発生する。
すると魔法陣から黒く燃える巨大な火の玉が発生する。
「ダークメテオライト」
そして黒く燃える火の玉はアブサーブスデザートの発生源に飛んで行き、凄まじい勢いで爆発をする。
その爆発は空間全体を支配する程であった。
爆発音も凄まじいが爆風は熱く、風圧は小さな木位であればなぎ倒される程の風圧だ。
その凄まじい爆音と爆風が10秒程続いた後に立ち上がった砂煙も段々と晴れて来る。
ダークメテオライトが着弾した場所は先程のメテオライトよりもより深く地面が抉れ、周囲の壁もボロボロにしていた。
黒い炎は周囲に飛び散り各所で燃え続けている。
「やったのか?」
俺は一人つぶやいた。
もし生き残っていたといても肉一つ残っていないだろう。
アブサーブスデザートの攻撃範囲的にそこまで深く潜っていないはずだ。
すると皆がボス部屋に入って来た。
この魔法はここに着くまでのダンジョンで一度見せている。
その時は恐らく強大な力を持った魔法になると思っていた為皆それなりに警戒して退避はしていたが今よりは近くにいた。
それでも爆風で飛ばされてしまった為、今はボス部屋を退避するまで避難をしている。
爆風や爆発音が止んだ為、皆がボス部屋に入って来る。
「やったのか?」
とレイが回りを見渡しながら質問する。
「どうかな。うんともすんとも…」
そうレイに答えてやると警戒は解かず皆それぞれの定位置に着く。
そしてこういった時でもクリンが先頭を歩く。
俺達は少しずつ前進した。
するとダークメテオライトで出来た大きなクレーターから何かが出て来る。
「あ!」
「野郎…」
それは体の半分を失ったサンドラだった。
失った体の半分側から黒い炎が燃えている。
黒い炎が燃えている限り体の再生、リカバリーなどの魔法も無効となる。
一度点いてしまったら対象を燃やし切るまで黒炎は消えない。
もしくは術者が魔力切れか死ぬまで消える事はないのだ。
何故魔力が減り続けているのにサンドラが生きているかどうかがわかならなかったのかと言うと黒炎は他にも飛び散っており、それらが燃え続ける限り俺の魔力は少量ながら減り続けるのだ。
サンドラの死亡を確認しないのに解除する程俺はバカではない。
その為魔力が少しづつ減り続けたとしても使い続けるべきなのだ。
それにもしサンドラが死亡していたら確実にレベルが上がる。
だが声は何も言わなかったのもサンドラが生きていると言う確信を持っていた。
「参った。我の負けだ」
黒炎に浸食をされながらサンドラが微笑を浮かべて言った。
「このまま戦闘したとしても我はそなた等には勝てぬだろう。そなた等の一人殺った所で結果は同じ。ならばそなた等の力を認め負けを宣言する事にした。久々に楽しい戦いが出来て我は満足だ。先に進むがいい。若者達よ」
そう言うとサンドラはその場に座り込んだ。
「なぁ、サンドラ。お前を殺らないとダメなのか?殺らないと俺達はここから出る事は出来ないのか?」
俺は正直こいつを殺りたくはなかった。
まだ仲間にしたい気持ちもあったが確実に悪者ではないサンドラの雰囲気や性格が人として…いや、魔物として好きだったからだ。
「うむ。我を殺さねばそなた等は地上には帰れぬ。我を倒した者のみがこのダンジョンを出れるのだ。なぁに!いつかはこうなる運命だ。我を倒す者がそなた等で良かった」
そう言うとサンドラは静かに目を瞑った。
俺はレイに目配せをするとレイは察してくれたようでコクっと首を縦に振り、サンドラの方へと歩き出した。
歩きながら両手で剣を握ると黒い炎がゆっくりと剣に纏って行く。
サンドラの前まで来るとレイは足を止めた。
「蠍のおっさん。あんたとの戦闘楽しかったぜ。俺が死んだらまたあの世でやろうぜ!」
「ふん!その頃には我はそなたの足元にも及んでおらんわ。そなた等はこれからもっと強くなる。我はもう成長出来ぬのだ。だがそなた等はこれからも成長し続ける事が出来る。強くなれ!そして願わくば人と魔物が共存出来る世界を作ってほしい思っている。そなた等なら…きっとそれが出来るだろう」
そういうとサンドラは再度目を瞑り首を下げた。
俺は敢えて返事をしなかった。
人間が別の物を受け入れる事をしないのは前世から知っている。
肌の色だとか人種だとか宗教、性別、障害、病気。
俺はレーシストではない。
白人とは昔から色々あったが中にはいい奴もいたし、兄弟と呼べる仲間もいる。
いや、正確にはいた…か…。
俺は基本的に俺がされて嫌な事は人にもしなくないって思っている。
しっかり行動もしているつもりだ。
だからそんなくだらない事で人を見下したり虐めたりなんて事はして来なかった。
だが俺だけでは…俺の回りだけがそうであっても他人の方が世界は多い。
そいつらの意識も変えさせる事は先ず無理だろう。
そんな考えがあったから俺は何も言わなかった。
そしてサンドラは一言言った。
「ありがとう」
どういう意味なのかは俺にはわからなかった。
今からレイに首を落とされるのに感謝をされた。
その意味を聞き返す事も出来ず、黒炎を纏った剣はサンドラの首を落とした。
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