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いざ旅立ち

準備も整い旅行に旅立つ日。

アフィとイナは荷物を持ち最後の確認をする。

まず向かうのは北の国という事になった。

二ヶ月程度の旅にはなるものの、しばらく家を空ける事も考えている。


「準備は出来たんですね」


「うん、確認したよ」


「私も、メルクは少し寂しいかな」


外の世界に出た事のないアフィが旅行に行くと言い出した事。


それも海外だというのだから、不安は当然ある。


「現地の決まりには従うんですよ」


「分かってるよ、そこまで馬鹿じゃないって」


「あなたは喧嘩っ早い人なんですから」


「メルクもいい旦那様なんだね」


「結婚してからずっと見てきたのは誰だと思っているんですか」


なんにしても荷物はきちんと持った。

エロイドと合流し、ターミナルに移動する事に。


メルクに留守を任せ家の扉を開ける。


「うん、いい快晴だね」


「出発には最適のようですね」


「それじゃ行ってきます、旦那様」


「行ってきます」


「それじゃ、いざ行かん!」


そうして家を出て街の入口に向かう。

そこからターミナルまでは交通機関を使う事に。


入り口ではエロイドが先に待っていた。


「来たか、待っていたぞ」


「エロイドは早いね」


「実は楽しみなのかな」


「そうなの?」


「未知の強敵に出会えるというのはそれだけで楽しみだが」


そこは強さを求めるエロイドらしさとも言えよう。

故郷を破壊した巨大な鳥を探し求めるからという事もあるのか。


なんにせよ三人はターミナルへ向かう事に。


「ふぅ、なんとか乗れたね」


「この季節は観光客も多い季節だ、混むのも無理はない」


「こういうのって始発の街とかに住んでる人が羨ましくなるよね」


「座れるのが確定してるからかな」


「そうなんだけど、心を読んだような発言しないで」


そんな事を羨ましがる話をするのもアフィらしさである。

そんな話で盛り上がりつつもバスはターミナルに向けて走っていく。


揺られること1時間程度、ターミナルへと到着する。


「よっし、着いた」


「ターミナルも久しいな」


「エロイドはしばらく滞在してたもんね」


「それで北の国への便だよね」


「うん、とりあえずチケットの確認してもらいに行くよ」


まずは受け付けに行きチケットの確認を済ませる。

確認が終わり北の国への便まで少々時間が空く事に。


せっかくなのでお昼でもいただいておく事にした。


「好きなもの食べていいよ」


「ならカレーがいい」


「イナってこういうところは年相応って感じだよね」


「いいではないか、若さというものだぞ」


「エロイドだって年寄でもないくせに」


とりあえず各自食べたいものを注文する。

それをしっかりと食べて体力もつけておく。


食事が終わった頃は北の国への便がちょうど来た頃だった。


「乗れるまでもう少しかな」


「あれで行くんだ」


「現代の技術って凄いよね」


「航空機は安全な代わりに事故に遭えばぼ助からないと言われるからな」


「このタイミングでそれを言うの?」


エロイドの言う事も尤もではある。

とはいえそれは嘘でもないのだ。


事故に遭う確率が極めて低いだけという事でしかない。


「そろそろかな?搭乗ゲートに行こうか」


「荷物の検査をされるからな、変なものは入れていないだろうな?」


「流石にそれは調べてあるし、平気だよ」


「お姉ちゃんの義肢は流石に平気だよね」


「流石に平気…でしょ?」


とりあえずは搭乗ゲートへ。

そこの心配は問題なくクリアした様子。


出発までもう少しあるが、とりあえずは一安心だ。


「近くで見ると大きいなぁ」


「この技術も誕生から100年経過していないというから、驚きなのだがな」


「そんな最近の技術なんだ」


「やっぱり考える人って凄いね」


「そろそろかな、行くよ」


そのまま移動して飛行機の近くへ。

タラップが設置されあとは乗り込んで離陸待ちだ。


いよいよ外の世界へと旅立つ時が来る。


「席は…ここだね」


「荷物などは邪魔にならない位置に置け」


「うん、分かった」


「わくわくするね」


「外国なんてはじめてだもんなぁ」


そんなわくわくと不安の中アナウンスが流れる。

そして準備も整いいよいよ離陸の時。


旅行とはいえ外の世界を見せてあげるために旅立つ。


故郷に帰るのはしばらく先になそうだ。


孤独だった少女は愛する人と娘を得た事で変わったのだろう。

未知の世界はきっと楽しい事ばかりではない。


それでもそんな世界へと飛び出していくのだから。

錬金術士が紡ぐ夢は一旦ここで終わりを迎えます。

今まで読んでくれた皆様には心より感謝を申し上げます。


アフィ達の物語はまだまだ続きますが、一旦はここで幕を引きます。


新しい小説もどうかよろしくお願いします。

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