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第三話 天使とスキマ妖怪

ヤバい、一ヶ月一回更新になって来てる。サブタイトル通り八雲紫が登場しますが……喋り方とか、これでいいんでしょうか?全く分からないです(汗)

時はアリスたちが『体が七色に光って鼻から光るオレンジジュースが噴出して止まらなくなる呪い』―――以後『呪いビーム』―――を受けてから3時間後。


ソファに腰掛けて、むすっと頬を膨らませている魂天使。テーブルを挟んだその反対側で家主であるアリスと、窓をぶち破ってダイナミック入店してきた早苗が正座していた。


そして二人の前で仁王立ちしている女性が一人。


 ウェーブのかかった綺麗な金髪に、服の上からでも分かる、女性なら誰もが羨むようなボディライン。白と紫を基調にした服には陰陽を意味する白黒の円状の刺繍が施されている。整った顔の半分は扇子で隠され、何を考えているか分かりづらい。しかしよく見れば額に青筋が何本か浮いているのが見える。


彼女の名前は『八雲(やくも)(ゆかり)』。この幻想郷の創始者である、スキマ妖怪だ。



「で、貴女たちは本当に反省してるのかしら?」



綺麗な唇からこぼれた声には、はっきりとした怒気が含まれていた。それもそのはず、この女性妖怪は3時間前に『呪いビーム』をとばっちりで受けている。



「くぅぅ……不法侵入者に言われたくないんだけど?」


「黙りなさい、性犯罪者」


「ぐふぅ!」



抗議の声を上げたアリスだったが、あっさりと切り返されて撃沈した。もう一度反論しようと顔をあげると、紫が左手に何かを持っているものが目に入った。それは数時間前に自分の家に届けられた新聞の号外。見出しは、『文々。新聞号外。アリス・マーガトロイド、ついにやらかす!』―――



「すいませんでした」


「わかればよろしい」



アリス敗北。紫は真っ白に燃え尽きたアリスから、その隣にいる早苗に視線を向ける。すると早苗はわざとらしく目を逸らした。



「あの話は無かったことにするわ」


「イヤァアアアアアアアアアアアアアアッ!」



早苗は彼女にとって無情な一言に、絶望した表情で崩れ落ちる。



「嘘ですよね!?冗談ですよね!?『天使さんモフモフ権』が無くなるなんて嫌あああああああああああッ!」



ちなみに『天使さんモフモフ権』を考えたのは紫である。付け足すと彼女も生粋のショタコンだ。……さすがに常識はわきまえているが。



「Yesロリショタ、Noタッチは世の中の常識よ?」


「何言ってるんですか紫さん!この幻想郷では常識にとらわれては、」


「少しはとらわれなさい」



言葉と共に紫は手を軽く振るう。すると早苗の足もとにぐばぁ、と空間が開いた。スキマ妖怪である八雲紫の力の一端だ。スキマと呼ばれるその中に、早苗はぎゃあああああああ!?と悲鳴をエコーさせながら呑み込まれていった。


それを見届けて、紫は魂天使に向き直る。



「貴方からもいろいろ話を聞きたいんだけれど……その前に場所を変えましょうか。ここだと性犯罪者がいるし」


「……分かった」



紫が差し出した手に、魂天使はおずおずと手を伸ばした。触れた手からは程よい感触と暖かさが伝わってくる。この時、紫は心の中で、



(ショタっ子最高ぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!)



と、シャウトしていた。それを魂天使に気取られないよう気を付けながら、紫が指先を軽く振る。すると正面に2メートル代のスキマが出来上がった。そのまま魂天使の手を引いてスキマに入っていく。二人が完全にスキマの中に入ったところで、スキマは閉じられ消えて行った。

その後一人寂しく家に取り残されたアリスは、藁人形を作ることを決意したそうな。







~♢~






目を開けるとそこは桜吹雪の舞う神社だった。



「おおー!」



正面にはなかなか立派な本殿が、周りには大量の桜が満開状態で咲き誇っている。



「気に入ったかしら?」


「うん!これは絶景だね!花見とか最高そう!」


「うふふ、それじゃあ今夜は宴会といきましょうか?ここは夜桜も美しいのよ」


「いいの!?やった!」



紫の提案に魂天使はその場でぴょんぴょん跳ねる。紫は表面上微笑をつくろっているが、心の中では『ショタっ子最高ぉおおおおおおおおおおおおお!』と叫んでいた。



「その前に、面倒な事を終わらせておきましょうか。少し待ってて、ココの巫女を呼んでくるわ」


「ん、分かった」



本殿の裏へと進んで行く紫を見送り、きょろきょろとあたりを見渡す。すると少し大きめの賽銭箱が目に入った。



「……どんな神様を祭っているのか知らないけど、今後の生活の安全を祈っておこうかな……?」



同僚の天使が作った四次元財布(貨幣の両替機能付き)をポケットから取り出し、50円玉を手に取る。そして賽銭箱に入れようとしてある考えに至り、動きを止めた。



「そういえば、これで叶う確率は凄く低くいけど、大量にお賽銭を入れれば確実に願いがかなう……って《悪》は言ってたよね……」



《悪》と言うのは彼の同僚の天使の一人の名前だ。彼女を含めて8人の同僚がいるが、全員がショタコン女神によって造られている。なので、ある意味兄弟姉妹とも呼べる存在でもある。



「なら……よっし、10万枚投入!」



確実に今後の生活の安全が保障されるなら、このぐらいの投資は痛いものではない、と考えて財布の口を開けてそのまま下に向ける。すると大量の50円玉が財布から放出され、ジャラジャラと景気のいい音を立てて賽銭箱に呑みこまれていく。その後2,3分ぐらいで放出は止まった。賽銭箱が50円玉でぎちぎちになってしまっている。



「ぃよし、早速願いを―――」



確か二礼、二拍手、一礼の順だったよね、と思いだし、まず二回お辞儀をし、そして二回拍手(かしわで)を打とうとした瞬間、



ズドドドドドドドドドドド!!



轟音と共に大地が震動した。音と震動は徐々にこちらに近づき、本殿の曲がり角から……何と言うか、目のやり場に困る巫女さん(?)が現れた。

どうやらアレンジされているようで、腋と肩が丸見えだ。本来袴の部分がスカートになっていて、露わになっている太ももが眩しい。


そして巫女はぎちぎちと音を立てる賽銭箱を見て、



「ありえないんだ☆ZE!」



ぶっ倒れた。



「ちょ、霊夢!?しっかりしなさい!?」



本殿の裏から追いついてきた紫が現れ、巫女――霊夢と言うらしい――の胸元を掴んで往復ビンタをする。しかしそれでも目を覚まさない。


結局、魂天使がお金を地面に落とし、その音で目を覚まさせるのだった。






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