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俺+α  作者: ブリキ
17/21

Episode -中幕-

人間は、死んだら二度と生き返らない。





何故?





なんで死んだら生き返ることが出来ないのか。そう、思ったことはないだろうか。


確かで、絶対で、当たり前な、そんな《ルール》を、疑ったことはなかっただろうか。




矛盾、齟齬、食い違い。




完璧に縫い合わされたその事実の中から、無謀だと分かっていながらも《綻び》を探したことはないか。




その《綻び》を見つけだす事は、生物には不可能だと言われている。


人間もまた然り。



しかし、その《綻び》を、例え偶然であったとしても、見つけてしまったら。




それは、生物の枠を超える。



超越する。




それこそ、《神》とでも呼べる存在だろう。




それが、









彼だった。


――――――――


私は三三四川の岸部に仰向けで倒れていた。


手摺りを飛び越えたのは覚えてるのだがその後、つまり落下中の記憶がまったく無かった。



おかしい。




確かに自分は死んだはず。





この、《自分の家族》が死んだ場所で死んだ筈。




「っつぅー!!。」



自分の下からその声はした。


「っ!!!」


驚いて後ろに下がってみると、そこには制服姿の男子がいた。



「っくぅ~っ!!背中いってぇ!!つか、お前は大丈夫か?」


制服男子が話しかけてくる。途端に私は恥ずかしくなり顔を背けた。


一応、頷いた。



「良かったぁ!!」


男子は、まるで自分の事のように笑った。


私は更に恥ずかしくなった。


顔が熱かった。



「んじゃ、俺もう行くから。もうあんな真似すんなよぉ!!」


制服男子は埃を叩きながら立ち上がり、そう言った。


悲しかった。


(こりゃ、終わったな。)


制服男子が呟いた。



私はチャンスだと思った。






男子を引き止めるチャンスだと思った。



「なに..が終わっ..たの?」



そう聞いた。




そして、この質問が全てを動かした。






このStoryの歯車は―――

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