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10話

今回は短いです。ごめんなさい。

「それで、説明していただけますか?」


三十分程変換させた魔力を流しつづけた結果何とか火属性の適正を手に入れた俺だったが終わったと感じるやいなやルナリアが俺に問いただした。その目は慈しむようなけれど悲しみを含んだ目をしていた。


なぜ彼女がそのような目をしているのか分からなかったがまずは現状を説明した。


「いや~、適正属性を増やすために魔力の変換をしてみたんだけどこれが大当たりなのはいいんだけどかなり痛かった」


「・・・なるほど。それで、成功したんですか?」


「ばっちり」


「・・・そうですか。おめでとうございます」


俺が適正を得たことを言うとルナリアは驚いた顔をした後祝福を言葉をくれた。


そして、突然膝の上に置いていた俺の頭を抱きしめてきた。


「ですが、あまり無理をなさらないでください。心配してしまいます」


ぎゅっと抱きしめてくれるルナリアの大きすぎず小さすぎない丁度良い大きさの胸に若干戸惑いつつ心配するルナリアに申し訳なさを感じつつ言葉を発した。


「あ~、ごめんけどまだ終わりじゃないんだ」


ルナリアが抱きしめたまま顔を見つめてきた。


「他の属性、あの本に書かれている属性全部を適正にするまで続けるつもりだから・・・」


「・・・わかりました。あなたのお好きなようになさってください」


その言葉は俺を責める感じではなく俺のことを尊重する言葉であった。


「ですが、先ほども申したように無理をなさらないでください」


そうして抱きしめる力が少し強くなった。


「わかった」


「それでは、頑張ってください」


ルナリアが再び俺を膝枕の状態にした。このまま続けろっということだろう。


「じゃあまた膝借りるな」


「はい、存分にお楽しみください」


そして、俺は魔力を変換させ体に巡らせていった。


――――――


「・・・終わった~」


外が白み始めたころ適正を増やす作業が終わった。これにより俺は適正なしから適性ありになったのだが、今自分がいくつの適正があるのかはわからない。本に書かれていた属性は結構な数があり正確な数字を把握しおらず、作業の時は痛みのせいでほとんど無意識に作業をしていた。そのため自分にいくつ適正があるのかわからないのだ。


そして、作業を続けるうちにだんだんと魔力を流しやすくなっていき一つ十五分程で適性を取得できていった。


「お疲れ様です、ラク様」


ルナリアは俺の頭を撫でつつねぎらってきた。


「ああ、ありがとルナリア。それと、ごめんけど後おねがい」


俺は作業が終わり限界を迎えたことで意識を手放した。

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