36.最後の戦い 中編
更新遅れてすみませんでした。
今日は更新出来て良かったです。
出来る限り更新をして行くので今後もよろしくお願いします。
「面白いじゃん!蜘蛛のおっさん!」
レイは好戦的な笑みを浮かべながらサンドラに向かって一足飛びに走り出す。
そのレイの動きに反応したクリンが再度サンドラに飛び掛かり棍棒をサンドラの頭目掛けて縦一線に振り下ろすが蜘蛛の前足でガードされてしまう。
クリンにサンドラの意識が取られている時、レイがサンドラの左側から詠唱し魔剣術を放つ。
「黒炎龍」
黒炎を纏った剣を縦に一線振り下ろすと剣から黒い龍が現れ、サンドラに向かって飛んで行く。
その動きを視界の端で確認したクリンは巻き込まれないように後ろへ飛ぶ。
サンドラも視界の端でレイの動きを察知していたのだろう。
サンドで壁を作って防御する。
クリンが再度サンドラへ飛び掛かった時、シーナもまた体が反応していた。
ここがチャンスと思ったのだろう。
サンドラに向かって走り出していた。
そしてレイが黒炎龍を放ち、サンドラが左手を黒炎龍に向けた時に行けると感じたのだ。
詠唱し、白い炎を纏った剣を縦一線に振り下ろす。
「白炎鷹」
すると剣から白い鷹が現れ、サンドラに向かって飛んで行く。
二人は魔剣術を使えるようになっていた。
黒炎龍と白炎鷹はここまで来る途中に宝箱の中で見つけた魔剣術の本に記載されていた。
この魔法は俺のような魔術師では使えない。
魔剣術士にのみ使える技だ。
その為二人の戦闘力は以前よりも数段倍増していた。
-------サンドラ目線--------
レイと呼ばれる者の黒い龍は思いの他威力が協力であった。
そもそも二系統の魔法を合わせる事自体が高等技術。
この若者の才能を恐ろしく思った程だ。
サンドで作った壁でガードするも威力が強すぎて壁が崩壊しようとしていた。
そんな時、右側から黒い龍と同等の強い魔力を感じた。
白い鷹だ。
これは防ぎきれない。
そう感じた。
その時に思い付いた行動は黒竜と白鷹がぶつかり合っての相殺だ。
我は後ろに跳んだ。
するとサンドの壁を崩壊させて黒竜が白鷹へ白鷹は黒竜へ飛んで行きぶつかる。
「ドーン!」
凄まじい衝撃波が辺りを包む中、我の頭上に魔法陣が現れた。
危険を感じた時には既に遅く、次の瞬間数トンもあろうかと言う思い物が体を地面に押さえつける。
上には何も乗っていない。
ウエイトグラヴィティかと察した。
不味い、これはしくじったかもしれん。
我の中に焦りが広がり、嫌な汗が出るような感じがした。
重力が体全体に乗り頭は上げれないが自分に向けて魔法陣が現れた気配を悟った。
その瞬間体中に激痛が走る。
先程まで体中に重力を感じていたが、部分によっては感覚がなくなっている。
恐らく魔法攻撃により破損してしまったのだろう。
我は辛うじて動かせる口を動かして詠唱をする。
人間達はなぜか手から出すイメージで詠唱して魔法を出そうとするが、実際詠唱魔法はどこからでも出せるのだ。
無詠唱は体を通る魔力の流れをどこかから出すイメージがないと出せないが詠唱すればどこからでも出るのだ。
「創造主である…聖なる…女神よ。我を…そなたの聖なる…光で…満たし…たまえ。そ…して…我の傷を…癒し、我…の…身体に…回復を…も…たらし…たまえ。…ヒーリン…グ」
我はウエイトグラヴィティの重力に押しつぶされそうになりながら、息も絶え絶えに詠唱をした。
すると負ったダメージは回復をしていく。
体感的には絶命する一歩手前。
間に合った事を我は歓喜した。
その攻防がどの位続いたのかは分からない。
攻撃を受けては詠唱して回復して、攻撃を受けては詠唱して回復する。
人数が多いだけ向こうの方が有利である。
我は何か行動しなければいけないのだ。
先ずはこのウエイトグラヴィティから逃れなければいけない。
そこで我は一つの方法を思い付いた。
このまま砂に飲み込まれてしまえば良いのだ。調度良い事に手は地面と接している。
我はアントヘルを発動させ、そのまま自分自身砂に飲み込まれる事にした。
魔法は地球の裏側まで影響する訳ではなく、ある程度の距離を離れると効果がなくなるのだ。
我は地中深く潜り、ウエイトグラヴィティの効果が届かない距離まで来ると得意のサンド系の魔法で地下を進む。
恐らくウエイトグラヴィティを使っていたのはあのリーダー格の男だ。
その為あのリーダー格の男の気配を探り、奴のいる下辺りまで移動し、先ずはリーダーを潰す事にした。
そして我は奴の真下辺りでアントヘルを発動させる。
そして飲み込まれて下に降りて来るのを待ち構えた。
----------------地上-----------------
サンドラは俺のウエイトグラヴィティから逃れた。
地面に潜ったのだ。
お約束で考えたらきっと下から攻撃して来るだろう。
俺は奴の気配を探った。
だがしばらくしても奴の気配は一向に探れない。
奴のスキルかもしくは俺の探知能力が低いのかはわからなかった。
すると急に下からアントヘルが出現する。
サンドラは俺を先ず攻撃対象に選んだのだ。
「トゥキー!」
アレンが叫ぶ。
その声を聞いて前線の3人もこちらを振り向く。
砂に完全に足を取られてしまい身動きが取れない。
どうしたらいいのか…沈みながらも脱出方法を考えた。
すると一つの方法を思い付いたのだ。
俺は魔袋からスパイディを取り出して背中に這わせる。
「スパイディ!天井に糸付けて俺を釣り上げてくれ」
するとスパイディが俺の命令通りの行動をする。
少し大変そうではあったが無事アントヘルからは逃れて俺は宙吊りになっている。
どの位の深さにサンドラがいるかが読めない。
気配を感じれない程だから10mは下だろう。
届くかはわからないが俺は魔法を発動する事にした。
覚えたての強力魔法。
俺は詠唱し、その魔法をアントヘルに向けて放った。
「メガメテオライト」
メテオライトの上位魔法だ。
アントヘルの上に出現した魔法陣から極大の火の玉が飛び出す。
メテオライトは赤い火の玉だがメガメテオライトは青い火の玉である。
大きさは同じだが発射速度はメテオライトに比べ数倍速い。
高速で打ち出された青い火の玉は一直線にアントヘルと衝突する。
「ドゴォォォォォン!!!」
砂煙と爆発音、爆風が空間を支配する。
爆風は温風で熱耐性がないと溶けてしまう程だ。
スパイディが危険だと思い、既に魔袋に戻ってもらっている。
俺は片手でスパイディの糸を掴んで宙吊り状態ではあったが、メガメテオライトの爆風で糸は溶け、俺は吹き飛ばされた。
ウィンドーを使いながらゆっくりと下に降りる。
降りた頃にはメガメテオライトの爆発は終わっていた。
地面が抉れ、砂が溶け、何かが焦げた匂いが一面に立ち昇る。
地面は10数m抉られており、深いクレーターが出来上がっていた。
核爆弾みたいだなと俺はその光景を見て感じた。
既に配列はいつも通りの形になっている。
クレーターから向かってクリンが最前、俺が最後だ。
サンドラが出て来るのを俺達は構えて待った。
--------------サンドラ視点----------------
リーダー格の男が下に落ちて来るのを待っていた。
だが落ちて来たのは青い巨大な火の玉であった。
地に落ちた瞬間凄まじい破壊力で大地を壊して行く。
我でもまともに食らってしまったら一溜まりもない破壊力。
回復する暇もなく塵と化していたに違いない。
やはり一番厄介な相手である。
我はその破壊力から逃げるように地底へ潜った。
騒ぎが収まるのを待って、再度奴の真下まで来た。
そして取っておきの魔法をあ奴に向けて放つ。
「アブサーブスデザート」
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