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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
ダンジョン編
25/113

25.80階のフロアボス 前編

ダンジョンの70階を超えた一行。

70階以降はマグマフロアだった。

強敵マグマントの巣に遭遇してしまい、戦闘となってしまう。

だがトゥキーの狙いはパーティメンバー全員に熱耐性を完ストさせる事だった。

無事皆熱耐性を完ストさせ、マグマントを一掃する事に成功する。

今日も一行はダンジョンを先に進むのであった。

それからもマグマエリアを進んだ。

マグマントはたまに出て来たが、大群で出て来る事はそれからはなかった。

やはり、あそこが巣でたまに遭遇するマグマントは巣から出た個体なのだろう。

何処にでも逸れ者はいるようだ。


そして俺達は現在80階の大きく開けているだろう一室の入り口の前にいた。

その入り口は大きく、まるで大きな口を開けて挑戦者を飲み込もうとしているような雰囲気を発していた。


「来たな、フロアボス」


とレイが言葉を発した。

そう、ここは80階のフロアボスの部屋の前。

俺達はこれからフロアボスを倒しに行くのだ。


「毎回毎回の事だが、そろそろ100階も近い。油断せずに行こう。急にアホ程ボスが強くなるって事も考えられるからな」


と俺は皆が油断しないように釘を刺した。


「今回は何が出て来るかな。何だと思う?」


とレイがシーナに視線を向ける。


「どうかな?たまには可愛いボスとか出て来て欲しいかも」


「おいおいお前等。俺の言ってる事わかってるのか?」


何とも緊張感のない会話をしている二人に問う。


「わかってるけどさ。俺達の後ろにはお前がいるんだぜ?そう簡単に負けやしないって」


とレイが俺の問いに答える。


「だとしても誰かが死ぬ自体だってあるかも知れないんだし、油断するなよ」


と更に釘を刺す。


「了解!ボス!」


「ったく。…まぁもし死んだとしても俺が蘇生魔法を作って必ずお前達を生き返らせてやる。だが出来るだけ死ぬな!行くぞ!」


「声/スペシャルスキル:統率者を発動しました」


すると皆の身体から仄かに青白い光が浮かび上がる。


「なぁ、これって魔法か?」


とレイが俺に問う。

レイは最近目が良い。

そして察しも良い。

恐らく視覚と敏感はかなり上がってるはずだ。

その為、自身から出る光が魔力であり俺が発生させてる事もわかったのだ。


「ああ、俺の特殊スキルだ」


とレイに答える。


「これ、自分の持ってる力が増大していくのがわかるよ。サンキュー」


と軽く礼を言うと前を見て歩き出した。

スキルの存在を知るのは、このパーティメンバーでは俺だけだ。

皆がスキルの存在を理解した時、俺のこのスキルの事を知った時、皆どういう反応をするのか…俺は少し不安になった。


そして部屋の中に入るとそこは天井も広さもかなりある開けた空間が広がっていた。

そしてその空間の一番奥にいる大きな影。

俺たちに気付いたのか、今まで閉じていたであろう目をそれが開いた。

その眼は赤く、瞳があるのかないのかすらわからない程赤く光っていた。

座っていたのか、それがゆっくり立ち上がる。

すると全長は大体20m程だろうか。

かなり大きな身体をした魔物だ。

それの目が鋭くなり、口を開け雄叫びを上げた。


「ヴォォォォ!!」


少し籠ったような声でそれが雄叫びを上げると口からも赤い光を発しており、歯があるのか、喉の奥があるのかないかもわからないような口の形状をしており、雄叫びと共に身体にも所々皹のような所から赤い光が漏れ出ており、人型をしたそれの頭には二つの大きな角が生えていた。

俺は手元の魔物図鑑を開いて確認する。


「マグマデーモンだ」


「ま、マグマデーモンって…」


マグマデーモン。

マグマを体内に宿したデーモン。

悪魔系の魔物の中では上位種に位置し、生体は謎である。

と図鑑には記載があった。


そのマグマデーモンが両手を上に広げる。

すると俺達の頭上に魔方陣が現れた。

俺は広がった魔方陣と同じ位の大きさの魔法を発動する。

ブラックホール。

ある程度の魔法はブラックホールで吸収出来る。


するとマグマデーモンの魔方陣から無数の火の玉が降り注ぎ、ブラックホールに吸い込まれていく。


「フォーリングスターだと!?」


当らなければそれほど問題ではない。

だがフォーリングスターは中級上位の魔法でまだ俺も発動出来ない。

そこが問題なのだ。

中級上位はかなり魔力が必要になる。

それを初めから打てると言う事はこいつはかなり強い。

俺は直観的に感じた。


「気を付けろ!こいつかなり強いぞ」


皆に注意喚起をする。


「わかってる!お前がまだ使えない魔法使う魔物だ。こいつは手を焼くぞ!クリン!無理すんなよ!」


「うん!」


とレイがクリンに注意を促し、クリンがそれに答える。


「よし!行け!」


レイの掛け声にクリンがマグマデーモンに向かって走り出す。

それを追うようにレイとシーナが走り出そうとする。


「シー!」


俺はシーナを呼んだ。


「気を付けろよ!」


とシーナに声を掛けるとシーナは笑みを浮かべ答えた。


「うん!」


「よし!行くぞ!」


とレイがシーナに言い、クリンを追って走り出す。

レイが右、シーナが左、いつもの配列だ。

余談ではあるが、レイは左利き、シーナは右利きだ。

その為この配列にしてある。


この空間はかなり広い。

恐らくマグマデーモンから俺達がいる所までで100m近くあるだろう。

クリンも大分早くなったがこの距離だと9秒はかかるだろう。

レイとシーナなら5秒以下だ。

その為クリンは既にマグマデーモンの足元に着こうとしている。

それに気付いたかマグマデーモンのフォーリングスターの魔法が止む。

クリンは勢いをそのままに、加速をそのままにマグマデーモンの左脛目掛けて一足飛びに飛んで鉄棒を横振りで思いっきり叩き込む。

ちなみにクリンは右利き。


「ガーン!!」


マグマデーモンは石か何かで出来ているのだろうか。

鉄棒でダンジョンの壁を殴ったような音が空間に響き渡る。

が、マグマデーモンにダメージはなさそうだ。

平然としている。


そして足元にいるクリンを蹴飛ばす。

ガードはしたようだが、そのままクリンはレイとシーナが走って来る方向に飛ばされる。


「クソ!クリンではダメージ与えられないか」


とレイは呟きながらマグマデーモンを右側から攻める。

剣にファイアーを纏わせ、走ってる速度はそのままにマグマデーモンの左足首を横一線に切り付ける。

するとガキーン!!と音を立てるがマグマデーモンの身体は硬く、剣は通らなかった。


左側のシーナもマグマデーモンに蹴り飛ばされたクリンを横目で見ていた。


「クリン!!」


と呼ぶも足は止めずマグマデーモンに向かって走っていた。

クリンは頑丈だしあの位では特に心配する事はないだろうと推測すると顔をマグマデーモンに向き直る。

そして速度はそのままに、ほぼレイと同じ位のタイミングでトーチを纏わせた剣でマグマデーモンの右足首を横一線に切り付ける。

ギン!!と音をさせ、マグマデーモンの足首に剣が突き刺さる。

が、硬い岩に剣が挟まったような形で食い込んでしまっており、切ったと言うよりも傷付けたと言うような言葉の方が表現するには正しいだろう。

マグマデーモンの反応はと言うと少しはダメージを感じたのかシーナを見ると右足を振り、剣が挟まって動けないシーナを振り飛ばす。

シーナは難なく着地を無事にする。


シーナの無事を確認し、スーカが詠唱し魔法を発動させる。


「〜〜。アイスブリザード」


するとマグマデーモンの斜め上に魔法陣が現れ、そこから大きな氷の塊が無数に発生しマグマデーモン目掛けて勢い良く飛んで行く。


「ダダダダダダダダ!!」


マグマデーモンに直撃し、冷気とマグマデーモンの高い体熱により蒸気が発生する。


そこにアレンが魔法を詠唱し、魔法を発動させる。


「〜〜。ウォーターブレイド」


するとスーカの魔法陣の右隣に魔法陣が現れ、そこから無数に水刃が発生しマグマデーモンに目掛けて勢い良く飛んで行く。


「ガガガガガガガガ!!」


一気に方を付けようと俺はマグマデーモンの真下に魔法を発動させる。

ブラックホール。

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