第4話 類は友を呼ぶ
「一緒に…すむ?…ど…どどどど…同せi?」
藍の話を聞いた途端東華は壊れかけの人形のようになり、機能が停止した。
擬音語をつけるならなんだろう?
【ぷしゅー】って感じだと思う。
まぁそんなことは置いといて、ひとまず東華を保健室まで運ばなきゃ…
「咲良、悪いけどお昼ご飯は中断して東華を保健室まで運【大丈夫だよ!黎~!】」
咲良がそう喋ったとたんどこからか執事が現れ、東華を運ぼうと担架に乗せている……ていうか!
「何をしてるんですか?宗谷さん…」
「お久しぶりですね、黎様」
今僕が話しかけたのは咲良の執事をしている皆藤 宗谷【かいどう そうや】さん
小さい頃から僕と藍のことを知っており、頼れるお兄さんなんだけど…
「そういえば咲良が家に泊まるって藍が言ってますけど、裏から手をまわしたのは宗谷さんですか?」
「いやはや、なんのことかさっぱり?ただ私はお嬢様のために少しばかり些細なお手伝いをしただけですよ?」
咲良が関係すると常識と言う言葉が彼の辞書からなくなるんだよなぁ…
「年頃の女の子が男の子の家に泊まるのはどうなんですか、後咲良ってアレクサンドラ家のお嬢様ですよね!防犯とかは?」
「黎様のご家族も雪野様のご家族も二人が付き合うことを了承しております。それに正式な文書もありますし。防犯については詳しくお教えできませんがアレクサンドラ家が総力をもって警護するので大丈夫です。」
あれ!?
なんか論破された感じがあるけど軽くプライバシーの侵害だよね?
僕がおかしい?
「まぁまぁお兄ちゃん気にしない!気にしない!」
いや、色々おかしいよね?
「それでは私はお嬢様の恋路を邪魔するこの女性を東京湾ゲフンゲフン保健室に連れて行きますので」
「宗谷さん今、何言ったの?ねぇ嘘だといってよぉぉぉぉォオー!!」
僕はすぐさま出歯亀の現行犯 ゴーストこと新聞部の花園優花を呼んで一緒に東華を保健室に運んでいったのだった。
・・・・
「なんで私まで巻き込んじゃうかな~黎くんは」
優花はなぜ私がと本当に疑問な顔でこちらを見てきた。
知りたいのなら自分の心に聞け!
【あっ意味ないわ】
僕は今東華をおんぶしている。
新聞部のゴーストさんはなぜか今さっきからずっとお姫様抱っこをしてと要求していたのだが…
そうやってからかいあっていると保健室についた。
保健室を見るとたまたまだろうか、保健室の先生はおらず、他に利用している人はいなかった。
「あちゃー先生いないっすねぇ。はっ!まるでギャルゲー展開だね!」
不用意にまるでを使うなよ…まったく原作にはそのセリフないんだから…
「あーそういえば私用事あるんだった【棒】昼休みの時間がもうなくなる~【棒】後は任せた!」
凄い感情の起伏がないセリフをはいたかと思えば僕と東華を置いて優花は颯爽と保健室を去っていった。
「はぁ~まったく…なんで今日はこんな大変な一日なんだ……」
僕は東華をベッドに寝かして立ち去ろうとしたが、宗谷さんとか宗谷さんとかが心配だったので目を覚ますまで傍で見守ることにした。
to be continued !
ジャンル別日刊ランキング1位浮上
本当にありがとうございます。
作者は今テンション爆あげしてます(≧∇≦)b
これも応援してくださった皆様のおかげです!
あっ話変わりますが【妹が勇者以下省略】は明日投稿予定です!
楽しみにして貰えると嬉しいです!




