閑話 今日の会長!
僕が腕とSAN値を圧迫されていた頃、我等が生徒会長 井伊崎氷河は
幸せの絶頂だった。
それはそうだ。彼女は今まで友達と言えるほど仲のよい人はいなかったのだから。
いるのならわざわざぬいぐるみのくまさんにメアリーと名づけて話しかけたりはしない。
とゆうかわざわざ香月を生徒会に入れる職権乱用もなかっただろう。
これらの結果から井伊崎氷河のSAN値は右肩上がりに上昇していった。
「ふふふふ(私も遂に友達と遊び目的で旅行をするんだ~!小中高と修学旅行は人に注意喚起するばっかりで遊べなかったし……それに高校の修学旅行は熱を出して一人寂しくホテルに残ってたし……みんなが帰ってきたとき土産話を聞かされてどれだけ私が寂しかったことか……それに斑決めの時なんてあいつがいたら盛り上がらないよなぁとかいつも言われてたし…ぐすんっ…なんだか考えてるうちに無性に腹が立ってきたわ!)」
常日頃からくまさんのメアリーとお話しをしている彼女はいったん集中しはじめると周りが見えなくなる悪い癖がある。
そして現在は授業中もちろん授業は当然の如く進んでいく。
「井伊崎さん?あの~井伊崎さん?この問題を答えて……」
どうやら問題を当てられていたらしい。
想像の翼をはためかしていたため、よく聞いてなかったなぁ……しょうがない正直にいうか…
「ごめんなさい先生……もう一度言ってもらえませんか?」
彼女は心の底から申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、先程まで悲しい過去と向き合ってきた彼女の顔は彼女が思っているほど穏やかなものではなかった。
その結果
「ごめんなさい~また、私が間違えちゃったんだよね……ごめんなさいィイー!!」
小動物のような小柄な先生は肉食獣と対峙したときのように怯え、教室を去って行った。
教室内の空気は嘘のように静まり、残されたのは「「「さすが氷の女王っ」」」と震え上がるクラスメイトと状況が分からず首を可愛く傾げる氷の女王(?)だけだった。
なぜ先生が走り去ったのかもクラスメイトの視線を集めているのかも分からなかったが、そんなことこのあと待ち構える生徒会と比べれば塵芥のようなものだ。
(今日の生徒会は楽しみだなぁ!)
お気に入りのくまさんキーホルダーを握りしめながら期待に胸を膨らまし、時間が早く過ぎるのを今か今かと待ち望んでいた。
そんな彼女の希望も虚しく、二人の乙女が彼女の計画をそしすべく既に迫ってきていた。
しかし、それを知るのは数時間後になるだろう。
(友達との旅行か~楽しみだなぁ~!)
to be continued!
風邪と花粉症のダブルコンボだどん!
とっても死にそうだドン!
更新は……無理のない範囲で頑張るドン!
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