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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
ダンジョン編
24/113

24.ダンジョン⑭

ダンジョンの70階下にはマグマがグツグツと煮え滾るエリアが広がっていた。

一行は先へ進む。

マグマエリアの海産物系の魔物に舌鼓を打ちながら先を急ぐ。

そしてマグマントの巣に入ってしまうのであった。

レイ達の元へ到着すると直ぐに瀕死状態のレイへヒーリングを掛ける。

そしてアレンにもヒーリングを掛けて瀕死状態から救う。

シーナとスーカは何気にヒーリングが使えるし、シーナに至ってはヒーリングの上、イータヒーリングを使える為ダメージを受けても自分で回復が出来るのだ。

光属性が得意で回復魔法にも適性がある。

まさにうちの女神である。

だが自分達の方で手一杯だったのだろう。

レイ達まで手が回らず、それだけ苦戦していた事は確かなのである。


「助かった」


とレイが俺に礼を言う。


「ああ。大丈夫か?」


「いや、ダメだ。魔剣術でも効きやしない」


とレイが状況を話す。


「アレンは?」


「うん。水系の魔法も全然だよ。光系の魔法なら何とかって感じだけど、僕の光魔法じゃ精々トーチを発動して杖で殴る位で全然ダメージを与えられないよ」


そうなのだ。

力のあるシーナなら兎も角、力のないアレンは魔法の練習を充填的にして来た。

得意分野を伸ばすように修練して来たのだ。

その魔法でも効かないとなると二人にとっては相性が悪かったのだろうと思うしかない。


「レイもアレンもそろそろマグマ効かなくなってるんじゃないか?」


と二人に問うとレイとアレンが顔を見合わせた後、俺に向き直り答える。


「そう言えばお前が来る手前から、マグマ食らっても熱いとか痛いとかは感じなかったな」


とレイ。


「うん。てっきり死に掛けてるからかと思ってたけど…」


とアレンが答える。

今この時もマグマは俺達に向かって放たれている。

俺がダークネスの黒い煙でこの場を覆っているからマグマは黒い煙に弾かれているのだ。


「じゃ、ダークネス解除するぞ」


そう言うと俺はダークネスを解除する。

段々と黒い煙が晴れて、赤々しいマグマが再び見えて来る。

すると早速レイの右腕に赤いマグマが当たる。


「…熱くなーい」


切れてなーいでお馴染みの某シェーバーのCMみたいに言わないで欲しいのだが、このネタはこいつらにはわからないだろう。

ツッコミたくなる気持ちを抑え、俺はニヤっと口角を上げ、レイに向かって親指を立てる。

レイもアレンも恐らく熱遮断を獲得している。

普通の人間であれば、このスキルを獲得する前に即死である。

何故このスキルをこいつらが獲得出来たのかと言うと温暖な…いや、熱い気候で育った事もあり元々熱体制はあったのだ。

それに加えてレベル上げや、修練の結果、更に熱耐性が強化された。

そしてマグマに触れると言う最悪な状況が皆の体を強くしたのだ。


だが問題はまだある。

マグマが効かなくなった所で倒す方法がないのだ。

俺は今までの状況を確認する。


「なぁ、今まで使った攻撃魔法は?」


「ああ…俺は得意のファイアー、ファイアースラッシュ、エクスプロージョン、ウォーター、ウォーターブレイドかな」


「で、ダメージなしか?」


「ああ。切れる事はキレるみたいだが、直ぐ元の形に戻っちまう」


効果はないらしい。

次にアレンが答える。


「僕はウォーター、ウォーターウェイブ、アシッドレイン、ウォーターブレイズ、ウィンドカッターかな」


「それでもダメか」


「うん」


マグマか…火系は火系なのだろう。

火系に水と土系が混じった耐性がいくつも付いた魔物だ。

こう言う相手と言うのは非常にやりにくい。

皆もまだまだと言う事だ。


「光と闇はほぼ万能だ。この二大巨塔に太刀打ち出来るのはほぼお互いしかない。お前達もダークネス位は使えるようになった方がいいな」


「そうだよね。僕もトーチは使えるけど、シーナやスーカ程自由に扱えないもん」


俺の言葉にアレンが答える。


「光魔法苦手なんだよな」


とレイ。

だがレイはダークネスが使える。

こいつも闇系は才能がない訳ではない為、そこを伸ばすべきだろう。


「レイはダークネス発動させて切れ。多分それが有効打になる。アレンは今の所出来る事がないな。シャイニングレーザーの練習でもした方がいいかもな」


シャイニングレーザー。

光系の中級魔法で光系の攻撃魔法だ。

因みに俺は会得している。


「まぁアレンは先ずトーチの熟練度を上げろ」


「わかった」


と俺の言う事に頷くアレン。


「ああ、俺も了解だ」


とレイも自分のやる事を理解し、剣を構える。


「にしてもさっきからマグマウザいな」


そう。

先程から話している間もずっとマグマントからのマグマは飛んで来ては顔に当たったり、体に当たったりしているのだ。


「俺はシー達の方を見て来る。ここは一旦頼んだ」


そうレイとアレンに告げる。


「「わかった」」


と二人からの返事を確認し、俺はシーナとスーカのいる方へ踵を返した。

シーナとスーカの方へ行ってみるとこっちはそれなりに戦えているようだった。

シーナはシャイニングスラッシュと言う光属性の剣技でマグマントをきっている。

スーカはシャイニングレーザーで次々とマグマントを貫いていた。


「よう!こっちは順調そうだな」


「あ、トゥキー!」


俺が二人の間に降り立つとシーナが反応した。


「マグマももう効かなくなったし、あとはこいつら切り捨てるだけかな」


とシーナ。


「スーカは?」


「うん。私もマグマ熱くない。でもマグマント、光魔法しか効かない」


うちの女性陣は聖女揃いだ。

シーナもスーカも光魔法が割と得意だ。

その代わり闇系が苦手としていた。

正直光よりも闇の方が使い勝手は良いのだが…。

と言うのは俺個人の意見である。


「そうか。ならここは任せていいか?」


「うん!クリンの方見てあげて。こっちが済んだらレイ達の方には私達が加勢に行くから!」


とシーナが答える。


「頼んだ!」


俺はシーナ達にここを託すとそのまま一足飛びにクリンの元へ向かう。

皆熱遮断を手に入れたのであれば長居は無用だ。

俺の目的は皆に熱遮断を獲得させる事なのだから。

毒に熱が効かないと言うとはかなりのアドバンテージになる。

それにこのスキルがないと会得出来ない魔法もあり、アシッドレインがその一つだ。

アレンは既にそのアシッドレインを使えるようになっているのだ。

俺もその内使えるようにはなるだろうが今は毒系はまだノータッチで良い。


そしてクリンの方に向かう。

クリンを見るとホーリーフェイバーが解けてしまっていた為、大分苦戦をしていた。

だが熱遮断がある為、マグマントの攻撃も聞かないようではあった。

俺がダークネスを使ったり、ヒーリング使ったりしてたせいでクリンに掛けたホーリーフェイバーが解けてしまったのだ。


「クリン、大丈夫か?」


「うん。ホーリーフェイバーが解けちゃってからは打撃も効かないし、どうも出来ない状況ではあるけど」


と俺をジト目でクリンが見る。

そんなこと言ったって仕方ないじゃないか。

母さんだって忙しいんだから。

そう思ったが一応謝る事にした。


「すまんすまん。レイとアレンが死にそうだったからそっちに魔法使っちまったせいだ」


「二人とも無事?」


「ああ。大丈夫だ」


「なら良かった」


一旦は納得してくれたらしい。


「って事でここに長居する必要も無くなったから終わらせるぞ。スパイディ背中に乗せて、俺の背中にしがみ付け」


説明が遅くなって申し訳ない。

スパイディがどこにいたかと言うと、ずっと俺の背中にくっついている。

あれから少しデカくなり、俺の背中一面位の大きさに成長しているのだ。

マグマエリアの温度に晒されれば多少は熱耐性が付くかと思って背中にくっつけている。

勿論スパイディは熱耐性がなかったのだろう。

最初の頃は何度か燃えそうになっていた。

その度ヒーリングを掛けていた為、今では結構な耐性が付いていると思われる。

クリンがスパイディを自分の背中に張り付かせ、俺の背中にしがみ付いた。


「いいよ」


と背中からクリンの合図が聞こえると俺は真上に飛び上がった。


そして真下にブラックホールを発動させる。

マグマ諸共ブラックホールが飲み込んで行く。

そして着地をするとそこはマグマさえなく、ダンジョンの岩の地面しかなくなっていた。


「あんなに手強かったマグマントがトゥキーの手にかかれば一瞬だね」


「まぁブラックホール自体が反則のような魔法だからな。中級でこれなんだから闇系の上級を使うのが今から怖いよ」


クリンの言葉に俺はそう答えた。


「じゃ、皆の所へ行くか」


「だね」


と俺の言葉にクリンが同意の言葉を返し、皆の所へ向かう。

どうやらシーナとスーカは自分達の周りにいたマグマントを殲滅し、レイ達に加勢したようだ。

もう既に数は数体となっているようだ。


「こっちは終わったぞ。こっちももう終わりそうだな」


「ああ。もう少しだ。ちょっと待っててくれ」


と俺の言葉にレイが答える。

そして数分後、マグマントを殲滅した皆が一箇所に集まる。


「いやー!疲れたわ、流石に」


とレイが言いながらドサっとその場に座り込む。


「本当。最初は熱くて痛くてどうしようかと思ったけど」


とシーナが同調する。


「まぁおかげで今後火系の魔法に苦しめられる事はなくなったな」


と俺が言うと皆がジト目で俺を見る。

クリンは意図をわかっている為、一人だけ別方向を見ていた。


「もしかして、それが目的?」


とシーナが質問を俺にする。


「熱耐性があっても困らないだろ?」


と答える。


「鬼教官」


とスーカはポツリと呟く。

やはりそう思われてしまうのだろうか。

スキルを取得するのはそう簡単な事ではない。

そんなに簡単に取得が出来るのであれば世の中超人ばかりだ。

そうでないのはスキルを獲得する条件が難しいからだ。

その難しい条件をクリアして初めてスキルを獲得出来る。

そして強くなるのだ。

地道なレベルアップが必要なのである。

前世でも今世でも自分の身は自分で守らなければいけない。

その為に必要な物を自分で身につけて欲しいと言う親心のような物だと俺個人は思っているのだが…。


「取り敢えず腹空いたし飯にしね?」


とレイが空気を切る。


「だね。私もペコペコ」


とシーナが同調する。

俺は海鮮系の魔物の肉を魔袋からだし、夕食の準備をした。

その日はこうして終わって行くのであった。

いつもご愛読いただき有難うございます。

本来であればお休みを頂くのですが、今週はあまり更新が出来なかったので更新頑張りました。

既に評価、ブクマしてくださっている皆様有難うございます。

いつも読んでくださっているのに、まだ評価、感想、ブクマされてない方々がしてくださるととても励みになりますので、宜しければお願い致します。

またユニークに熟練度を付けるつもりではなかったですが、いつの間にか付いてて自分でもビックリしてます。

その設定はなかったことにして下さい。

すみません。

ユニークに熟練度は付きません。これ絶対。


おさらいです。


LV.71 称号:魔物殺戮隊リーダー


シンプルスキル:視覚+4


シンプルスキル:幸運+4


ファインスキル:鋭敏(敏感から進化)


ファインスキル:旱魃耐性+4


ファインスキル:没頭+4


ファインスキル:平安+3


ファインスキル:怒り+2


クールスキル:生産


クールスキル:延命


クールスキル:非凡+3


クールスキル:音速+2


クールスキル:極魔法+3


クールスキル:毒無効+3


ユニークスキル:熱遮断(クールスキル:熱無効から進化)


ユニークスキル:知将


ユニークスキル:付与


スペシャルスキル:身神


スペシャルスキル:御神体


スペシャルスキル:統率者


スペシャルスキル:解析


【魔法】


・ファイアー【完・無】・ウィンド【完・無】・コールドブレス【完・無】・ウォーター【完・無】


・サンド【完・無】・トーチ【完・無】・リーフ【完・無】・サンダー【完・無】・ダークネス【完・無】


・ファイアーブレス【完・無】・ウィンドカッター【完・無】・ウォーターウェイブ【完・無】・サンドウェイブ【完・無】


・フラッシュ【完・無】・ヴァインウィップ【完・無】・ボルトショック【完・無】・ダークスクリーン【完・無】


・メテオライト【完・無】・コールドブレス【完・無】・アイスブリザード【完・無】・リカバリー【完・無】


・ヒーリング【完・無】・ウエイトグラヴィティ【完・無】・ウォーターブレイド【完・無】


・ブラックホール【完・無】・ホーリーフェイバー【+2・無】・ロックブリザード【完・無】


・シャイニングレーザー【完・無】

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