表面張力。
誤字脱字が多そうです。
コンビニから帰ってきた俺に対する沙紀からの第一声は勿論ながら何処へ行っていたかの追求だった。コンビニと一言でその問題への解を示し自分の部屋へ戻った。
「ふぅ~...。」
緊張の糸が切れ、その安堵から深い溜息が出てしまった。
まあその緊張も、沙紀にハンバーグ弁当買ってきたのがバレないかというしょうもない不安からきた緊張なのだが。
熱々のうちに食べようと思いハンバーグ弁当に手をかけた。蓋を開けると、生暖かい湯気が顔に当たり、それに続くようにハンバーグの美味しそうな匂いが鼻孔を突き抜けた。俺は小さな幸福ながらそれに対し大きな感謝をし、弁当に付き添ってきた簡素な割り箸で肉を摘んだ。
肉汁がハンバーグからスポンジのように染み出してきて、この上ないほどハンバーグの美化に貢献していた。
そしてそれを口の中に入れようとしたその時、
悪寒がした。
まるでこれから起きる悪い事への警告のように、俺の中を何かが走り回りそして俺は、
それを無視した。
その時は単なる震えだと判断してしまったのだ。今思えば、なんて愚かな事をと思うことばかりだが当時の俺は未だ《慣れていなかった》のだ。あらゆることに、慣れて、いなかった。
そして俺は、
食べた。
「ンガッ!!!!??」
口が破裂したかと思った。
まるでダイナマイトを口の中で爆発したような、そんな衝撃だった。
「???!!?!!!!」
余りの事に言葉を忘れてしまった。絶叫も救援も咆哮も、なにもかも忘れた。
そして、「ゥエッ!!ォエッ!!...ハァハァ。」
胃液を盛大にぶちまけ、やっとそこで落ち着いてきた。
なんだよ、今の...。
暫し茫然としていると廊下の方から騒がしい足音が聞こえてきた。
ドタドタドタッ!
ガチャッ
「お兄ちゃんッ!?大丈夫ッ!?」
唯が俺の吐瀉物なんて気にせず駆け寄ってきた。馬鹿野郎、服汚れるだろうが。
「待ってて、すぐに拭くから。」
そういって唯は物置にある余りの雑巾を取りに行った。
そして、
入れ代わるように、
入ってきたのは、
「...ど..うも。」
気弱系文学女子、通称コンビニの店員だった。
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