表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/29

異世界転移したっぽいー。

 


───「いッ、てぇーー……!!」



「おおお! やったぞ!成功だ……!」

「はい!これで我が国も……!!」

「しかし…これは……?」

「何故二人も……」

「まさか…… "創造者" と "破壊者" が同時に出てきてしまったと言うのか……?」

「そんなッ……! どちらが……」

「そんなもの、名前と見た目で分かりきったこと…」



 彼氏と喧嘩して別れて、すぐ。

 ただ、帰り道を歩いていただけの筈だった。

「えー、ちょー眩しーんですけどー」って思った次の瞬間、


 見渡すと、所謂『神殿』と言われるような造りの場所。

 床と天井には魔法陣的な何か。

 そして隣には見知らぬ女。

(え? ついにドラえもん出来た感じ? どこでもドアでパルテノン来た感じ? つか隣誰だし。)


 コツコツコツ──、

 まじまじと見渡していると、周りには数人の男がいる。

 皆全身を白い布で纏い、その中で一人だけ帽子の色が違う、いかにも一番偉そうな人が近付いてきた。

(帽子くそ高、コックかよ、つかダサくね……?)



「あなたが創造者、"天音美優(あまねみゆう)" 様ですね?」

「えっ、えっ……?」



 その一番偉そうな人が跪き、スッと手を差し伸べるその女、

 抱き締めたくなるような華奢な身体に、レースをあしらった清楚な白いワンピース、

 肩までの長さのふわふわ黒髪に、潤んだ瞳、透き通る肌と桃に染まった頬と唇、

 守りたくなるようなお姫様座り。

 まさに天から舞い降りた天使──。


 だが違う。

 名前が違う。



「いや、あたしなんだケド。」


「はい?」


「はい?じゃねーよ。 あたしなんだけど、天音美優。」


「「「…………え?」」」



 と、声を揃えザワつく白い布を着た男達、偉そうな人が差し伸べた手は宙ぶらりんだ。

(は? まじ何なの? ダサくね?コスプレ?コスプレにしてもダサくね??)



「え、えぇっと、では貴女様が "天食美香(あまじきみか)" 様……?」

「あ、はい、みかです……。」



 清楚な女が『そうだ』と言うと、またもやザワつく男達。



「どちらだ……」

「見た目……」

「いや、名前……」

「しかしどう見てもアレは……」



 じろじろと見られている彼女、本物の〈天音美優〉はと言うと、

 女子の平均より高い身長と、程よい筋肉、短いデニムのパンツにラフな白いTシャツ、そしてスニーカー、

 金髪に染められた髪と、健康的な肌色、バッチリメイクで、あぐらをかいている。



「は? 何じろじろ見てんだし、セクハラ?きもいから見ないでくんない?」

「い!いや、別に……、深い意味は……その、すみません……」



 相手の年齢は美優からしてみれば『オジさん』なのだが、強く言われ、恐いのか、脂汗を流しながらオドオドと目を逸らした。

(は? クソよわのくそダサじゃん、うける)と思う美優だが、全くその通りである。

 ある程度年齢を重ねたのならそれなりの余裕を見せてほしい、若い女には大人の余裕がグッとくるのだ。

 そこに可愛いギャップがあると尚良し。




「つーか、どーでもいいけどさ、ココ、どこよ??」




こちらは、いけわんより更新遅いかもです。

気分が乗り次第更新って感じなので…。


ギャルにバンバン物申してほしいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ