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古典ガールと数学ボーイ

古典ガールと数学ボーイ マイナスXマイナス=プラス なぜ?

作者: 佐藤奈津

久しぶりの古典ガールと数学ボーイなので感覚が狂っていますが、頑張りました。謎の暗号はとばしても大丈夫!四季ちゃんはわかってないと思う(笑)

いつものように、わたしはスーパー彼氏 建部弘賢さまに数学を教わっていた。

数学オタク兼数学教師の岡先生の宿題もちょうど終わったところだ。


そんな時だった。わたしは、ふと疑問に思ったことを彼に聞いてみた。



「ねえねえ、建部くん。」


「何でしょうか、手入さん?」


わたしの彼氏さまのイケメンスマイルゲットだぜ!!!



じゃなくて!!



「ちょっと、質問があるんだけど、いいかな?」


「も、もちろんです!!」


建部くんの顔は真っ赤。マイ ダーリン(照)はshyなのだ!!かっこよくてかわいいとか無敵だ…。



「あのさ、」


「はい!!」


いや、建部くん、そんな全力で返事しなくてもいいんだよ…( ゜Д゜)


「どうして、マイナスとマイナスを掛けるとプラスになるの?」


「…………。」


えっ!も、もしかして、そんなことも知らないのか、はっ!!とか思われているのか…!!

えっ、これ嫌われるフラグ!!え、え、え、え、どないしましょ!!!

(手入四季脳内混乱中。)




「た、建部くん。あ、あのn…。」


彼にとりあえず俯かせた顔を上げてもらいたくて、声をかける。


「手入さん。」


シリアス建部の降臨!?


「は、はい。」


顔をあげた彼は、わたしが予想もしていなかった顔をわたしに見せた…。




















「手入さん!!僕と数学してくれるんですね!!!」






その時の心境を手入四季はこう語る。


「わたしが、馬鹿だったんです。彼が、岡先生に並ぶほどの数学馬鹿でオタクなことを忘れていたわたしが悪かったんです。」



と。







※以下はマイナスを二回かけるとプラスになる証明?です。とばしていただいてもかまいません。何か質問があれば、全力でお答えします。都合上 ・ を×の代用として使っています。


実数m,nを用いて示す。


0=(-m)・0=(-m)(-n+n)=(-m)(-n)+(-m)n

よって (-m)(-n)+(-m)n=0

ゆえに (-m)(-n)=-[(-m)n] …①


ところで 0=(-m+m)n=(-m)n+mn

よって (-m)n=-(mn)=-mn …②


①,②より (-m)(-n)=-[(-m)n]=-(-mn) …③


また mn=mnより

mn-mn=0 よって mn=-(-mn) …④


③,④より、

(-m)(-n)=-(-mn)=mn


よって示せた。




Σ




「このようになっています!!」


建部くんは輝かしい笑顔。デスガ、ブンケイジョシ テイリシキ ニハツラカッタ…。


「う、うん。わかったよ!(ちょっとね…(-ω-) )」


「手入さん!このことって、まるで恋じゃないですか…?」


「え?どういうことですか?」


すると、建部くんがにこりと笑った。ニコニコだ。


「だって、たとえマイナスな気持ちな二人がいても、一緒に共有すればプラスになれる!!僕と手入さんも、悲しい気持ちを共有すれば、幸せになれますよね?」



顔が赤くなっていくのがよくわかる。照れちゃうようなことも、建部くんは平気で言える。そこが彼のいいところだけれど、聞く側としては、とっっっても恥ずかしい…。


でも、わたしはそんな彼が大好き…。





わたしの彼氏は数学ボーイ!難しいこともよく言うけれど、来ているほうが恥ずかしくなるようなこともよく言う人。


何やかんや言って、わたしは、彼が大好きです!



顔をあげれば、そこには顔が真っ赤な数学ボーイ。


「ど、どうしたn…。」


「て、手入さん今、ぼ、僕のこと、だ、大好きって…。」


「えっ!!」


またまた、顔が熱くなる!!えっ、わたし、口に出してたの!!!は、恥ずかしい…。


チラッと数学ボーイを見れば、彼は真っ赤な顔に満面の笑みを浮かべている。こ、これは…。



「手入さん、僕も大好きです!!」



本日も古典ガールと数学ボーイは暑苦しいくらいイチャイチャしてます…(笑)

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