11話 円卓の騎士にはめられた
帝都ギルド前
「ここがギルドだ、ルナ」
「でかい・・・」
「まぁ帝都のギルドだからな、普通の街や都市じゃこれより小さいぞ、ここでずっと話してるわけにもいかないし中に入ろう」
ギルドの扉を開くと冒険者の視線が一瞬こちらを向き・・・
また会話をしだした。
そりゃそうだ、俺有名人じゃないもん。
そして受付嬢のいるカウンターに向かう。
「クエストクリアの報告をしに来たんだが・・・」
「何のクエストでございましょう?」
「帝都近くにできたダンジョン制覇だ」
「・・・は?冒険者カードを拝見したところEランクですが・・・?」
「あぁそうだが?」
「それで、何のクエストクリアでしたか?」
「帝都近くにできたダンジョン制覇だ」
「・・・へ?せ、制覇の証をお持ちですか?」
「あぁ持ってる」
そういってルナの分と俺の分の制覇の証をカウンターの上に置く。
「拝見させてもらっても?」
「構わない」
「失礼します・・・これは!?本物!?」
「当たり前だろ」
「ギルドちょぉぉおぉお」
そういって受付嬢はカウンターの奥に行ってしまった。
そうして待つこと3分ほど・・・
「カエラさん、ギルド長室までお越しください」
「あぁ、分かった、ルナ少し待っててくれ」
「いえ、そちらの方もお連れするようにとギルド長が」
「む?そうか、じゃあルナ行くぞ」
「ん・・・」
「では付いてきてくださいませ」
言われた通りに受付嬢についていくと一つの部屋の前で立ち止まった。
「こちらです、お入りください」
ノックをすると「入れ」という声が聞こえたので扉を開けると・・・
ストレートが飛んできた!
まあ片手で止めるんですがね・・・
「ほう・・・」
「いきなりなんですか・・・」
「いや・・・あのダンジョンを制覇したという奴が来たというから詳しく聞いてみると今日登録したEランクらしいじゃねぇか・・・制覇の証を偽造したクソみたいな輩かと思ったんだが・・・俺のパンチを受け止めたところを見るにそうでもなさそうだな、試して悪かった」
「・・・まぁいいよ」
「・・・カエラそんなことしない・・・」
「そうかそうか、坊主、随分と信頼されてんじゃねぇか!」
「あぁ、ありがたいもんだ」
「まぁ取り敢えず座れ」
「ん?あぁ」
おぉこのソファふかふかだなぁ。
「自己紹介をしていなかったな俺は元SSランクの冒険者で今は見ての通り帝都のギルド長をしているガウェインってもんだ」
ガウェイン、円卓の騎士にいたな。
性格も確か強情だったはず。
名は体を表すとはよく言ったものだ。
「リエル・カエラだ、Eランク冒険者だ」
「ルナ・・・冒険者じゃない」
「さて早速本題に入るぞ」
「あぁ」
「お前はあのダンジョンを制覇した、軍ですら制覇不可能と言ったあのダンジョンを・・・だ」
「確かにあのダンジョンは常人じゃ制覇不可能な難易度だったな」
勇者とか無理だろどう見ても。
ガウェインですら鑑定したらレベル220台だぞ。
元SSランク冒険者でこのレベルだからなぁ、ルナとかのチートっぷりがよくわかる。
「あぁ、それでお前たちには皇帝陛下に謁見をしてもらう」
「クエストの報酬に書いてあったな」
「今の皇帝、賢帝・・・って話題」
「それでだ、俺から陛下にはお伝えしておく、こういう場合は2日後に謁見だからな・・・明後日の8時にギルドに来てくれ」
「分かった」
「それと、お前ら・・・いや嬢ちゃんは冒険者じゃないのか・・・」
「そうだが、どうした?」
「お前、晴れて現32人目のSランクに昇級だ、史上最速記録だぞ1日でSランク、おめでとう」
「・・・は?」
「そりゃそうだろ、制覇不可能って言われてたあのダンジョンを制覇したんだぞ?どう見てもSSランクの実力あるんだがSSランクにすると不正疑われるからな賄賂とか、まぁSランクも一日でEランクからなったら不正疑われるにきまってるが・・・」
「え?マジ?嬉しいわ、喜んでSランクになるわ、でもよ昇級試験とかないのか?」
「昇級試験はあるけど、特例だよ特例、どう見ても帝国、いや大陸最高難易度のダンジョン制覇だぞ?てわけでよろしく、冒険者カード情報はもう書き換えたからな」
「マジかよ」
「あぁマジマジのマジだ、あ!あとSランクになったからにはとんでもない災厄の時は頼んだぞ?”喜んでなる”って言ったもんな?」
・・・・・・・・・え?
は、は、は、
「はめられたぁぁあああああああああああああああああ」
そんなこんなで俺氏冒険者初日でSランクになることになった。
飛躍しすぎィ!って思っても許してください!
ちなみにEランクからSランクになるのは10歳の一般市民がいきなり市長になる位あり得ません。




