11.ダンジョン④
ダンジョンに飛ばされてしまった6人。
宝箱トラップに引っかかりモンスターハウスに送り込まれてしまった。
何とか魔物を撃退し、ダンジョンの先を進むのであった。
食糧も最低限の物しか持って来ていない為、俺達の食事は質素な物だった。
魔法で水は出せるしお湯も作る事は出来る。
だが食糧は心許ないのだ。
その為節約して補給しなければいけない。
魔物でも食べれれば、また別の話しなのだが…。
休憩した後、俺達は先に進む事にした。
気持ちトラップに引っかかる前よりも魔物の遭遇率が上がった。
出て来るのはスライムだったり蝙蝠の魔物だったり、虫系もいた。
魔物を倒しながら進んでいると何か大きな物が近付いて来るようで後ろから凄い音がして来た。
危険を感じた為、岩壁の隙間に入って隠れる。
そして、その大きな生き物がこちらに気付かず俺達の前に現れた。
それは体調10m以上もある巨大な蜘蛛だった。
「ひっ」
不気味に思ったのか気持ち悪く思ったのかシーナが声を上げた為、口を手で押さえる。
シーナは基本的に虫が苦手だ。
巨大な蜘蛛はシーナの小さな悲鳴に気付いたのか立ち止まった。
そして辺りを一周見渡し、何もいない事を確認するとまた動きだそうとした。
だがダンジョンの奥から大きな足音が聞こえて来た為巨大蜘蛛はピタっと静止した。
ダンジョンの奥から現れたのは、これまた巨大な蜥蜴だった。
お互いがお互いに気付いたのだろう。
デカイ足音を鳴らして進んで来ていた蜥蜴がピタっと止まった。
蜘蛛を見るなり舌舐めずりをしている。
蜥蜴の基本的な餌は虫だ。
蜘蛛としては天敵と出会ったような心境だろう。
先に動いたのは蜘蛛だった。
尻尾から糸を出して蜥蜴の動きを封じようとする。
思いの他蜥蜴の牙が鋭く噛み千切られてしまう。
蜘蛛の糸をものともせず蜥蜴は蜘蛛に向かって行き、段々とお互いの距離が縮まる。
蜥蜴は尻尾を振り回し、蜘蛛に命中する。
「ドゴーーーーン!!」
ふっ飛ばされた蜘蛛が壁に激突してダンジョンが揺れる。
俺達が隠れている岩壁の間にもパラパラと石や砂が落ちて来る。
俺達からしたら目の前で恐竜大戦争が始まったような光景で全く迷惑な話しなのだ。
蜘蛛は即後ろに飛び、蜥蜴から距離を取る。
その着地に併せ蜥蜴が蜘蛛に向けて毒々しい紫色の弾を吐きだした。
間違いなく毒だろう。
だが、蜘蛛も毒らしき弾を口から吐き相殺する。
すると驚く事が起きた。
蜘蛛の体を魔力のようなものが覆い薄青く発光したのだ。
すると蜥蜴の足元にダークネスに似た黒い煙のようなものが発生し渦を巻き出した。
すると蜥蜴は黒い渦に吸い込まれるように体が沈んで行く。
蜥蜴も焦ったような顔をして体を小刻みに動かすが、段々と体は闇に呑まれて行く。
蜥蜴は長い舌を伸ばして岩に巻きつけ闇から這出ようとするが、舌の巻きつけが強すぎて岩が砕けてしまう。
何度も長い舌を伸ばし、岩に巻き付け体を浮上させようとするもその度に岩が砕けてどうにも闇から抜け出せず、仕舞には頭まで闇に呑まれ姿を消した。
蜥蜴が完全に闇に呑まれた事を示すように黒い煙のような物は晴れて行った。
晴れた場所を見ても蜥蜴の姿は見えず、完全に闇に呑まれた事を理解した。
「ダークネスホールだ」
俺の口から小声で漏れていた。
ダークネスホールは中級魔術で、対象の足元に黒い煙を発生させ渦を巻き対象を底なし沼のように引きずり込む魔法だ。
魔物が魔法を使えると言う事実に俺は驚愕した。
そして皆も理解したのか青い顔をしている。
これは思った以上にヤバイ事態だと悟ったのだ。
蜥蜴を抹消させた蜘蛛はそのままダンジョンの奥へ向かって行った。
蜘蛛が見えなくなった事を確認し外へ出る。
皆しばらく思いつめたような表情で茫然としていた。
その中、俺はどうすれば生き残れるのか考えていた。
そして一つの答えに辿りついたのだ。
「もっと強くなろう」
俺は大きいとも小さいとも言えない位の声でしっかりと発音した。
「このままではいつか死ぬ。俺はこんな所では死ねない。お前等も死なせない。その為に強くならなければいけない。レベルは物理的に戦わないと上がらないが、せめて魔法の種類位は増やせるはずだし増やさないとこの先心許ない。どこか隠れれるスペース兼生活出来るスペースを探そう。レベルアップと使える魔法を増やしてからダンジョン攻略だ!」
「声/ユニークスキル:魅了、スペシャルスキル:統率者を発動しました」
皆が決心した顔になり、コクッと顔を立てに振った。
それから倒せそうな魔物は倒しながら俺達は適当な場所を探して回った。
しばらく探し回った所で熊のような魔物と出会い、難なく倒す事に成功。
そして熊のような魔物が寝床にしていたと思われる、獣臭い丁度良い大きさの穴があった為、そこを使う事にした。
サンドの魔法を使って穴の前には石の扉を作成し、身を隠せるようにした。
食糧もほぼなくなってしまっていた為、倒した熊の魔物を解体し食べてみる事にしたのだ。
皆嫌な顔をしていたが空腹では食べ物は選べないだろう。
解体方法は前世に趣味で狩りを体験していた為問題なかった。
皮を剥ぎ、肉を切り、サンドの魔法で薄く平べったい石を作り、ファイアーで石板を熱し、その上に熊の肉を置くとジュ-っと音がし、香ばしい肉の焼ける匂いがして来た。
匂いを嗅いだ皆はゴクリと物欲しそうに唾を飲み込んだ。
念の為持ち歩いている塩コショウを振って焼き上がった熊の魔物のステーキを切り分けた。
先ずは一切れ食べてみて判断しようと言う事になっていた為だ。
「よし!皆!ズルはなしだぞ?せーの!で食べるからな」
とレイが言うと皆コクッと顔を立てに振る。
「いくぞ?せーの!」
とレイが掛け声をかけると皆熊の魔物の肉を口の中に入れて咬み始める。
すると一同ビックリした顔をして肉を咬み、飲み込んだ。
「う、うまい!」
とレイが少し大きめの声で反応する。
「うん、魔物って美味しいんだ」
とシーナ。
皆のその表情を見たのもあるが俺も口に入れた瞬間、これは上手いと感じた為、次の肉を焼き始めた。
しかも熊の魔物は体調3mもある巨体だ。
俺達6人の胃袋を満たしてくれるだろう。
推測するに皆毒耐性持ちだ。
スラムの食事で生きて来れたこいつ等だ。
下手をしたら俺の持っている、猛毒耐性よりも上位スキルを取得しているかも知れない位だ。
そして数百kgあると思われる熊の魔物肉を皆で平らげると皆幸せそうな顔をしていた。
肉って言うのはスラムでも中々食べれなかった物だから肉に飢えていたのだろう。
熊の魔物の骨や牙、爪何かも素材として売れそうだし一応取っておく事にした。
そしてこの熊魔物の巣を見つけるまで編成をしながら来たのだった。
自分に足りないスキルを補う為だ。
俺がレイと入れ替わったりシーナと入れ替わったり基本的なスキルも上げて行かないとこの先辛いだろう事は予測出来たからだ。
腹は満たされた為、次にするのは風呂作成だろう。
俺はサンドでダンジョンの岩、土内の金属を集め、人一人は入れる位のドラム缶を作った。
ドラム缶の中にウォーターで水を満たし、ファイアーで温める。
丁度良い温度になったら一人ずつ入るのだ。
石鹸はなくてもタオルがあれば汚れは落とせる。
髪の毛も湯の中で頭を揉むだけでも多少はましだろう。
基本的に初級魔法は万能だ。
それだけ使えれば頭の中で想像するだけで、その属性の物を作ったり、発生させたり出来る。
鉄だけ集めるのもその応用だ。
言わば初級魔法とは生活に役立つ魔法。
中級、上級、特級と上がって行く毎に戦闘向きになって行く。
それだけ詠唱も複雑だし、無詠唱も難しくなって行くし魔力の使用量も膨大になって行くのだ。
洞窟内にリーフで蔓を生やし、ハンモックのようなベッドを6個作る。
明日は今まで異常にレベルアップを図らなければいけない為、早めにそれぞれハンモックベッドに身を預け就寝するのだった。
LV.37 称号:盗賊団リーダー
シンプルスキル:生命+4
シンプルスキル:集中+4
シンプルスキル:精神+4
シンプルスキル:幸運+3
ファインスキル:旱魃耐性+4
ファインスキル:天才+2
ファインスキル:駿足+4
ファインスキル:大魔法
ファインスキル:猛毒耐性+3
クールスキル:熱無効
クールスキル:怪力+2
クールスキル:硬質+2
クールスキル:耐久力+3
クールスキル:度胸+3
ユニークスキル:知将
ユニークスキル:リーダー
ユニークスキル:魅了
スペシャルスキル:統率者
【魔法】
・ファイアー+3【無】
・ウィンド+4【無】
・コールドブレス+2
・ウォーター+3【無】
・サンド+2【無】
・トーチ+2【無】
・リーフ+2【無】
・サンダー+3【無】
・ダークネス+3【無】
・ファイアーブレス+3【無】
・ウィンドカッター+3【無】
・ウォーターウェイブ+2
・サンドウェイブ+2
・フラッシュ+2【無】
・ヴァインウィップ+2
・ボルトショック+4【無】
・ダークスクリーン+2【無】




