獣変身!
これで全員済んだかな?
「ましゅたー、まだでしゅ」
「オデも、まだ」
「オイラもだ」
「こあもー」
それ言ったら僕もまだだよね・・
「じゃあ、まずヘラとグドンから、コアお願い」
「しゅびびび」
ハーフナーガ・ヒーラー「ヘラ」:半蛇人族・治療師
種族:亜人 ランク6
HP27 MP29 攻撃5(+3樫の杖) 防御5(+2皮鎧)
技能:採集、薬草学、調剤、治療、医学New
特技:サーモセンサー、精霊呪文Lv3(土属性)、精霊呪文Lv3(光属性)New
ハーフオーク・グラジエーター「グドン」:半豚人族・剣闘士
種族:亜人 ランク7
HP49 MP13 攻撃9(+9黒鋼の戦斧+1) 防御8(+6黒鋼の胸当て)
技能:斧、盾、受け、頑強、苦痛耐性、投擲、挑発New
特技:パワーアタック、シールドバッシュ、ネバーギブアップ(不屈)New
備考:不屈 使用MP0 1日に1度だけ瀕死の状態からHP1に回復できる。
二人はハーフなので、眷属ではあるけれど、召喚リストには載らないところは変わっていないね。
ヘラは薬草術士から治療師にクラスチェンジした。もう立派なヒーラーさんだ。これからもユニコーンのニコと一緒に後方支援で頑張ってもらおう。
グドンは戦士から剣闘士にクラスチェンジした。挑発が技能で増えたので、より安定した盾役が期待できるね。特技の「不屈」は一度だけ瀕死状態から回復するスキルだけど、これがあるからといって無茶はダメだよ。HPが全快するならまだしも、1で立ち上がってもすぐに止めを刺されてしまうから。
あと、ペナルティだったウドの大木が無くなってる。きっとグドンの頑張りが、認められたんだね・・
「誰にすか?」
「神様とか?」
「そしたら親方の大食いも、神様が認めてくれたから、無くなったんすか?」
「それは・・僕の願いが叶ったからかな・・」
「切実っすね・・」
とはいえ、親方の「大食い」は、小さな身体に比較すると大量な食料を消費するという意味で、身体が大きくなった現在は、それに見合った食欲をみせているに過ぎない。
「キュキュ!」
ランクアップは難しいと思っていたノーミンも、予想に反して進化していた。
「ポチに強化呪文を付加したのが効いたのかもね」
「無双してただよな」
アイスオーク・エルダードルイド:氷豚人族・長老ドルイド
種族:亜人 召喚ランク7 召喚コスト490
HP35 MP28 攻撃7(+6トネリコの杖) 防御7(+2皮鎧)
技能:斧、冷気耐性、杖、詠唱、農耕CS、同調、獣心理解New
特技:アイスストーム、ドルイド呪文Lv7、シェイプチェンジ(獣変身)New
備考:獣変身 使用MP可変 1日1回親密な獣の姿に変身できる。効果時間1時間毎に1MPを消費
「なにかスキルで凄いのが来たんだけど・・・」
「もふもふー」
あ、コア、それ言ったら・・・
「主殿!新たなモフモフが召喚されたと聞いたのだが!」
「「モフモフー」」
来ちゃったよ・・
こうなったら目の前で実演してもらうしか、彼らの追及を逃れる術がないね・・
「というわけで、ノーミン変身してみて」
「お安い御用だ、獣変身!」
モフッ
奇妙な効果音とともにノーミンが、ブラウンベアに変身してみせた。
「うおおお、なんだこの素敵なスキルは。モフり放題だとでも言うのか・・」
「手触りも本物と遜色ありません、少尉!」
「いえ、くたびれていないぶん、野生のモフより上等かと、少尉!」
「「モフモフー」」
すると瞬時にノーミンが変身を解いた。
「暑苦しいだよ・・」
「「ああ、至福の時間が・・」」
「私はまだ堪能していないぞ!もう一度、もう一度頼む!」
身の危険を感じたノーミンは、その場から逃げ出した・・
・・・静かになったから僕らのスキャンをしようか?
「こくこく」
職業:ダンジョンマスター レベル7
技能:ダンジョン知識、予測、サバイバル、恐怖耐性、工芸、水泳、交渉、苦痛耐性New
特技:精霊流し 健康状態:健康 (火傷跡)
ダンジョンコア「コア」覚醒バージョン レベル7
機能:管理、召喚、スキャン、設置、分解、カスタム、変換、拡張、再配置、遠話New
特機:浮遊(覚醒バージョン) DP容量 最大5000/DC3013
僕の新しい技能は苦痛耐性だった。まああのコアルームの戦いからすれば順当だとは思う。健康状態は火傷の跡が残ったみたいだ。傷は治っているから健康ではある。
コアには「覚醒バージョン」というカッコいい名称が追加されていた。
「てへっ」
コアの新機能は、選択の余地はなくて「遠話」で決まりだ。
でもこれで、ダンジョンの外にメンバーを送り出しても、連絡ができるので便利になった。明日にでも第一独立機動部隊を周辺の偵察に送り出してみよう。獲物がいたら狩りをさせても良いね。
できればしばらくは静かに過ごしたいかな。今晩はゆっくり眠れるといいのだけれど・・・
「おやすみー」
良い夢を・・・




