プロローグ
壊れてしまったものが少しずつ回復していく。今までの人間の愚かな行為によって、崩され損なわれていたものが。今はこれでもう世界を壊そうという愚かしい人間はいなくなった。利己的な野心や自己中心的な欲望は破壊された。長い闘いは終止符をうった。これからは自らの行為のその先のことを考え自制できるものだけが生きていける。人間は自らの知力は進化せずに巨大な力を獲過ぎてしまった。その力を壊すことにつかい、守るものを誤った結果が今の現実だ。これから生きていける人たちは・・・・・
彼は頑張ったと思う。いろいろなものを作り出し、人間の社会を変えていこうとした。だが人間の数は多すぎる。そして愚かだ。そして自らの目の前の欲望に忠実で他人を騙す。彼は優し過ぎて人を信じて何回も間違えた。そのたびに私たちが手を差し伸べた。彼の意思に反するが何回か介入を行った。それだけ人間というものは駄目なもので本来は滅ぶべきものだったのかもしれない。
我々は滅ぼすものと救うものを選別し、良きものだけを残すつもりで何人かに伝えたつもりだったが、うまく伝わらないものだ。都合よく解釈され脅しや騙しの手段として、自分たちが他の人間を支配するために使われることに使われていった。目立つものは潰そうとしたが、違うものが被害を受けることや、思う通りの結果にならないこともありもどかしかった。
今回の介入で、この世界幹の生態系を破壊する存在は排除できたはずだ。しかし人間はしぶとい。また復活して増殖するのではないかと危惧している。そのときにまた同じことを繰り返さないことを望む・・・・・・・