長屋の噂話
ゴブリン長屋にて
『うれしくねーー』『・・しくねーー』『・・・・ねぇーー』
長屋の住人は、空を見上げて声の主を探した。
「ギャギャ(秋だからなあ、鴨でも群れで渡っていったか・・)」
「ギャギャ(どうでしょう、青菜のぼて振りが自棄を起こしたとか・・)」
「ギャ(大江戸様のお告げかも・・)」
「「ギャギャ(まっさかー)」」
そう言いながらも、全員が、通りの奥の祠を見た。
ぎぃいいーー
その途端、祠の扉が独りでに開いた。
「「「ギャギャー(ひゃあー)」」」
慌てて、祠に向かって土下座をすると、口々に祈った。
「ギャギャ(なうまくさまんだあびらうんけんそわか)」
「ギャギャ(ふるえゆらゆらゆらゆらとふるえ)」
「ギャギャ(えこえこあざらくえこえこざめらく)」
しかし祠から出てきたのは、寝ぼけた様子の浪人だった。
「ギャギャ(お主ら、朝からどうした?)」
「ギャギャ(やですよ、林檎の旦那、本当に大明神様が、降臨されたかと思ったじゃないですか)」
「ギャギャ(そうそう、なんで祠なんぞで寝てたんです?)」
「ギャギャギャ(それが、よく覚えておらんのだ。酒に酔って横になったと思ったら、起きたらあの中でな)」
そう言いながら、固まった身体を解す様に動かしている。
「ギャギャ(じゃあ、あの声は聞いていないんですね?)」
「ギャギャ(ああ、まったくな・・というか声がしたのか?)」
「ギャギャ(ええ、なんていうか・・恨みのこもったような・・)」
「ギャギャ(でも、どこかで聞いた事がある気がするんだよな・・)」
「ギャ(気のせいだろう)」
「ギャギャ(恨みというと、幽霊の類か?)」
井戸の周りで論議していると、仕事を終えた馬子姉妹が、長屋に駆け込んで来た。
「「ギャギャ(てえへんだ、てえへんだ)」」
「ギャギャ(おう、どうした二人揃って)」
「「ギャギャギャ(それが、近くの武家屋敷で、奥女中の幽霊がでたって・・)」」
「ギャギャ!(なんだって!)」x4
「ギャギャ(なんでも、首切り役人の当主が、血相変えて抜き身の大鎌を振り回していたそうです)」
「ギャギャ(無礼討ちにした奥女中の名前を叫んで、娘に斬りかかったとか・・)」
「ギャギャ(だとすると、あの声は、その首切り役人の叫び声なのか?・・)」
「ギャ(奥女中の恨み節かも・・)」
思わず顔を見合わせる長屋の住人達であったが、その時、井戸の底から声が聞こえてきた・・
『・・1枚・・2枚・・・5枚・・1枚足りない・・』
「ギャー(でたぁーー)」x6
バタンバタンと音がして、それぞれの長屋に閉じこもって布団を被る6人であった・・・
『・・すみません、5人分しかお持ちしなくて・・って、あら、長屋の皆さんはどちらに?・・』
誰もいなくなった井戸端で、差し入れを抱えたまま、困惑する幽霊メイドの姿があった・・・
登場人物:魚屋の浅間、大工の信濃、髪結いの梓
スノーゴブリン・ナイトメアサッグ:雪原ゴブリン 悪夢の殺し屋
種族:亜人 召喚ランク7 召喚コスト490
HP44 MP25 攻撃9(+11黒鋼クロスボウ改) 防御7(+4硬革鎧改)
技能:槍、冷気耐性、隠密、クリティカル、暗器、射撃、弱点看破、待ち伏せNew
特技:ハイドインコールド、スナイピング、ワンショットキル(一撃死)New
備考:待ち伏せ 待ち伏せ状態での隠密に+20%とクリティカルに+10%の修正がつく。
一撃死 使用MP4 待ち伏せ状態で、弱点看破が効いたクリティカルヒットは、対象を即座に瀕死状態にする。ただし使用者よりランクが高すぎると効果が無い。
用心棒の林檎
スノーゴブリン・ストームナイト:雪原ゴブリン 氷嵐の騎士
種族:亜人 召喚ランク7 召喚コスト490
HP59 MP18 攻撃9(+10黒鋼ランス) 防御9(+6トロルハイドアーマー)
技能:槍、冷気耐性、部隊指揮、軍隊指揮、戦術、騎乗、頑健New、騎乗槍New
特技:コートオブコールド、ランスチャージ、シェアダメージ(被害分担)New
備考:被害分担 使用MP1 乗り手と騎獣のどちらに受けたダメージでも、もう片方へ好きな分量を負担させられる。
馬子の貞と杯
スノーゴブリン・エリートストームランサー:雪原ゴブリン 氷嵐の上級騎槍兵
種族:亜人 召喚ランク6 召喚コスト360
HP51 MP16 攻撃8(+10黒鋼ランス) 防御7(+4硬革鎧改)
技能:槍、冷気耐性、受け、騎乗、盾、騎乗槍、頑健New
特技:コートオブコールド、ランスチャージ
姉妹の飼馬の吾郎、阿宮、右院倶
アイスストームタスカー・グレートタスク:氷嵐の大牙猪
種族:魔獣 召喚ランク6 召喚コスト360
HP62 MP17 攻撃20 防御10(+4猪専用硬革鎧)
技能:掘削、突進、冷気無効、乗騎、蹂躙、頑健、回避New
特技:タスクチャージ、トランプル




