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第1話 やっと会えたね!

「私、海外に友達なんかいないよ。それに、皆私のこと忘れちゃう。」



俺の目の前で瞳を涙で濡らす彼女の名前は雪野・アレクサンドラ・咲良。


イギリス人の父と、日本人の母から生まれたハーフの少女だ。


アレクサンドラ家は彼女の父が一代で築いた財閥で、24時間いつでもアレクサンドラと言われる程、私達の生活に根付きはじめている。


そんな時、父の仕事の都合で小学校卒業を機にイギリスに旅立つことが決まってしまった。


そのせいで、今咲良は泣いてしまっている。




「えっと……その…そうだ!2人が大人になったらまた会おうよ!ほら、指切りげんまん!」


幼い頃の僕は、その事がどれほど難しいことかは分からなかったが、幼なじみが泣く姿は耐えることができなかったため、ついそういってしまった。



「ぐすっ……ほ…ほんと」


「う…うん」


「それじゃあ指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます、指切った!」


小指を絡ませてきた彼女は瞳に涙を忍ばせながらも笑みを作り上げ別れの挨拶をした。










・・・・・・


【ジリリリリリリリ……】


目覚まし時計の音が部屋に木霊する。


正直とても二・度・寝したいが、起きなきゃあの娘がうるさい。

渋々目覚ましを止め、僕はベッドから這い出て行った。


二階の自分の部屋からリビングまで降りるため定まらない焦点を合わせてからゆっくりと降りていく。



すると、キッチンから妹の声が聞こえてきた。


「お兄ちゃん!おはよ!」


「あぁ……。おはよう…。」


僕の妹の名前は香月 藍 【かづき あい】。

現在高校1年生僕の一つ下だ。

容姿・成績・身体能力どれにおいても僕の妹はトップクラスだ。

また、料理や裁縫もできるいわば女子力の塊のような子だ。


まぁ、一つ欠点をあげるならば……



「今日のお兄ちゃんはいつにも増して格好いいです!」


少し……えっとだいぶ?ブラコンなとこだろうか…



まぁ冷たくされるよりは嬉しいけども




「お兄ちゃんどうかしたの?」


「あぁ、悪い少し疲れてな…」


「えっ風邪!?暖かくして早く寝なきゃ…そうだ!私が添い寝して…」


ごめん。先の発言を訂正させていただきます。


「心配させてごめん。体調には何も問題ないよ!」


「よかったー。あっ朝ごはんできてるよ!」



「そうか…いつもありがとうな藍!」


「えへへー」

妹はこれ以上ないくらいの笑みを浮かべ僕の手に抱きついてきた。



その後僕たちは藍の作った料理を一緒に食べた。

父さんと母さんは一足早く会社に行ってしまったらしい。



藍の料理を食べ終えると、学校に行く時間になってきた。

  


すると、【ピーンポーン】


玄関のベルが鳴った。


恐らくあの娘だろう。僕としては毎朝きてくれて嬉しいのだけど、少し問題が……



「またきたか、あの腐れビッチ-!」


今さっきまで、機嫌がマックスでよかった藍が途端に眉間にしわを寄せる。



【ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン】




あっこれ以上待たせたらいけない!



僕はすぐさま玄関まで一直線に走りドアを開けた。

すると、そこには中学時代に友達になった少女の篠崎 東華【しのざき とうか】がいた。


「おはよう!黎【れい】くん!」


「おはよう東華」


にこやかに挨拶を交わすと、後ろから人外レベルの殺気が……


「何しにきたんですか東・華・先・輩?今からお兄ちゃんと一緒にふ・た・りで登校しようと思ってたんですけど!」


なんか、後ろに般若みたいなのが見える

スタン○かスタ○ドなのか!?


「黎くんの将来のお嫁さんとして、当・然・のことをしてるだけだよ後輩ちゃん!」


 

「なんだって猫かぶりー!」


「女の子がそんな喋り方したらいけないでしょ」

東華は藍に向けて笑いかけた。



想像して欲しい。朝はいつもこんな調子なのだ。

いくら美少女がふたりといってもこれはないよなぁぁぁァアー!




「まぁまぁ、落ち着いて皆で登校しよう!ねっ!」


「「しょうがないなー」」


何とかなだめることには成功!

 



その後、僕達は三人で学校まで向かった。

途中まわりの男子から『黎のやろー頓死しろ!』や『ハーレム野郎死すべし!慈悲はない』など言われたが、事実無根だ。本当にやめて欲しい。



学校につき、二年の教室に入ると皆なぜかそわそわしていた。


「なぁ香月きいたか?」


「どうしたんだ翔陽?」


「うちのクラスに転校生がくるんだって!」


今話しかけてきたのは朝日 翔陽【あさひ しょうよう】

部活動はサッカーをしていて所謂イケメン枠つまり滅ぶべし!

あと、幼稚園からの腐れ縁だ。


「しかも、とっても可愛らしい子なんだって!」

翔陽の声ではない女子の声が聞こえてきた。



「「うわっ!?」」



「いきなりひょっこり飛び出るなよ!」


「さすがにびっくりするかな…心臓に悪いよ花園さん」


「ふふふ…驚く黎くんはおもしろいね!」


花園 優花【はなぞの ゆうか】

彼女は新聞部の生徒で、神出鬼没に現れるあまりにみんなからゴーストとか言われたりする子だ。

彼女に掴めぬ情報はない!とかなんとか……



「イギリス人の父をもつハーフなんだって!」


新聞部こぇぇぇェェエー!!!

もう情報つかんでるのか…

とゆうかイギリス人のハーフか……


「あの子を思い出すな……」


「あぁ、雪n【翔陽君詳しく話を聞かせてくれるかな、かな?】」


あっなんか東華に捕まってる廊下に連れてかれた。


まぁ何というか強く生きろよ翔陽!




・・・・

少しすると、ホームルームの時間になり担任が入ってきた。


「お前ら静かにしろ~今日は重大発表がありまーす!まぁどうせ知れ渡ってんだろうけど」


担任は苦笑いすると続けてしゃべった。




「それじゃあ突然だが転校生を紹介したいと思う。入ってくれ!」


教壇にはよく【学園の犬が】ペッとからかわれる?独身で彼女募集中の男性【28歳】の井上ひさし【モブ】と、一人の少女がいた。


 

髪は雪のように白く、透き通るような肌。


目はつぶらでくりっとしていてとても可愛らしい。


そして唇は桃色にそまり、出で立ちから上品さも感じられる。



しかし、なぜだろうかそれだけではなく何か心の中に引っかかるものがある。


初対面ではないような…何かの面影が……



そう疑問に思っていると、少女は担任の「自己紹介を頼む」という言葉を軽くスルーすると、僕の前まで一直線に近づいてきたとおもえば、































彼女の熱っぽい吐息がかかった次の瞬間


おもむろに唇を重ねてきた


「んっ…ん-!?」




決して激しいわけではなく、愛おしさを込めた優しい口づけをされた。


数秒たつと彼女は満足した顔で唇を離し、僕に喋りかけた。



「やっと…やっと会えたね!許嫁の咲良が貴方の元にかえってきました!」




「「「「はぁー!?」」」」

クラスの気持ちは図らずも一つになった。





to be continued!



はい、サッシーでございます!

はじめてのかたもそうじゃないかたもこんにちは(≧∇≦)b

新作書いてみますた!

興味をひかれたかたはブクマと評価をよろしくお願いします!

現在作者が書いている【妹が勇者やってるパーティーが優しすぎて逆につらい件】もよろしくお願いします!

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