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100.ジャン・エルメ・クランス4世

更新お待たせ致しました。

遂に100話まで来ました。

1年と3ヶ月程…長い様で短かったですがこれからも完結に向けて連載し続ける予定です。

まだ終わりが見えない程長い作品になると思いますが’これからもよろしくお願い致します。

ただ100話目のタイトルがこれは…もっと計算が必要ですね。

これからも頑張ります。

俺達はダンジョンの疲れが残ったまま起床し、朝食を食べ支度をして王宮へ向かった。

クランス王国第4代国王ジャン・エルメ・クランス4世。

この男が俺達から転送石を奪った犯人だ。

変えして欲しければ王宮へ来いとまで言いやがった。

もしここにレイがいたら何て言っただろうか。

俺と二人で闇討ち…もしく暗殺を考えたかも知れない。

そんな事で殺人?と思う人も多いだろう。

だが俺は前世悪名高いギャングのリーダーだ。

殺人何て日常茶飯事。

そんな事をしなくても生きていける世界だと思ったが性格ってのは変わらないらしい。

だが汚れ仕事は俺とレイの役だ。

長男がファミリーを守るってのはどの世界でも共通だ。

こんな時あいつがいない事をとても寂しく思う。

兄妹でありBAD BOYS(悪友)だ。

それでもあいつは家族を俺に任せ剣の道を極める為旅立った。

俺はレイに家族の事は任せろと言った手前あいつが帰って来るまでは俺が家族を守らなければいけない。

例え国を一つ滅ぼす事になってもだ。


そして俺達は王宮に着いた。

城は大きく、ツスカル山城跡よりも少し大きい位だった。

門の前には門番が立っており、俺達がトレシアスクだと名乗ると驚いた顔でそそくさと門裏にいる兵士へ俺達が来た事を伝え、少し待つと門を空け、場内へ入るよう言われ通された。

すると門裏には大臣のピエールと名乗る鼻髭が長く、両端でカールした中年の中肉中背の男が立っていた。

クランスの国旗は青と白と赤が基調となっている。

そこに白馬の絵が描かれているのだ。

その為王族は大体青と白と赤を基調とした服を身に付けている。

この大臣と言う男も全体的に青と白と赤を基調とした服装で金のアクセサリーや宝石の付いたアクセサリーを身に付けている。

その大臣に連れられ俺達は城の中へと入った。

するとピエールは最初に謝罪を述べて来た。


「いやー!この度は大変失礼な事をして申し訳ありませんでしたな。普通にお呼びしても来て頂けるかわからなかった為あのような手段を取ってしまいまして…。冒険者と言う職業の方は堅い事がお嫌いの方が多いようでして、中々王族が絡むと毛嫌いされてしまう事が多いのです」


「まぁいいですよ。転送石さえ変えしてもらえるのであれば」


「それは勿論です。さっ着きました。ここです」


そういうとピエールは扉を開け、中に入ると跪き言った。


「王よ!トレシアスクファミリーを連れて参りました!」


すると若い男の返答が返って来た。


「御苦労!入ってもらえ」


「っは!」


するとピエールは起き上がり、俺達に手で進むように促した。

俺達は言われるがまま王の間と思われる一室の中を先に進んだ。

すると赤いカーペットの先に地面から数段高い位置に置かれた玉座に一人の男が座っていた。

頭には金のクラウンを被り、ブロンドヘアーで目が青く、推定30手前。

色白の整った容姿をしていた。

勿論服装は青と白と赤を基調とした服装であるが所々金色の装飾が付いており、大臣よりも少し身分が高そうな印象を受けた。

いくら転送石を人質をされたからと言って相手は聖大陸の一国の王。

礼儀は一応弁えないといけない。

玉座の近くまで行き、俺達は跪いた。

だがシーナは腕を組み仁王立ちしていた為、急いで跪かせる。

こういう時のシーナは俺以上にキレやすい。

慎重に行わないといけない。

俺は皆が跪いたのを確認し言葉を発した。


「初にお目にかかります。トレシアスクファミリーのリーダーをさせて頂いておりますトゥキー・ウィリアモーゼと申します。右からシーナ・キャベロ、私の後ろがアレン・ウォーカー、スーカ・マクアダムス、クリン・イーフォンとお申します。この度は私共の転送石をご保管頂いていると言う事で伺いました!(とっとと転送石返せよクソ野郎)」


「良く来たな、トレシアスク。噂は聞いておる。15年振りに我が国のダンジョンにて記録を更新したとな。聞いた所によるとバルテオナ三大神の弟子と聞いたが?」


「はい!バルテオナ三大神は我が師でございます(そんな事まで知られてるのか)」


「あの国は魔王大陸からの往来も多く、魔王軍の侵攻も何度も来ておる。それを防いでいるのがバルテオナ二大神、オニールが加わり三大神となったのはつい数年前。バルテオナは三人の大きな力を手に入れたのだ!その弟子がこの度、我がクランスへリミテーションスキルを得るべく訪れ、今まで誰も成し得なかったダンジョン攻略を果たそうとしているのだ。そんな人物を見す見す他の国にやる訳にはいかん!私は文を出そうと思ったのだが、我々王族の誘いな素直に受けてくれんのが冒険者だと聞いた為今回はこのような手で城まで来てもらったのだ。申し訳ない事をした」


「左様で御座いましたか。文を送って頂ければ喜んで伺わせて頂いた物を(白々しいなこいつ)」


「そうであったか。ピエールよ。そなたの考え過ぎであったようだぞ」


「そうでしたか!それは大変失礼致しました」


「いえ(死ね)」


「ではそこまでしてそなた達をどうして王宮へ招いたか話そう。先程も話した通りバルテオナは三大神と言う大きな力を持っている。それに比べこのクランスは見ての通りだ。そなた等のスキルであればわかるであろう?」


確かにこのクランスでは大きな力は感知出来ない。

普通は城内に大きな力一つ位の存在は感じ取れるがそう言った気配は全くないのだ。

要は雑魚しかいないのだ。


「恐れながらバルテオナの兵長程度の力も感じ取れません」


「そうなのだ。ここクランスはダンジョンのお陰で潤ってはいるが国の兵力は各国に比べ低い。私も毎日心配で良く眠れぬ程にな」


「ですが王様。お言葉ではありますが聖大陸の国々は戦など少なく、平和だとお聞きしております。そのようなご心配は不要かと」


「保証出来るか?我はいつかこの平和が崩れるような出来事があるように思えてならぬ。来るべき…来ねば良い日に備えておきたいのだ。そこで兵力の増強をしたいと思っておる。我の言いたい事はわかるな?」


「私達にこの国に根を降ろせと?」


「やはりお主は我が感じた通りキレる男だな。勿論タダとは言わぬ。ミス クランスに輝いたクランスが誇る美女をそなた等に嫁として与えよう。そして城と土地、身分もな。おっと!女性にはミスター クランストップ5のイケメン達を用意しよう。希望であれば城、土地、身分もな!どうだ?悪い話しではないだろ?」


心は決まっていた。

だが返答をするのに少し時間がかかったのは言葉を選んでいたからだ。

どう言えば失礼ではないだろうか…俺は考えて出した答えを口にした。


「申し訳ありませんが、私達はこの地に根を張る事は出来ません」


「条件に不満か?」


「いいえ。とても素晴らしい好条件かと思います。ですがご存知の通り我々はバルテオナ三大神の弟子。師匠達から託された願いはこの地に根を張る事ではありません。ダンジョン攻略は目的の一つに過ぎず、この国にもあまり長居するつもりはございません。早急に攻略し次の地へ赴く予定でございます」


「師匠に託された使命か…。お主達は次期勇者候補か?」


「次期勇者など恐れ多いです。そんな称号も得ていません。ですが果たさなければいけない約束があります故、この度の申し出はお受けする事が出来ません。大変申し訳ございません」


「この世界は聖大陸と魔王大陸の対立により今も多くの戦争が起こっておる。聖大陸の国通しで争っている暇はない。だがもし内側から崩される事になった時、強き者の力が必要となるだろう。そんな時にお主達がこの国にいてくれたら国民も安心するだろう。クランス国民の希望となってはくれんか?」


「まさにその聖大陸と魔王大陸の戦争をなくす。それが私達の最終的な目的です。現勇者が現魔王を倒しても新たな魔王が現れ、現勇者が亡くなったとしても新たな勇者が生まれその連鎖は続いて行く。根本からこの世界を変えなければいけない!それが師匠達の考えです。勇者におんぶにだっこではこの世界は変わらない。聖大陸と魔王大陸の戦争がなくなればクランス国民も…全世界の住人が安心して暮らせる世界が来る。その為に私達は進まなければいけないのです。おわかり頂けると幸いにございます」


クランス王は溜息を一つ吐いて少し考えるように俺達を見た。

そして少し間を開けて再度口を開いた。


「我も返す言葉が見つからん。お主達を説得出来る材料ももうない。…この度は城まで来てもらって悪かったな。転送石を受け取ってダンジョンへ戻るが良い」


「申し訳ございませんでした。ではこれで失礼致します」


トレシアスクは踵を返して王の間を退室した。

トレシアスクが退室した後、ピエールが王へ近寄り話し掛けた。


「良かったんですか?行かせても」


「奴等の使命は勇者とそう変わらない。この世界の為に働いてくれるのだ。自身の利益など考えずに戦える者に買収は通じぬ。余程の馬鹿か聖人か…もしかしたら底なしの強欲かも知れぬな。何れにしろ一つの国で満足するような連中ではない。この世界を差し出さぬ限り奴等は満足せぬだろう。お主には奴等をここに留める案があるのか?」


「転送石を持ってます。留まらない限り返さないと言えば留まるのでは?」


「阿呆。そんな事を言ったらこの国が滅ぼされるか他のダンジョンをクリアに向うかするだろう。そう言う目をしておった。恐らく前者のやり方で転送石をもぎ取られるのが落ちだろうな」


「それほどですか?うむ。化け物の類よ」


【種族名】人


【個体名】ジャン・エルメ・クランス4世


【Lv】56


【称号】国王


【所属】ホーリーバースキングス


【スキル】


シンプルスキル:体力+3


シンプルスキル:強力+3


シンプルスキル:強固+2


シンプルスキル:高速+2


シンプルスキル:生命+2


ファインスキル:晴眼+3


ファインスキル:鋭敏+3


ファインスキル:邪知+3


ファインスキル:高運+2


クールスキル:専心+2


クールスキル:寧静


クールスキル:非凡+2


クールスキル:聡明+2


クールスキル:度胸


スペシャルスキル:鑑識眼


スペシャルスキル:鑑識眼とは人を見る目のスペシャルスキルである。

クランス家の長男としてジャンは生まれた。

幼い頃から王家を継ぐ者として英才教育を受けて来た。

特に父が口酸っぱくして言っていたのは、「人を見る目を養え」と言う事である。

ジャンは立派な王となる為父の言い付けはしっかり守った。

人を見る目の養い方は独特で自分で家来や兵士、貴族などに話し掛けてはその人を知り、言葉だけでは語られない事に関してはその人の目や表情、口の動きなどを観察する事で嘘や真実を見抜くようになっていった。

そして得たスキルが鑑識眼である。

前王は病死であったが、床に伏せる前からジャンの鑑識眼は周囲から一目置かれており、信頼されていた。

その為クランス王3世の病死はそれほど騒ぎにならずすんなりとジャンが4世となった際は王宮、王都、国内が大歓喜していた。

鑑識眼と言うスキルを持つ事によって見たい物は良く見えたが見たくない物も良く見えた。

次第にジャンの心は荒んでいき今にいたる。


そんな事は露知らず、トレシアスク一行は城を出た所で転送石を返してもらい城を後にした。

宿に戻ると昼食を食べ、各々支度をするとダンジョンへ戻る事にした。

支度を終えた後、男子部屋へ皆が集合すると転送石を囲んで円となった。


「さて、戻るとするか。今回はあまり休みらしい事はしなかったが…皆大丈夫か?」


「うん!早くダンジョン攻略して次に進も!」


「使命があるんでしょ?」


アレンが少し笑いながら俺に言った。


「あれは…王様を納得させないと帰れなかったし…半分本気だろ?」


そうなのだ。

俺達は師匠達から今後の事を託されたとは言え、使命は与えられていない。

世界をどうこう何て大それた事は毛頭考えていないのだ。

ただ力を得た事によってこの力をどう使うのかは俺達の意思に託されている。

ただ少しサンジバダンジョンで出会ったサンドラ、ナキールの事が気になっている。

人と魔族の共存。

これをこのグレートバースの何処か一角だけでも実現出来たらと俺は思っている。


「わかってるよ!あそこは壮大な使命があるとでも言わないと帰れそうになかったしね」


「そうでも言わないとクランスを滅ぼしかねなかったし」


そうクリンは言うが実際は理不尽な理由で城へ行かざるを得なかった為その可能性はゼロではない。

恐らくあの兵力であればこの5人でも可能だろう。


「だがはったりが効いたから俺達は今ここにいられる。取り合えず戻ってダンジョン攻略だ」


「そうだね」


「うん!」


「じゃ、準備はいいか?行くぞ!」


そして俺達はダンジョン攻略へ戻った。

だがまだ俺達は知らなかった。

ダンジョン内で危険が迫っている事を。

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