19.生産と付与
ダンジョンに転移させられてしまった一行。
様々なトラブルがあったが何とか乗り越え、
60階を突破した。
何階まであるかわからないダンジョンを外に出る為、先に進むのであった。
それから俺達はボス討伐前に穴倉に引き籠った。
理由はアンデッド部隊をどうするかだ。
俺達の後ろに配置すれば良い事なのだが、それはそれで邪魔臭い。
その為収納袋が必要なのだ。
幸い素材らしい素材は持ち合わせている。
上層階などで倒した魔物の毛皮などは一応控えている。
最近は素材売りが俺達の資金源となっていた為、砂漠でも多少の魔物討伐はしていたのだ。
だが作成のスキルをフル活用した事はなく、家を作ったり、クリンのハンマーを簡易的に作った事位しかないのだ。
それに残念な事は前世でも物作りには興味がなく、全くのど素人と言う事なのだ。
それがいきなり魔道具を作成すると言う荒技に挑もうとしているのだ。
きっと何度も失敗するだろう事を見越して、アンデッド部隊の半分を物資調達に出している。
そして半分の穴倉前に待機させて穴倉を守らせているのだ。
穴倉の前にアンデッド部隊がいる時点でここにいますよって言っているような物ではあるが、案外優秀な為近寄る魔物をすんなり撃退してくれている。
ゴースト系は壁をすり抜けて来るから、このエリアで穴倉に隠れても隠れた事にならない。
その為、作業に集中するにはどうしても守ってもらわないと困るのだ。
他のメンバーは暇だと言ってボス手前までは外出を許可した。
現在穴倉にいるのは俺とスパイディだけとなっている。
袋を作る=裁縫だ。
裁縫=糸と言う事でスパイディには糸を出してもらっている。
「声/シンプルスキル:作成+4がファインスキル:工作に進化しました」
「声/ユニークスキル:付与を使用しました」
「声/ファインスキル:工作が+2になりました」
「声/ユニークスキル:付与を使用しました」
「声/ファインスキル:工作が+3になりました」
「声/ユニークスキル:付与を使用しました」
「声/ファインスキル:工作が+4になりました」
「声/ユニークスキル:付与を使用しました」
「声/ファインスキル:工作が+4がクールスキル:生産になりました」
かれこれ1週間。
ようやくそれらしい物を作る事が出来た。
どうやら思いの他難しい物だったらしい。
俺は魔法などおとぎ話の世界から来た。
その為、魔法と言う物があるこの世界は奇跡だと思っている。
魔法があるなら何でも出来る…そう思っていた。
その為こういった物を作る事も楽勝だと思っていたが、正直舐めていた。
3日間かけて作った魔袋は小さく軽い。
が、容量は30畳位の広さにしか出来なかった。
きっとユニークの付与があればある程度の、また、それなりの付与が出来るのだろうがこの辺が俺の限界らしい。
石ころを中に入れて取り出す事は実験済みである為、取りだせる事は確実である。
念の為、ゴーストを入れて取りだしたりもしたのだ。
袋の中に入れたゴーストは袋を貫通するかの実験もしたが出て来れなかった。
恐らく袋の内側に貼ったアングリーボアの革に透過防止エンチャントを付与している事が原因だろう。
エンチャント。
これは物質への魔法付与である。
これはスキルやステータスには表示されない。
恐らくではあるが付与の中に含まれている為スキルや魔法の中には表示がされないのだろう。
付与=エンチャントとなる。
魔法書には記載されておらず、魔法書にあるのはほぼ戦闘用魔法だと思っていいだろう。
こういった細かい事を教えてくれる者がいない為、自力でなんとかするしかない。
試行錯誤をした結果がこの1週間と言う数字なのだ。
自分が作った異空間がどんな感じか先ずは入ってみないとわからない。
だが入ったら自分では出れない仕様にした為、誰かに出してもらわないといけない。
その為、レイに言って1分程経った後に袋から出してもらう事にした。
そして俺が中に入った後、袋を上下左右に揺らせとも言っておく。
中の物に振動の影響があるかの検証だ。
そして俺は皆が見ている中、袋に入って見せる。
中は真っ暗だが地面があり、ウィンドで飛翔してみたが高さは10m程度だった。
部屋の端から端までは大体8か9歩位、横は4歩と縦長に作られているようだ。
とそうしたのは俺なのだが、初めて過ぎて中の仕様まで考えていなかったのが現実である。
恐らくレイが袋を揺らしているだろうが、中は全く影響がない。
大体の感じを掴むと何かに引っ張られるように外に出た。
「どうだった?」
とレイが質問をして来る。
「お前も入ってみたいか?」
と質問をすると、何でだよ!と言われてしまった。
「まぁこんなもんだろ。また素材と時間があったらお前達にも作ってやるよ。便利だからな」
と言うと皆目が輝いていた。
異次元ポケットみたいなもんだ。
俺がこいつらでなくでも欲しいと思うだろう。
しかも鍵までかけた物を現代で持っていたら色んな物を持ち放題だ。
東海岸だけでなく西海岸、世界を牛耳る事が出来たに違いない。
そして物資調達に出ているアンデッド部隊を呼び戻し、全員揃った所で袋へ入るよう命じようと思ったが、以外にも物資調達部隊のアンデッド系がボロボロになっていた。
恐らく物資調達の際、魔物と戦ってやられたんだろう。
ボロボロになった人形の一部消し、その辺にいた魔物を仲間にして再編成してから袋に入れた。
これにより俺の携帯用アンデッド部隊が構築されたのだ。
そして俺達は今70階最後のボス部屋の前に立っていた。
「お待たせしました。念願のボス討伐をこれからしますが、今の心境はどうですか?レイさん」
「何でそんな喋り方だよ。魔袋出来てからテンション高いな」
そうなのである。
魔袋を作れてからと言う物、懐には秘密のアンデッド部隊がいると言うだけで嬉しくなり、少しテンション高めなのである。
新しいおもちゃを貰えた子供のようだと自分でも思う。
だが体は子供だ。
はしゃいでもいいだろう。
「本当、こんな子供みたいなトゥキー初めて見た。いつもは大人のように私達を引っ張って行ってくれるし鬼教官なのに」
それは言わないでください、シーナさん。
俺は何も言い返せず、少し照れくさそうに下を俯いた…がすぐに気持ちを切り替える。
「何はともあれクリンが盾役として成長してくれたお陰で俺達は無傷で勝てる訳です」
「まぁ…そうだな。お前等魔法使い組みは遠くから魔法ぶっ放してるだけだしな」
俺の発言にレイが冷たい一言を入れる。
「レイ兄!僕達だって遠距離魔法使われたらダメージ負うよ」
とアレンが反論する。
「それでも俺達近戦コンビよりはリスクないだろ?」
とレイが言う。
「何はともあれクリンが一番ダメージを負う訳です」
俺が話しを戻す。
それには皆異論はないようで静かになる。
「と言う事で俺は魔袋を作れるようになった為、魔防具や魔武器系も作れるのではないかと思ったのです。これがこれです」
と言い、魔袋から取り出したそれは魔袋の端材で作った防具一式であった。
巨大蜘蛛、ジャイアントタランジュラ。
名前はマップで知ったのだが、あいつの身体を加工してプロテクターして加工した。
その裏にハングリーベア、最初の修練の時に穴倉にいた熊の魔物の毛皮を裏に張り付けてスパイディの糸で縫いつけた物だ。
強度は鉄鎧よりも硬いし、軽い。
その為盾役として防御力と機動力が上がるのである。
新しい防具に着替えたクリンが感想を言う。
「凄く軽いし動きやすい!ありがとうトゥキー!」
相当動きやくなったようでピョンピョン跳ねて喜んでいた。
「よし!では行こう!余裕でぶっ倒すぞ!」
「声/スペシャルスキル:統率者を発動しました」
そして70階の中層ボスに向かうのであった。
本来はここまで前回書きたかったのですが体調が悪く限界でした。
申し訳ありません。
それでもユニーク人が500人突破。
アクセス1000人超えました。
皆様いつもありがとうございます。
評価、感想、ブクマして頂けると幸いです。
おさらいです。
LV.68 称号:魔物殺戮隊リーダー
シンプルスキル:視覚+3
シンプルスキル:幸運+4
シンプルスキル:敏感+4
ファインスキル:旱魃耐性+4
ファインスキル:没頭+4
ファインスキル:平安+3
ファインスキル:怒り+2
クールスキル:生産(シンプルスキル:作成から進化してファインスキル:工作から進化)
クールスキル:延命
クールスキル:非凡+3
クールスキル:音速+2
クールスキル:極魔法+3
クールスキル:毒無効+3
クールスキル:熱無効+2
ユニークスキル:知将
ユニークスキル:付与
スペシャルスキル:身神
スペシャルスキル:御神体
スペシャルスキル:統率者
スペシャルスキル:解析
【魔法】
・ファイアー【完・無】・ウィンド【完・無】・コールドブレス【完・無】・ウォーター【完・無】
・サンド【完・無】・トーチ【完・無】・リーフ【完・無】・サンダー【完・無】・ダークネス【完・無】
・ファイアーブレス【完・無】・ウィンドカッター【完・無】・ウォーターウェイブ【完・無】・サンドウェイブ【完・無】
・フラッシュ【完・無】・ヴァインウィップ【完・無】・ボルトショック【完・無】・ダークスクリーン【完・無】
・メテオライト【完・無】・コールドブレス【完・無】・アイスブリザード【完・無】・リカバリー【完・無】
・ヒーリング【完・無】・ウエイトグラヴィティ【完・無】・ウォーターブレイド【完・無】
・ブラックホール【完・無】・ホーリーフェイバー【+2・無】・ロックブリザード【完・無】




