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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
ダンジョン編
29/113

29.ダンジョン⑯

いつもお読み頂きありがとうございます。

今回も評価してくださった方、ブクマしてくださった方が増えました。

本当にありがとうございます。

前回耐寒性のスキルの追加をし忘れておりましたので修正しております。

今後もご愛読頂けると幸いでございます。

ムキムキなペンギンが目の前に100体程いる。

スキルがなくても殺気立っている事位感じ取れるような雰囲気である。


「「「グェェェェェ!!」」」


ペンギンが威嚇するように鳴く。

俺達はその声と共にいつもの配列を組む。

そして各々武器を構え、ペンギンの攻撃を迎え撃つ体制が整った。

すると一番前にいる他とは一回り程大きな身体をしたペンギンがいるのだが、恐らくリーダーのような存在なのだろうと感じ取れた。

そのペンギンが咆哮を上げる。


「ペグィィィィン!!」


開かれた口から白い光線のような物が放たれる。

その放たれた光線のような物は最前線のクリン目掛けて飛んで来る。

クリンはジャンプをし避けると必然的に直線状にいる俺に迫って来る。

俺はサンドで土壁を生成し、防御をする。

すると土壁は光線が当たった部分が即座に凍り出す。

冷気砲コールドキャノンだ。

中級の初級魔法である。


その冷気砲が合図のように他のペンギンも冷気砲を口から発射する。

100体からの冷気砲の乱射。

俺達もその場にじっとしている訳にはいかない。


「散れ!」


俺の言葉で皆が反応し、それぞれのポジションを保ちながら広く展開する。

クリンは冷気砲を避けながらペンギンの群れに突進して行く。

そしてボスペンギンの手前まで辿り着くと鉄棒をボスペンギンのレバー目掛けて振り上げる。

まともに食らったボスペンギンは上空に高く打ち上げられる。

その行方を確認する事なく、他のペンギンも鉄棒でぶっ叩いて行く。


その一方、レイとシーナもペンギンに攻撃を仕掛ける。

レイは黒い煙を纏った剣で、シーナは白い光を纏った剣でペンギンへ切りかかる。


一方魔法使い組みはそれでも飛んで来る冷気砲を避けながら、広範囲魔法は使わずに単発魔法を発動させ、一匹一匹倒していく。

俺はボルトショック、アレンはウォーターブレイド、スーカはウィンドカッター。

俺達の攻撃は順調にペンギンの数を減らせているように見えていた。


だがレイが異変に気付く。


「おい!こいつら全然数が減らないぞ!」


そうなのだ。

一度攻撃すれば倒れるペンギンが何故かすぐに立ち上がる。

まるでノーダメージだと言わんばかりにだ。

そしてレイがこの状況に少し戸惑っていた。

その為背後に迫るその存在の気配を察知するのが少し遅れたのだ。


「ぐはっ!」


先程クリンが飛ばしたボスらしきペンギンがレイの背中を血管の浮き出た羽のような右手で縦一線に振り上げる。

するとレイの背中に縦にデカイ傷が出来る。

まともに食らったレイがその場にしゃがみ込む。


「「レイ!」」


俺とシーナがレイの状況に同様した声を上げた。

まるで鋭利な剣で切られたような傷がレイの背中に出来ていた。


岩裂きペンギン。

翼がとても鋭利で岩を裂く程だと言う意味での名称なのだろう。

レイの防御力はクリンに劣るとは言ってもなれなりにあるはずだ。

その為レイの防御力がなかったらと考えると恐ろしい事になっていただろう。

だがまだ油断は出来ない。

レイの背後にはまだボスペンギンがいるのだから。

何とかレイから注意を反らしたい。

だが魔法は安易に打てない。


その時レイの左側からペンギンが次々に吹っ飛んで行き、段々とレイに近付く。

クリンだ。

その状況が目に入ったのか、ボスペンギンもレイから目を反らし迫り来るクリンを見ていた。


「レーーーーイ!」


クリンはレイを助けるべくペンギンを鉄棒でぶっ飛ばしてレイに向かっていた。


「グェェェェ!」


とボスペンギンが大きな声で鳴く。

「あいつをどうにかしろ」とでも言っているのだろうか。

クリンはレイ程感知能力に長けていない。

クリンに向かって背後からペンギンが一匹ピョーンと飛んで来る。

そして鋭利な翼でクリンの背中を斜め一線に切り付ける。


「くっ!」


クリンは少し痛みを感じた。

だがクリンの防御力はレイよりも高い。

ボスペンギンではないからなのかはわからないが少しの切り傷が付く位の軽いダメージ程度で済んだようだ。

そして遂にボスペンギンの手前までクリンが迫る。

そしてボスペンギンを他のペンギン同様鉄棒でぶっ飛ばす。

そして動けないレイを背負って俺達に向かって走り出す。

俺はクリンを追おうとするペンギンの群れにダークネスホールを発動させる。

物理攻撃が効かないのであれば吸込むまでである。

そして俺が発生させた黒い渦に足を取られ吸い込まれて行くペンギン達。

仲間を助けようと俺へ向かってペンギン達が冷気砲を発射するが、俺はもう片方の手でサンドを使って土壁を作って防御をする。

そうしている内にクリンが俺の元へレイを運んで来る。


「トゥキー!お願い!」


と言い、クリンが背中のレイをゆっくりと地面へ下ろす。

俺はサンドで土のドームを俺とクリンとレイを囲んで作り出す。

土のドームが攻撃を防いでくれている内にレイへヒーリングを掛ける。

すると傷口はみるみるなくなり、完治をする。


「まだレイは立てないと思うから一旦この中で休めておくよ。クリン、行けそうか?」


「うん!」


「よし!」


そして俺達は土のドームにペンギン達がいる方とは逆に入口を作りそこから出ると、再度入口を閉じる。

皆自分の事で精いっぱいのようだ。


「一旦退却!!」


と俺は大きな声で皆に叫ぶ。

その合図に気付いた皆は一旦土のドーム付近に集まる。

そして俺達に向かって来るペンギンの大群に向かって再度ダークネスホールを発動させる。

ペンギン達は足を取られ闇に飲み込まれて行く。

大体先程のダークネスホールと併せたら半分位は倒せただろうか。

大体半分位の数になっていた。

それでもダークネスホールを飛び越えてペンギン達が俺達の方へ向かって走って来る。


そして俺は一度だけ発動させた事のある、魔法を詠唱し発動させる。

トールズレイジス。

するとペンギンの上空に魔方陣が発動し、暗雲が立ちこめる。

すると暗雲がピカっと光り、雷を落とす。

ピシャ!ドーン!ゴロゴロゴロ!ドーン!

無数の雷がペンギン目掛けて落ちる。

トールズレイジスは広範囲魔法で上級の初級魔法だ。

上級だけあって魔力の消費は大きいが威力は一級品である。

効果として麻痺を与える事もある。

そして無数の雷に打たれたペンギン達は絶命する者がいたり、痺れて思うように動けない者がいたりとかなり大量のペンギンが横たわっていた。


「声/Lv.81に上がりました。ファインスキル:鋭敏+3になりました。シンプルスキル:耐寒性+4になりました。ホーリーフェイバー【+4・無】になりました。トールズレイジス【+2・詠】になりました」


「流石に上級魔法は効くんだな。何でこいつら、お前等の攻撃くらってノーダメージだったんだ?」


俺が皆に疑問を投げかけるとお互いに見合って、何でだろうと首をひねっている。

まぁいいかと思い、倒れているペンギンに歩いて近付いて行く。

生きてはいるが麻痺で動けないやつがゴソゴソと何かをしているようだった為、近付いて何をしているのか見てみた。


すると傷付いた自身の身体に何かの回復魔法を掛けているようだった。

光の感じからするとヒーリングのように見えた。

自ら回復する手段を持つ相手の倒し方は2通りある。

先ず一つは回復する間も与えない程のダメージを一気に与える事。

2つ目に回復手段を取れなくなる程魔力やアイテムを消費させ、回復出来なくなった所を叩く。

この二つだ。

今回俺がしたのは前者ではあるが、麻痺のおまけも付いてヒーリングだけでは立ちあがれないのだ。

ちなみに麻痺や混乱、幻覚にヒーリングは効かない。

麻痺消し薬か万能薬でも飲まない限り無理だ。

状態異常系にはヒーリングは効かないのだ。


「そうか。こいつらヒーリングで回復してたのか」


とレイが言う。


「ああ。そうらしいな」


と俺が答える。


「可笑しいと思ったのよ。ちゃんと切れてるのに全然数減らないんだもん」


とシーナが言う。


「瀕死状態でもヒーリングかけれれば治るからな」


と俺が答える。

ヒーリングを使える魔物がいると言うのは一つの勉強となった。

フロアボス、エリアボスクラスがこれを使えると厄介この上ない。

だが、前世のゲームのボスはざらに使っていた事である為、この世界でも可能性はゼロではないのだ。


「これをボスが使って来たら最悪だね」


とアレンが俺と同じ事を思ったようで、それを口にする。


「考えただけでげんなりするよな」


とレイがアレンに同意する。


「もっと強くならなきゃいけないって事じゃないかな」


とクリンが素晴らしい意見を述べる。

まさにその通りなのだ。


「お前…そんな事を言うとまた鬼教官が出て来るぞ?」


とレイがクリンに言う。

するとクリンの顔が次第に青くなって行く。


「す、すまん。自分で言って冷や汗出たわ」


とレイが慌ててクリンに謝る。

そんな二人を見て俺はシーナに小声で聞く。


「なぁ。俺の扱き、そんなにキツいか?」


「地獄だよ♡」


と笑顔で答えた。

ははっ…俺は苦笑いしか出来なかった。


兎にも角にも良質な脂質が多数転がっているのだ。

これを食べなければ罰が当たってしまうだろう。

俺はいつものように腰から短剣を取り出し、生き絶えたロックテアーペンギンの皮を剥ぎ、下処理をし肉を取り出す。

そしてファイアーで炙って、塩をかけ食べる。

欲を言えBBQソースが欲しいがこれだけでも美味いのでよしとする。

ロックテアーペンギンの肉は本来のペンギンと違い、脂質が少なく、ササミのような感じであった。

俺の習慣が皆にも伝染したのか、ペンギンを解体して食べる一同。


「美味!」


「本当だね!ペンギンって美味しいんだ。って言うか不味かったのってヒドラ位じゃなかった?」


「ああ、ヒドラは例外だな」


とシーナとレイが喋る。

正直ヒドラは腐った肉のような風味だったが、あれば毒耐性付けさせる為だから欲は言ってはいけない。

死ぬ寸前まで自分を追い込んだ時、スキル完ストする事があの時わかってたらもっと無理をさせていただろう。

それは仕方ないのだ。

こいつらを強くする為には心を鬼にしなければいけないのだ。

俺は悪くないのだ。


そんな事をしている内に麻痺が取れた個体が立ち上がり出す。


「ねぇ、トゥキー。ペンギン起きて来たよ?」


とクリンが俺に告げる。


「仕組みはわかったんだ。もうお前等でやれるだろ。レイ、シーナ」


肉を片手に呼ばれた二人が俺の方を向く。


「やってしまいなさい」


と俺が言うと、持っていた肉をアレンとスーカに渡し剣を抜く。

そして今二人が持つ最強の真剣術、黒炎斬と白炎斬がロックテアーペンギンに炸裂する。

この魔剣術の問題点は使った相手は灰になるまで燃え尽きる事だ。

数体のロックテアーペンギンは食べる事は出来ないだろう。

まぁ100体の内の10数匹だ。

それは良しとしよう。

そしてレイとシーナが戻って来てアレンとスーカが肉を返すと昼食が再び始まるのであった。

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↓同作者同時更新中の作品はこちら↓



https://ncode.syosetu.com/n7908ge/


おさらいです。


LV. 81 称号:魔物殺戮隊リーダー


シンプルスキル:耐寒性+4


シンプルスキル:幸運+4


ファインスキル:鋭敏+3


ファインスキル:旱魃耐性+4


ファインスキル:没頭+4


ファインスキル:平安+3


ファインスキル:怒り+2


クールスキル:恵眼(シンプルスキル:視界から進化)


クールスキル:生産


クールスキル:延命


クールスキル:非凡+3


クールスキル:音速+2


クールスキル:極魔法+3


クールスキル:毒無効+3


ユニークスキル:熱遮断(クールスキル:熱無効から進化)


ユニークスキル:知将


ユニークスキル:付与


スペシャルスキル:身神


スペシャルスキル:御神体


スペシャルスキル:統率者


スペシャルスキル:解析


【魔法】


・ファイアー【完・無】・ウィンド【完・無】・コールドブレス【完・無】・ウォーター【完・無】


・サンド【完・無】・トーチ【完・無】・リーフ【完・無】・サンダー【完・無】・ダークネス【完・無】


・ファイアーブレス【完・無】・ウィンドカッター【完・無】・ウォーターウェイブ【完・無】・サンドウェイブ【完・無】


・フラッシュ【完・無】・ヴァインウィップ【完・無】・ボルトショック【完・無】・ダークスクリーン【完・無】


・メテオライト【完・無】・コールドブレス【完・無】・アイスブリザード【完・無】・リカバリー【完・無】


・ヒーリング【完・無】・ウエイトグラヴィティ【完・無】・ウォーターブレイド【完・無】


・ダークネスホール【完・無】・ホーリーフェイバー【+4・無】・ロックブリザード【完・無】


・シャイニングレーザー【完・無】・トールズレイジス【+2・詠】

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 始の主人公設定は中々新鮮的て面白そうですけど、続きの内容はダンジョン攻略ばかりしかないですね。実は仲間達の性格や特性ですら良く判らなかっだったりもします。
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