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0話 忘れながらも心に留めて

まず俺は村に向かうことにした。

村、村の人の安否を確認するためだ。

誰か生き残っているといいが・・・



《転移魔法》で村に転移すると状態はあのオークの群れに襲われた惨状を物語っていた。

そこら中に倒れている、自警団の隊員等みんな知っている者の死体。

燃えた跡のある家。

母さんと父さんの墓は無事だろうか?

俺の現世での両親は、俺が生まれてすぐ流行り病によって死んでしまった。

それからは村の人達が俺を我が子のように育ててくれた。

そのおかげで俺はここまで生きてこれたのだ。


墓に向かうとそこは無事だった。

よかったといっていいのかはわからないがよかった。

村の人達の死体は火葬して母さんと父さんの墓の隣に埋葬することにした。


「安らかに眠ってくれ・・・」


この墓を壊されたくはないので、結界を張ることにした。


これでこの墓は安全なはずだ。


「さて、村の人達の敵討ちをするぞ《サーチ》」


近くの洞穴にいるみたいだ。

行くか。




ここか。

モンスターがいかにも住んでそうだな。

入り口に2体のオークがいるな、見張りか?

せめて楽に殺してやるよ。

苦しませて殺してもいいんだが、そんなことしても村の人は喜ばないと思うからな。


俺は足元に転がっていた2本の木の棒を持つとオーク目掛けて投げつけた。

木の棒はオークの顔面にヒットしオークの頭を破裂させた。


洞穴の中に入ると3体のオークに出くわした。

1体のオークに鳩尾を殴り吹っ飛ばす。

もう一体のオークには回し蹴りを頭に決める。

最後の1体には回し蹴りで上げたままの足で踵落とし。


全員一撃だった。




さらに奥に進むと


15体のオークがいた。

奥に偉そうに座ってるのが頭だろう。

と考えていると・・・


「ブギィィイイ」

「諦めろ」


オークが振り下ろしてきた棍棒を左手で受け止める。

その棍棒を力尽くで奪い取り、奪い取ったオークの鎖骨に振り下ろす。

そしてこのアクションの間に後ろに回っていた3体のオークをまとめて棍棒で吹き飛ばす。


オークが持っていた少し錆びた剣を取り棍棒を捨てる。

他のオークに近寄り腰辺りから肩に向けて斬り上げる。

すぐさま、違うオークに移り首をはねる。

あと10体。


「《炎槍》」


炎の槍が5本出現し、オークに飛翔し衝突する。


あと5体。


「《雷撃》」


刹那、閃光が走りオークが4体頭だけを残して倒れた。


「ブギィイイイイアァア」


仲間を殺され怒り狂っている。


「お前も同じことしただろう?それでキレるってのはおかしいんじゃねぇのか?」


さて、こいつを殺して終わりだ。


「死ね」


そう言い放った時にはもうオークの上半身と下半身は切り裂かれていた。

あっけない。

ただその一言だけで表せる最後であった。


「これで終わりか、母さん、父さん、村のみんな、敵は討ったからな・・・」


・・・。

よし!


「いつまでもしょぼくれてちゃ駄目だな!転生ってのは新しい自分になるって意味もあったはずだ」


過去を気にせず!でも心に留めて!これからは生活していこう!


「さて!一回金色の果実の洞窟に戻ってそこから再出発しようかな、《転移》」






よし、戻ってきたな!洞窟から早速出発だい!

《転移魔法》は一回行ったことのある街に行くことができます。

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