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ダンジョンマスターは眠れない  作者: えるだー
第6章 エルフ編
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久しぶりだな諸君

 会議を続けよう。ずっと続くといいのにね・・・


 「ギャギャ(もう、ロザリオさんに謝ればいいじゃないですか)」

 「ギャギャギャ(きっと、押すな押すなと一緒なんだろう)」

 「ギャギャ(ああ!、嫌よ嫌よも好きの内ですね)」

 違うって。



 「ギャギョギャ(パイです、お願いがあるんですが)」

 あれ?珍しいね。何かな?

 「ギャギョギャ(馬具を手作りしてるんですが、木材と皮が足りないんです)」

 ああ、ランスも手作りしたんだったね。本当ならこっちで用意しなきゃいけないのに、悪いね。

 「ギャギョギャ(とんでもないです。皆で集まって工作するの楽しいですし)」

 レクリエーションの代わりになってるなら良かった。

 「作業部屋に必要そうな材料と工具を出しとくから、足りなかったら僕かコアに言ってね」

 「ギャギョ(はい!)」


 3騎分の鞍と鐙か・・・いや、きっとベニジャも欲しがるね。木材多めで、革は防水のも用意しないとダメか。木材も板からだと立体成型が難しいから、丸太から削り出しの方が確実かな。

 ナイフとなたは、冒険者から剥いだ装備の中にあったから大丈夫。革が問題か・・・

 毛皮ならあるんだけど、ある程度の大きさの鞣した革がないんだよね。今は革鎧のパーツをバラして使ってもらうしかないか。

 鞍は革を立体裁断して縫い合わせるのが主流なんだけど、色々足りないから、木型に毛皮を貼り付ける方法で作ってもらう。釘は鹿角で作れるけど、金槌がないね。そういえばハンマーを武器に使ってる敵はいなかったなー。

 鐙は木製で我慢してもらおう。やっぱり鍛冶師も必要だよね。どっかに腕の良いドワーフ職人とか埋まってないかな・・・


 丁度いいから必要な物資を皆に聞いてみた。


 「手裏剣が欲しいっす」

 一人しか使わないし、自作しなさい。

 「トライデントが格好よさそう、ジャー」

 水中戦闘用か、候補に入れとく。

 「毒消しがあると安心だで」 

 確かに必要だね。調剤で造るか、治癒精霊でも呼んでみるかだね。

 「モフモフを希望する」

 もう十分あるでしょ。

 「しぇるふ」  

 本棚?棚に置くほど本なんてあったけ?あ、これコアだ。    

 「ぴゅー」

 いや別に欲しいなら設置しても良いよ?

 「ひゅん!」

 すごい勢いで戻ってきたよ。ただし200DP以下のね。

 「こくこく」


 

 すごい勢いで、コアがリストの検索を始めた時、それが侵入してきた。


 「げこっ!」

 「アラートだ!スケルトン部隊、戦闘配置につけ!」

 「よし!」

 「主殿・・・今よしって聞えたが?」

 「え?えっと・・・よし皆、行くよ!」

 「そんな漫才やってる場合じゃないっすよ」

 侵入者は地底湖からすごい数で押し寄せているみたいだ。


 「大頭!、とてもじゃないがこっちじゃ押さえきれません、ジャー」

 フィッシュボーンで待機していたリザードマンから救援の要請が入った。会議でハクジャ達がこっちに来ていたのも間が悪かったようだ。


 「侵入者は大蛙の群です、数えただけでも十五・六はいやした、ジャー」

 巨大な蛙?なんだろう、スタンピードでもする性質なのかな?

 「地底湖周辺に住み着く大蛙は普段は群れても5・6匹です、ジャ。それが指向をもって集団暴走しているとしたら、操っている者がいるはずです、ジャー」


 大蝦蟇使いってジライヤでも来るのかな?

 「オロチ呼ぶしかないっす」

 ワタリが嬉しそうに三竦みの話をアズサ達にしていた。


 「アタイは行くぜ、うちのシマ荒らして無事に帰れると思うな、ジャー」

 ベニジャはそう叫ぶと、中央ホールの奥の扉に向かって走り始めた。

 それと同時に玉座の間で待機していたバーンが、天井から下がった紐を引く。

 正面奥の両扉が開き、床に落とし穴が口を開けた。


 「クロコーーー」

 ベニジャは叫びながら落とし穴に飛び込む。尾っぽでバランスを取りながらシャフトをすべり降りると、水牢へダイブした。


 その着水地点に波紋が沸き立ち、水中から巨大な蜥蜴が浮かび上がってきた。

 ホワイトドラコのクロコだ。

 ベニジャはクロコの背に飛び降りると、右手を宙に振りかざす。


 「威力デカイの送ってくれ、ジャー」

 「コア、鉄の青竜槍をベニジャの手元に変換」

 「ん」

 「同じくハクジャの手元に変換」

 「ん」


 宙に出現した青竜槍を手にしたベニジャが後ろを見ると、シャフトから落ちてきたハクジャがグレコの背中に着地するところだった。


 「お祖父!年寄は無理せずトグロ巻いてろよ、ジャー」

 「お前だけじゃ危なっかしくて、おちおち鮭も食ってられん、ジャー」

 リザードマンの少し奇妙な掛け合いをしながら、競うように地下水路を進んでいった。


 「ミコトチームは2騎の援護を」

 「ん」 「ピュイ!」

 「ロザリオ部隊は水中戦装備で水牢に展開!」

 「了解した、盾隊は地下水路際を押さえろ。弓隊は短弓に換装して降下!」

 「「カタカタ」」


 「騎牙猪兵および隠密ゴブリンは準備はいい?」

 「ギャギャ(いつでも行けます)」 「こっちもOkっす」

 

 「コア、空間物質輸送機、発進!」

 「ですらー」

           

 DPの推移

現在値: 3870 DP

変換:鉄の青竜槍x2 -40

転送:R4x10 -800

残り: 3030 DP

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