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百鬼

百鬼 してばかり

作者: PANCAKE:

きっと私は真面目すぎたのでしょう。



真面目に生きたばかりに



神様が妬んだのだ。



勉学には勤しみ。



友人関係も良好。



愛しき人とは長く。



何不足なく充実した生活をした。



困っている人を見つければ、



必ず手を差し伸べ。



怒っている人が前を通れば、



なぜ怒っているのか聞かせてもらい。



悲しんでる人がいれば、



その人のそばに。



私はそんな生き方をしていたばかりに。



女神を自称する者に



「それじゃつまらないでしょう。」



と言われた。



するとどうでしょう。



私から性別を奪っていってしまったのです。



私は私自身を見失ってしまったのです。



それからはというもの。



何もかもが手につかず。



愛しき人とも永らく会えず。



どんな人間も私を哀れんだ。



あれから何回の冬が過ぎたか。



何回目の雪が降ったか。



今思うともう少し不真面目に生きてれば。



神様の



秤りも少しはましだったのかもしれない。


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