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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
ダンジョン編
13/113

13.ダンジョン⑥

ダンジョンに転移させられた一行。

モンスターハウストラップに引っかかり一同戸惑ったが何とか切り抜ける。

その矢先、巨大蜘蛛が魔法を使って相対した魔物を消してしまう所を目撃してしまった。

この先もっと力を付けないと生きて帰れないと悟った一行は修練を始める。

数ヶ月経過した後、目の前にあの巨大蜘蛛が立ち塞がり、一行は戦闘する事を決意するのであった。

スペシャルスキル:統率者の効果により皆の士気が高まる。

実際にはそれぞれの能力が向上しているのだが気分面でも向上するのだろう。

そして目の前にいる、バカデカイ蜘蛛の化け物と対峙する。


先ずはレイとシーナが左右に分かれ蜘蛛の魔物へと駆け出した。

既に二人の走る速度は人の限界以上の速度が出ている。

100m走をさせたら3秒程度だろう。

その二人が二手に分かれて巨大蜘蛛の足元まで行き、無数にある足の一つを斬り付ける。

装甲の硬い巨大蜘蛛の足をレイは一本切り落とす。

シーナも切り落としは出来なかったが足の八割切れたようで皮一枚で繋がっているようなものだ。

これで八本ある内の二本の足が死んだ。

巨大なだけ小回りは利かないようで二人の方が速い。

足を全て落とされたら蜘蛛に出来る事などダークネスホールを放つか糸を飛ばすか毒を吐くかの二択。

近距離戦になったら蜘蛛は先ず何も出来ない。

思いの外イージーかもなと思うと思わず顔がにやける。


攻撃を仕掛けた二人はバックステップで蜘蛛との距離を取る。

蜘蛛から距離が出来た事を見計らってアレンとスーカが魔法を発動させる。

先ずはアレンの攻撃。


「命の源、水の精霊よ。対象を潤せ、ウォーターウェーブ!」


アレンが詠唱してステッキを蜘蛛に向けると大量の水が発生し蜘蛛を波が浚う。

少々流されてしまった蜘蛛はドンドンと地鳴りを立て、こちらに向かって来る。

適度な距離まで蜘蛛が来た事を確認するとスーカが詠唱する。


「大地を凍らす大気の精霊よ。対象に氷の鉄槌を。アイスブリザード!」


詠唱をし、スーカがステッキを蜘蛛に向けると上空に無数の氷の鋭利な塊が現れ、蜘蛛に向かって凄いスピードで当たって行く。

砂煙と冷気によって蜘蛛が見えなくなる。

砂煙と冷気が段々と晴れて行き蜘蛛の姿が見えてくる。

蜘蛛もそれなりに硬い身体だが屑鉄よりも硬く固められた氷によって身体の至る所にダメージを負っているようだ。

それに加え、先程のアレンのウォーターウェーブによって濡らされた身体でキンキンに冷えた氷を当てられた事によって身体の至る所が凍っているのだ。

その為、思うように身体が動かせずに普段よりも動きが鈍い。


「クリン!」


俺がそう叫ぶとクリンが蜘蛛に向かって走り出す。

実は俺は最後部にいる。

俺の前にクリンがいるような編成をしたのだ。

それは何故か。

クリンがかなり期待通りの成長をしてくれているからだ。

そして走り出したクリンが両手で持っている銀のハンマー。

これは俺が魔法でダンジョンの壁などから鉄を取り出し、何層にも何層にも重ね掛けして出来上がった頑丈な物だ。

ハンマーの大きさはレイの身長と同じ位あるのだが、今のクリンであれば問題なく持てる程成長している。

そのハンマーを両手でも持ちながら蜘蛛へ向かって行き、蜘蛛の手前でジャンプして蜘蛛に乗る。

そしてハンマーを振り上げ、いきおい良く振り下ろす。

するとゴーンと言う大きな音が鳴る。

ただそれだけ。

どうやらまだクリンには速かったようだ。

蜘蛛に対してはこんなクリンでも対ゴブリンや人と同等程度の魔物相手であれば、そのハンマーで煎餅に出来る程の腕力を手に入れていた。

だがまだ蜘蛛に対しては有効打にならなかったようだ。

蜘蛛から降りて定位置に戻って来て俺を見て涙目になっている。


「痛い」


と俺を見て一言言った。

見ると両手がしびれているようだ。

それほど蜘蛛の装甲が硬いと言う証明だろう。


「まだ難しかったな。すまん。俺の判断ミスだ」


とクリンに言うと首を横にブンブンと振る。

俺は丸坊主のクリンの頭をペチペチと優しく触ってやる。

すると足元から黒い霧のような物が発生し出した。


「来たぞ!」


皆に合図すると後方と前方にそれぞれ飛ぶ。

ダークネスホールを挟んで前方にレイ、シーナ、アレン。

後方に俺、クリン、スーカだ。

そして前方に飛んだ三人に対して蜘蛛が毒を吐く。

飛んで来た毒をレイが避けると毒は地面に落ち、シューと音を出しダンジョンの岩を溶かす。

蜘蛛の毒には酸成分が含まれる事がこの事でわかったのだろうレイが叫ぶ。


「毒に当たると身体が溶けるぞ!気を付けろ!」


前方のシーナ、アレンがコクっと縦に首を振る。


「奴はまだ動けない!今の内足全部落としてやるぞ!おぉぉぉぉ!!」


とレイが言い、蜘蛛に向かって走り出す。

その指示にシーナも走り出したレイを追う。

アレンは自分の役目をきちんと理解しており、その場を動かず蜘蛛に向かってステッキを構える。

魔法を使用している時、生き物はほぼ無防備である。

ぶっ放し系のアイスブリザードなどは離してしまえばすぐに戦闘に戻れる。

だがダークネスホールのような長時間を要する魔法は発生させている間魔力を注がなくてはいけない為、超遠距離で大勢への攻撃であれば有効な手ではあるがこの距離でこの人数相手には正直隙だらけなのだ。

そして自分に向って来るレイとシーナは先程の攻撃で足二本逝かれている為、ダークネスホールを発動させたままでは分が悪すぎるのだ。

そう察した蜘蛛はダークネスホールを解除して二人の攻撃に備える。


すると急に目の前にキラっと光る何かが蜘蛛の視界に入ったと思ったその瞬間、一瞬だけ目の眩むほどの眩しい…例えるならカメラの光のような一瞬だけ、その光よりも更に眩しく光り蜘蛛の視界を奪う。

俺が遠距離から時限式のフラッシュをウィンドーで風に乗せ蜘蛛に投げ付けていたのだ。

その1分程の時間でレイとシーナが蜘蛛の足を斬り付け切断して行く。

100mを3秒で走れる人間だ。

1分あれば全ての足を切断してもお釣りが来る。

その予想通りレイとシーナが蜘蛛の残り六本の足を全て切断して定位置へ戻って来る。

正直もう一押し出来たと思うが…まぁ良しとしよう。


全ての足を落とされた蜘蛛は身体を地に付け、無くなった足をウネウネ動かし苦しそうに藻掻いている。

あれから数カ月、厳しい修練をして来た。

魔物相手に死にそうになった事もあった。

この巨大蜘蛛を見ると身を隠して怯えて過ごした事もあった。

それが今は全力を出さなくても倒せる程に力を付けたのだ。

こいつがいなければこれほど力を付けようとは思わなかっただろう。

こいつの存在が俺達が強くならなければいけない理由になった。

魔法を使う魔物がいる事を教えてくれた感謝さえしたい位の存在だ。

だからと言っては何だが最後位は一発で葬ってやろうと決意したのだ。


そして俺は右手の平を蜘蛛に向け魔力を手に込める。


「メテオライト」


そうつぶやくように言うと蜘蛛の頭上に蜘蛛の体長とそんなに変わらない位の火球が現れる。

そして蜘蛛に向けて伸ばしていた手を下すと巨大な火球はゆっくりと蜘蛛に落ちて行く。

辛うじて動かせる尻尾を火球に向けて糸を出すも火球の火に掻き消される蜘蛛。

そして火球が蜘蛛に落ちると凄まじい爆風がダンジョン内へ吹き荒れる。

俺はロックウォールを皆の前に出現させ、爆風から皆を守る。

風が止んで来た事を確認するとロックウォールを解除して引っ込める。


蜘蛛は身体の真ん中に大きな穴を空け息絶えていた。


「声/Lv.60になりました。」



LV.60 称号:魔物殺戮隊リーダー


シンプルスキル:幸運+4


シンプルスキル:敏感+4(新しく取得)


シンプルスキル:作成+4(新しく取得)


ファインスキル:旱魃耐性+4


ファインスキル:没頭+4(集中より進化)


ファインスキル:安心+3(精神より進化)


クールスキル:延命(生命から進化)


クールスキル:非凡+3(天才より進化)


クールスキル:音速+2(俊足より進化)


クールスキル:極魔法+3(大魔法より進化)


クールスキル:毒無効(猛毒耐性から進化)


クールスキル:熱無効+2


ユニークスキル:神力(怪力から進化)


ユニークスキル:神体(硬質から進化)


ユニークスキル:忍耐(耐久力から進化)


ユニークスキル:屈強(度胸から進化)


ユニークスキル:知将


スペシャルスキル:身神(忍耐、屈強取得により’発生)


スペシャルスキル:御神体(神力、神体獲得により発生)


スペシャルスキル:統率者


【魔法】


・ファイアー【完・無】・ウィンド【完・無】・コールドブレス【完・無】・ウォーター【完・無】


・サンド【完・無】・トーチ【完・無】・リーフ【完・無】・サンダー【完・無】・ダークネス【完・無】


・ファイアーブレス【完・無】・ウィンドカッター【完・無】・ウォーターウェイブ【完・無】・サンドウェイブ【完・無】


・フラッシュ【完・無】・ヴァインウィップ【完・無】・ボルトショック【完・無】・ダークスクリーン【完・無】


・メテオライト【完・無】・コールドブレス【完・無】・アイスブリザード【完・無】・リカバリー【完・無】


・ヒーリング【完・無】


どうやら一定時間経過するとユニークスキルはスペシャルスキルに統合されるらしい。

リーダーと魅力がステータスから消えていた。

そういえばいつ頃か魅了とリーダーのスキル発動を声が言っていなかったのを思い出した。


何はともあれ、無事宿敵と意識していた巨大蜘蛛を倒した一行なのであった。

いつもご愛読ありがとうございます。

ブックマークして下さった皆様、本当にありがとうございます。

個人的にはこの作品はN最と略して呼んでいます。

皆様も良ければN最とお呼び頂ければと思います。

評価、感想、ブックマークをして頂けると作者の励みになります。

宜しければお力添えを頂ければと思いますのでよろしくお願いします。

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