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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
ダンジョン編
16/113

16.ダンジョン⑧

ダンジョンに転移させられた一行。

修練の時期を経て巨大蜘蛛を倒す事に成功した。

モンスターハウスのトラップに引っかかり、ダンジョン中層部に転移させられる。

毒エリアに突入し、フロアボスのヒドラを倒し一行はダンジョンを進むのであった。

翌日、マイパーティメンバーズは下痢に苦しんでいた。

原因はヒドラの肉を一人ノルマ500kgを食わせたからだ。

毒態勢を無効に出来れば、今後毒に苦しむ事がない。

幸いにもうちのパーティメンバーはスラム育ちの為、それなりに毒態勢が強い。

更に上げる事で毒を盛られたとしても命を取られるなんて事はなくなり、寧ろ毒を原液で飲んだとしても全く何とも無くなるのだ。

ただ下すか下さないかは不明なのである。


ダンジョンにおけるトイレ事情をまだ話してなかったが、正直放置でも良いと思った。

だが修練中などは同じ所に長期間滞在する為、放置は臭いが不味い…と言う事でそれぞれがファイアーで燃やして塵にしていた。

それでも尿に関しては多少臭いが残る。

そこで俺が新しく覚えたブラックホールで異空間に飛ばすようになっていた。

ブラックホールは意識次第で飛ばしたい部分を飛ばせる。

巨大蜘蛛のような雑な魔法の使い方を考えると+1だったのだろう。

ちなみに俺は既に完ストしている。

異空間に飛ばした糞尿が何処に行っているのかって?

知ったこっちゃないね?

だが女性陣は嫌がってファイアで燃やすと言う方法を取っている。

俺に見られるのが嫌らしい。

まぁいいんだけど。


そんなこんなで中々出発出来ずにいたのだ。

やっと出発出来たのは時計がない為体内時間だが15時頃と言った所だろう。

それでも皆の顔色は悪く、たまにトイレ休憩を挟む事態が続いていた。

ここはヒドラを倒した一個下の階に位置する。

毒の影響はなくなり、いつも通りのダンジョンが続いている。

やはり毒で満たされていたのはヒドラの仕業なのだろう。

それにしてもヒドラがいた上の階が毒浸しで、下の階が正常って言うのは何とも不思議な現象だ。

まぁダンジョン特有の現象だろうからあまり気にしない。


それから下へ下へ進んで行く。

時たま魔物が現れる。

今まで見た事のない種類ばかりだ。

大体出て来るのはアンデッド系と幽霊系と言った連中だ。

ゾンビにデッドグリズリー、デッドウルフやデッドパンサー。

ゴーストにスカルソーズマン、スカルナイトとスカルホースのコンビなどなどだ。

実態のないゴーストや頭を落としても動くスカル系やゾンビ系は正直面倒臭い。

有効なのは光魔法と火魔法だ。

実態のないゴースト系は光魔法を纏う事でダメ―ジを与えられるようになる。

そもそもは雑魚なのでシーナがトーチを剣に纏えば一撃で消える。

が、レイでは光属性の魔法が使えない為ダメージを与えられない。

こう言った自体が起こる為、俺は新たな中級魔法を得とくした。


「ホリーフェイバー」だ。

これは俗に言う防御魔法である。

パーティメンバーに対し、光属性魔法の光を付与して闇系の魔物や攻撃から守ると言う特性がある。

この魔法は掛けられた物の身体に触れている物も対象で光に包まれる為、ゴースト等の実態のない魔物に攻撃をするとダメージを与えられるようになる。

少々魔力消費が多いようではあるが、攻撃出来ないよりはマシである。

これを使って、光属性の魔法が使えない仲間も光魔法が使えるような状態で相手と戦えるようにしたのだ。

魔法書には詠唱方法だったり、魔法の名前、効果などが記載されている。

実に優秀だ。

これで町の市場に100Bで売られていたのだから需要が無いと言う事だ。


魔法書のプロローグにも記載がある。

「この世界には魔法が強く根付いていた。年々魔法は衰退して行き、今では魔法の才能を全く持たず生まれて来る者まで現れた。このまま魔法を衰退させぬべく、私の知りえる魔法をこの書に記す。著者:シャクール・P・オニール」と。


偶然なのか必然なのか魔法が使える者がパーティには多いが、クリンのように全く使えない人間もいる。

その為魔法が使える人間は重宝されるし、身分が低くても聖騎士になれると以前レイが言っていた。

この本を書いたのがいつかはわからない。

本の状態はそれなりだ。

ボロボロな訳でもなく、中古の本屋で買う程の綺麗さでもない。

そもそもこの本に腐敗防止のような魔法が掛けられていたら本から執筆された時期を読み取る事は難しいのだ。

俺には魔法を教えてくれる師がいない為今まで独学と感覚でやって来たが、師がいれば魔法の事をもっと詳しく知る事が出来るのではないかとも思う。


そんな事を考えながらダンジョンの先を進んだ。

ダンジョンには所々に宝箱がある。

今までトラップを恐れて見て見ぬ振りをして来たが、視覚を手に入れてからと言う物、宝箱から発せられる気のような物が見えるようになった。

一つは黒紫がかった見るからに怪しい色。

もう一つは青白い光を発してる物。

もう一つは全く何も魔力のような物が感じない物だ。

そして敏感のスキルのおかげか、ヤバイ、ヤバくないの判断が何となく付く様になった。

黒紫がかった光が出てるのは先ずヤバい。

青白い光を発しているのは恐らく魔力だろう。

何も出て無いのは何も入っていないのか、気を発しない物が入っているのか…。


俺達はスラムの人間だ。

現金には弱い。

その為、宝箱を見て見ぬ振りと言うのはストレスになるのだ。

貧乏人の嵯峨なのだろう。

そう感じてるのは俺だけかとも思ったが、皆に話したらどうやら皆もストレスを感じていたようだ。

俺が見えている物を皆に話した所、青白い光と何も発していない物は開いても良いのではないかと言う意見が出た。

だが、ダンジョン転移した際も青白い光を放つ魔法陣に転移させられた為青白い光を放つ宝箱が転移トラップじゃないとは言い切れない。

その為、俺の敏感のスキルをを信じて俺がヤバいと感じた物は開けないと言う変な信頼が生まれたのだ。

モンスターハウスに転移させられる前に、この敏感と視覚があれば転移トラップの感覚を覚えていられたのだが、今言っても仕方ない。


兎にも角にも目の前にある何も発しない宝箱から開けてみることにしたのだ。


「開けるぞ!」


と皆に言うと、皆首をコクッと縦に振る。

そして何が出るかと言う期待と不安で生唾を飲むように喉を鳴らした。

蓋を両手で持ち上げる。

鍵はかかっていない。

ギーっと古い扉を開くような音を出して蓋が開く。

中には銅貨が3枚入っている。

これで3Bとなる。


「たった3Bか」


とレイが残念そうな声を出す。


「またモンスターハウスに転移でなくて良かったわ」


とシーナが安堵したような声を出す。


「ふぅ」


と安堵した溜息をお互い顔を見合わせるアレンとスーカ。

クリンは俺の脚にしがみ付いて、恐る恐る宝箱の中を覗いていた。

この国では銅貨1枚で1B。


銅貨=1B

銀貨=10B

金貨=100B

中金貨=1000B

大金貨=10000B

白金貨=100000B


と言う単位になるのだ。

現在俺達の所持金は中金貨5枚、金貨8枚、銀貨8枚、銅貨6枚。

この宝箱に入っている銅貨+3枚で5889Bになった。

この国の市場の相場はスイカが大体10~20B。

高級スイカでも100B程だ。

砂漠地帯と言う事で果物はそれなりに希少らしい。

武器は100Bからである。

市場の武器屋を見た感じ、樫の木造りの棍棒で100Bと言った所だった。

武器より食料品が安いのはどこの世界でも同じだろう。


「せめて大金貨位欲しいよな!こんな命張ってるんだからさ!」


とレイが言う。


「確かにな。白金貨でも大歓迎だ」


と返すと、皆笑顔になり「それ最高ー!」などと軽い話しをした。

それだけ金にがめつい。

今まで金など持ち合わせていなかった。

俺が来るまでは…俺が来た後も少しの間、金と言う物は誰も持っていなかったのだ。

恵まれない子供…なんて物では無い。

そんな言葉が軽く思える位の生活だ。

ゴミを漁り食事を得て、それでも汚いと言われ蹴飛ばされる。

そんな動物以下の扱い。

やっと有りつけた食事で腹を壊し、熱を出し寝込む。

死と隣り合わせの生活。

窃盗団を結成してから盗んで食べて時には売った。

それでやっとマシになった。

魔物を倒すようになって素材が売れる事を知り、窃盗をしなくても金を得られるようになった。

それでも足りない。

出が悪いと金と言う物に執着してしまうようだ。


それからもアンデッド系やゴースト系の魔物を倒しながら下の階に進んだ。

その度に宝箱があったので開いてみる事にした。

現在の成果は宝箱5つ開封した後、大金貨5枚、銀貨30枚、銅貨1枚、マップが成果となる。

お気付きだろうか。

開けた宝箱で得た物は4つ。

一つは空だったのである。

空の宝箱を開けた時は皆げんなりした顔をしていたが、大金貨の時は皆はしゃいでいた。

ダンジョン最高!とまで言っていたのだ。

言っていたのは言うまでもなくレイである。


問題はマップだ。

誇りも被ってかなり古い物であるのは端々の傷み具合で何となくわかる。

そのマップには中層マップと記載されていた。

最初に転移させられたモンスターハウスの蜂の巣、巨大蜘蛛の出現エリア、毒エリアのヒドラの居場所が明確に記されていた。

これを手に入れた事によって、俺達が今いる階層が中層に位置する事を知った。

中層はダンジョンの30階からを意味するらしい。

俺達が今いるのは、ヒドラのいる階から降りて来た階数を数えると恐らく58階。

そしてマップには苦戦するであろう魔物が何階にいる…などの簡単な記載がされていた。

それは必然的にこの先に何がいるのかを知る事にもなる。

一行はこの先を2階降りた60階にいる魔物を見て大きく溜息を付くのであった。

いつもご愛読ありがとうございます。

次回もお楽しみにしていてください。

評価、感想、ブクマをして頂けると作者の励みになります。

宜しければお願い致します。


そしておさらいです。


LV.62 称号:魔物殺戮隊リーダー


シンプルスキル:視覚+2(新しく取得)


シンプルスキル:幸運+4


シンプルスキル:敏感+4


シンプルスキル:作成+4


ファインスキル:旱魃耐性+4


ファインスキル:没頭+4


ファインスキル:平安+3


ファインスキル:怒り+2


クールスキル:延命


クールスキル:非凡+3


クールスキル:音速+2


クールスキル:極魔法+3


クールスキル:毒無効+3


クールスキル:熱無効+2


ユニークスキル:知将


スペシャルスキル:身神


スペシャルスキル:御神体


スペシャルスキル:統率者


スペシャルスキル:解析


【魔法】


・ファイアー【完・無】・ウィンド【完・無】・コールドブレス【完・無】・ウォーター【完・無】


・サンド【完・無】・トーチ【完・無】・リーフ【完・無】・サンダー【完・無】・ダークネス【完・無】


・ファイアーブレス【完・無】・ウィンドカッター【完・無】・ウォーターウェイブ【完・無】・サンドウェイブ【完・無】


・フラッシュ【完・無】・ヴァインウィップ【完・無】・ボルトショック【完・無】・ダークスクリーン【完・無】


・メテオライト【完・無】・コールドブレス【完・無】・アイスブリザード【完・無】・リカバリー【完・無】


・ヒーリング【完・無】・ウエイトグラヴィティ【完・無】・ウォーターブレイド【完・無】


・ブラックホール【完・無】・ホーリーフェイバー【+2・無】

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