21.ダンジョン⑪
ダンジョンに転移させられてしまった一行。
それぞれのフロアボスを倒し、70階のエリアボスであるスカルドラゴンを倒した。
一行はダンジョンを先に進むのであった。
マップは70階で終わっていた。
と言う事は71階より下層が始まるのだろう。
俺達は現在71階。
ここで出会った魔物は今の所火の玉の魔物のエビルファイアーと火蜥蜴、ファイアーリザード、頭に青い火が燃えてる小人の様な容姿のファイアーボーイだ。
火系の魔物が続いている事に俺はこの下層は火系のエリアなのだと推測している。
ちなみにファイアーリザードはそれなりに美味い。
ササミのような触感だ。
71階に下りて昼食を取ろうとした所、いきなりファイアーリザードが現れた為オカズにしたのだ。
火系の魔物の火の通し方は簡単だ。
奴らは身体に火を灯す。
その為皮膚が特殊なのだ。
皮膚が特殊と言う事は、その皮膚を剥いでしまえばいいだけの話しで中身は普通に生き物のそれなのだ。
現状必要としている物はマップだ。
マップがあるとないとではおおいな違いがある。
この先に何がいるか、何があるかがわからない事はダンジョン攻略において致命的だ。
俺達は宝箱があると片っ端から開いた。
勿論転移トラップ系がある為、そういった恐れのあるオーラを出している宝箱は避けて開いた。
この頃になると視覚と鋭敏のおかげで明確な違いがわかるようになった。
魔法陣色の光と言うのは薄青白い色である。
魔力系を備えたアイテムは薄青白いのは同じだが若干青濃い目だ。
視覚と鋭敏はかなり使える。
最近では兄弟達の身体の周りに魔力が見える。
勿論魔力ゼロのクリンの周りには何も見えない。
それだけでも相手が魔法を使えるのか使えないのかがはっきりわかる。
一応皆にも聞いてみたがまだ誰も見えて来てないらしい。
こいつらも見えるようになったらこの先楽なのだが、スキル取得が必要であり俺自身どうやって獲得したのかわかっていない。
わかっていたとしても同じ事をさせて取得出来るかも微妙だ。
獲得条件と言うのはこの世界のシステムが決めているんだろうがその条件がわからない限り、絶対はないのだ。
「シンプルスキル:視覚」
これは魔力が見えるようになるスキルらしい。
熟練度が上がる度にはっきり見えるようになって来るとの事だ。
俺は完スト手前の為これ以上の向上は見られないだろう。
ファインスキルになってどこまで見えるようになるかが楽しみだ。
「ファインスキル:鋭敏」
これは敏感の進化番。
気配系を感じとっていた敏感から一つ上段階のスキル。
目が見えない人が音で判断するように、見ずにフロアの広さがなんとなくわかる。
そういった感覚的な物が少し上がった気がする。
これを完ストした時、どの位の感覚が身に付いているか楽しみだ。
そんな事を考えながら出て来る魔物を倒しながら前に進んだ。
現在72階。
72から3階へ向う階段で異変を感じた。
「あ、熱くない?」
と先頭を行くクリンが振り返って皆に質問する。
「ああ。明らかに温度が上がったな」
とレイが答える。
その後下に降りるに従って気温が上がって行き、着いた73階のフロアに広がるのはグツグツと煮えたぎるマグマが一帯を埋め尽くしており、赤く熱された壁とマグマの上にかかる石の橋が一本通っていた。
「今度は灼熱地獄かよ」
とレイがげんなりした顔でぼやく。
恐らく熱態勢を持っていなかったら体感温度は相当な物だろう。
こんなに平気な顔は出来ないはずだ。
だがこの国は熱い。
その熱い国で生きて来た皆にとって熱態勢を獲得出来ていないと言うのはありえないのだ。
下手をしたら生まれた瞬間スキル取得するかも知れない。
その為、熱いと言いながらも皆の表情は悪くない。
どの道先に進むしかない為、俺達は先に進んだ。
石の一本橋を渡り出した時、グツグツと煮えたぎるマグマの中から視線を感じた。
感じた視線の方向を見るとそこには何かの生き物が顔を出している。
タコ口と言うのか、口が伸びた生物が顔を出してこちらを見ていた。
こんな煮えたぎるマグマの中、泳ぎまわれる生物がいるらしい。
すると次の瞬間、その魔物と思われる生き物が口から赤い玉をクリンに向かって吐いた。
「クリン!」
俺の呼び声に魔物からの攻撃に気付いたクリンが咄嗟に赤い玉を避ける。
避けた赤い玉は石の橋にべちゃっと音を立てて落ちる。
見るとそれはマグマらしいと言う結論となった。
気付くとその辺一帯に先程の魔物と同じ魔物だと思われる顔がマグマの上に出ていた。
軽く30体はいるだろう。
するとその中の一体がマグマからとび跳ねた。
身体はタツノオトシゴのような身体である。
後々図鑑で確認した所、この魔物はマグマシーホースと言う魔物らしい。
そして跳ねたマグマシーホースがマグマを吐き出すと他のマグマシーホースも一斉に俺達にマグマを吐き出し始めた。
「早く渡りきろう!」
とアレンが皆に言うと反対側まで走って難を逃れるのだった。
倒し方は色々とあるが、倒した所であまりプラスにならないだろうし、何かと面倒だと判断した皆は走って逃げる事を選択した。
次に出たスペースも下はマグマがグツグツと煮えたぎり、石の橋が十字にかかっていた。
基本的にこのエリアはこういう作りになっているのだろう。
「何階まで続くのかな?このエリア」
「さぁなぁ…水浴びしながら進むか?」
「あ、それいいね」
とレイとシーナが話しながら先に進む。
熱いと言っても態勢がある為、皆平気な顔をしている。
これがスキルの効果なのだ。
そんな会話をしながら石橋を進んでいる俺達に近付いている者がいる事を俺達はまだ気付いていなかった。
話を大幅に進めるのも間が悪かったので、今回は短めにしました。
次回より先に話しを進める予定です。
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