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6話

「・・・知らない天井だ」


あの後部屋に戻りすぐに寝てしまった。自分では分からなかったが疲れがあったのだろう、ベットに横になるとすぐに眠ってしまった。


コンコンッ


「失礼します、ラク様。朝食の用意ができました」


ルナリアが部屋に入ってくる。部屋に帰る途中に彼女をルナリアさんと呼ぶと『ルナリアとお呼びください』と言われたのでルナリアと呼んでいる。


「分かった。昨日と同じ場所?」


「はい」


「じゃあ、着替えたら行く」


俺がそういうがルナリアは部屋を出ていこうとしない。


「・・・あの、ルナリアさん部屋から出て行ってほしんだけど」


「出ていけだなんてひどいです!」


「いや、着替えたいから出ていけって言ったんだけど・・・」


よよよっとウソ泣きをするルナリアに苦笑する。


「まあ、ラク様の体は人様に見せられないほど貧相な体つきなのですか?」


「そんなことないけどな・・・」


ルナリアがきにしないならいいかと俺は服を着替えることにした。


「・・・思っていたより良い体つきをしていますね」


上着を脱いだ俺の体を見たルナリアがそうこぼした。


「ああ、鍛えてるからな」


実は向こうの世界にいたころ俺は体術に興味がでて体術を習っていた。いや、習っていたのは一週間ほどで基礎だけ習い自分に合ったトレーニングをしていたのだ。漫画やアニメに出てくる技を俺なりにアレンジしたりもした。これが九条に相手になると言った理由でもある。


「じゃ、行くか」


着替え終わった俺はルナリアと一緒に部屋を出た。


ちなみにルナリアにパンツもばっちり見られた。


――――――


「おっは~」


食堂にはすでに俺以外がそろっていた。王様とリリシアもいた。座っている場所は昨日と同じで俺も同じところに座った。


「おはよう、よく眠れたか?」


「ああ、ぐっすりと」


「それはよかった」


王様とそんな話をしていると食事が運ばれてきた。朝食はパンとコーンスープのようなものとサラダだった。


それらを食べ終えたまったりとしていると王様がこれからの予定を話し始めた。


「サトウ殿にはこれから勇者としての訓練を行ってもらう。お主たち三人にも同じことをやってもらうつもりだ。それほど厳しいものをせんから安心しろ。もしいやならしなくてもいい。まず、魔法についての勉強と練習、そして騎士たちと一緒に訓練を受けてもらう。ああ、それとサイオンジ殿の要望だが今日中には結論が出るので今日は他の者と一緒にいてくれ」


「ん、わかった」


なるほどなら今日はいろいろ面白いことがいっぱいあるな。


俺は今日の予定を聞き今から待ちきれなくなった。西園寺は早く研究したそうだがこればかりは仕方がないだろう。九条も騎士との訓練と聞き待ちきれないようで目が爛々としていた。


「それとリリシアもお主たちと行動を共にするので何かあればリリシアに言ってくれ」


「よろしくお願いします」


リリシアが椅子から立ち上がり頭を下げる。


「よろしく、姫様」


「私のことはリリシアとお呼びください」


「分かった、リリシア」


俺が名前を呼ぶと嬉しそうに顔をほころばせた。


美人がああいう顔すると絵になるな~。


リリシアの笑顔を見た俺はそう思った。イケメン君など若干顔を赤らめている。


「では、まず魔法についての授業だがウェンディに任せようと思う」


「ウェンディ?」


「ああ、彼女は宮廷魔法士で国でも有数の風魔法使いだ。まあ、授業を受ける際に自己紹介するだろうからその時にいろいろ聞いてくれ」


「分かった」


宮廷魔法士や風魔法など気になることがあるが、この後の授業で聞けるだろう。


「そろそろ、授業を受けるための部屋へ行きましょう」


王様の話も終わったところでルナリアがそう言った。


「じゃあ、行ってくる」


「うむ、頑張ってこい」


俺は王様に挨拶して授業を受けに部屋を出た。

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