暗黒騎士の置き土産
というわけで、昨日の続きです。
「いや、主殿、5分もたっていないが?」
さすがに一晩放置とかしないから。夜中を過ぎそうだったから、続きは明日ということです。
「なんだ、私はてっきりこのまま朝まで待たされるのかと・・・」
そういって正座で待機していたロザリオは少し残念そうだった・・・
「少尉が良くても我々が持ちません」
モフモフ親衛隊の小隊長が、隊を代表して本音を吐いた。
「馬鹿もの、5年や10年置き去りにされて一人前だ。お前達もエルフなら、それぐらい覚悟しろ!」
「「はっ!」」
いやいや、スキャンを5年も待たせたら、えらいことになるよね・・
「ずぎゃん」
エターナルガーディアン・オーロラ:極光風の永遠の守護者
種族:インモータル(不死者) 召喚ランク7 召喚コスト 490
HP56 MP42 攻撃9(+5折れたミスリルソード) 防御9(+7ミスリルチェイン)
技能:剣、弓、盾、受け、回避、挑発、不死属性(中)、刺突半減、騎乗New
特技:ガーディアン・シールド、精霊呪文Lv4(風属性)、エレメンタルブレード(精霊剣:光)New
備考:精霊剣 使用MP4 武器に魔法属性を付与し、+4追加ダメージ(光属性)を与える。
「おお、スキルで魔法剣がきたよ。しかも光属性だから聖属性扱いなのかな?」
「ようやく光魔法がきてくれたか・・これでシャドウもワイトも・・・くくくっ」
「少尉の目がやばい!」
「あれは大佐殿と同じ種類の表情だ!」
つまり戦闘狂ってことだよね・・
「じゃんきー」
「ふははは、いける、いけるぞ!」
「キュキュ?」
「はっ!危うく母上に引きづられるところだった・・・助かったぞ、親方」
「キュ?」
親方は自覚していないけれど、そのモフモフが一人の戦士の魂を救ったんだよ・・・
「キュキュ?」
次は親衛隊のメンバーだ。さすがに激戦区で戦っていたから、全員ランクが上がっているね。
ツンドラエルフ・キャプテン:凍土樹人・隊長
種族:亜人 召喚ランク7 召喚コスト490
HP36 MP27 攻撃8(+8黒鋼の剣) 防御7(+3硬革鎧)
技能:耐寒、剣、盾、弓、隠密、部隊指揮、軍隊指揮New
特技:シャープシュート、シャープエッヂ、
ツンドラエルフ・チャンター:凍土樹人・詠唱者
種族:亜人 召喚ランク7 召喚コスト490
HP35 MP28 攻撃7(+8黒鋼の剣) 防御7(+3硬革鎧)
技能:耐寒、剣、盾、詠唱、祈祷、宗教知識New
特技:精霊呪文Lv7(光属性)、神聖呪文Lv7
ツンドラエルフ・ウィンドブロウワー:凍土樹人・風使い
種族:亜人 召喚ランク6 召喚コスト250
HP24 MP30 攻撃5(+3短杖) 防御4(+1ローブ)
技能:耐寒、杖、詠唱、魔法知識New
特技:精霊呪文LV6(風属性)、Lv3(光属性)
ツンドラエルフ・レンジャー(テオドール):凍土樹人・レンジャー
種族:亜人 召喚ランク5 召喚コスト250
HP25 MP20 攻撃6(+7エルフ弓) 防御5(+3硬革鎧)
技能:耐寒、弓、剣、隠密、追跡、ハリネズミ語SP、
特技:シャープ・シュート、ドルイド呪文Lv3New
残りの兵士AとCは、ランク4のツンドラエルフ・スカウトに進化していた。
「これ、実は親衛隊って強くない?」
「主殿、親衛隊が強いのは当たり前だろう」
いや、その当たり前が通用しないから、驚いているのだけれど・・
「特に最近はライバルも出現しているしな。ここは誰が一番モフモフ好きなのか、はっきりさせておかなければ示しがつかないのだ」
ああ、あの人とか、あの方とか、あの連中ね。
「ここは我々の天国だ。来るなとは言わないが、順番は守ってもらわねばな」
「「モフモフー!!」」
うん、親衛隊が強く見えたのは気のせいだね・・
「もふもふー」
で、最後になった骸骨部隊なんだけど、しないはずの進化をしていた個体がいたんだ・・
スケルトン・ウォーリアー:骸骨戦士長
種族:アンデッド(死霊) 召喚ランク6 召喚コスト360
HP30 MP7 攻撃6(+6錆びた剣) 防御6(+6錆びたチェインメイル)
技能:剣、盾、受け、回避、弓、部隊指揮、死霊属性(中)、闇親和、火炎脆弱、刺突半減
特技:アニメイト・デッド(死体操術) 使用MP3 10m以内の死体を6体まで骸骨兵士として使役する。
バーニング・ボーン:燃え盛る骸骨
種族:アンデッド(死霊) 召喚ランク6 召喚コスト360
HP28 MP9 攻撃6(+3爪) 防御6(+3焼け焦げた硬革鎧)
技能:爪、噛み付き、回避、追跡、擬態、死霊属性(中)、闇親和、火炎無効、刺突半減
特技:マルチアタック(複数回攻撃)、バーニング(発火)
備考:マルチアタック 使用MP0 爪で2回、噛み付きで1回を一斉に攻撃する。
:発火 使用MP3 全身が燃え上がる。爪と噛み付きに+3火炎ダメージ 近接戦闘をしかけた敵は火炎3ダメージを受ける。
ちなみに骸骨戦士長が1体で、燃え盛る骸骨は3体もいた・・・
「どう思う?」
「ふむ、特に際立って邪悪な存在という気配ではないな」
「少尉のおっしゃる通り、現状では普通のアンデッドと思われます」
「キュッキュキュッ?」 「・・・・」
「ハリネズミ語は通じないようです」
逆に通じたら怖いよね。
リンクもしてるし、数的にもうちのメンバーが進化したっぽいんだけど、何か裏がありそうで怖いんだよね・・・
「だが、あの肉球マークの盾を持っているのは、間違いなく『バーン』だと思うが・・」
確かに丸の上に三角が3つ並んでいるのは、うちの火炎耐性骸骨兵士のマークだね。
「君達の中に元『バーン』がいるの?」
「カタカタ」
バーニング・ボーンのうちの1体が返事をした。
けれどスキャンでは固有名称は表示されなかったんだよね。
「アンデッドは中級以上でないと経験を溜めて進化しませんから、名前を受け継ぐことが出来なかったのかも知れませんね」
エルフのチャンターが教えてくれた。
「ならもう一度、名前をつけよう。君が『バーン』、君は『バニング』、君が『イグナ』ね」
「「「カタカタ」」」
「そして君が『スカル』だよ」
「コク」
骸骨戦士長は重々しく頷いた。
「すかるりーだー」
パインサラダは禁句です。




