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【プロットタイプ】従順である必要はない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

当たり前だよ。最悪、一人で生きていけるんだもん。

男女問わず、その土台があるから強く出れるってだけ。

鏡花の人格は人に合わせて変わる事も多いが、自分の気分に合わせても大いに変わる。機嫌が良い時は大抵子供の様な振る舞いをするが、苛立っているときには年相応の落ち着いた雰囲気になる。そして今、口数少なく、じっとりとした瞳のまま、日々を過ごしている。

本人なりの処世術なのだろう。不機嫌であっても余程の事が無い限り、声を張り上げないのは。突発的に泣きじゃくる事をしないのは。


「今日は随分と大人しいな」

俺がそう声を掛けると、顔を上げて此方を見た。普段は愛嬌のある丸い瞳が、やや鋭く切れ長に見える。あまり機嫌が良い訳では無いようだ。

「此方へ」

俺がそう声を掛けると、黙って立ち上がり、俺の横へと腰掛けた。束ねられてい居ない長髪に触れる。一度掌で撫で、次に爪を立てて髪を梳く。昨日までパサついて感触はとうになく、しっとりとした艶のある髪に戻っていた。

「今日は優しいね。何時もと違って大人しいから?」

「あぁ」

「ふーん」

何時もの様にベッタリと絡まれるよりも、これぐらいの温度が良い。過剰に反応する事なく、抱き着く事なく、まるで女帝の人格のままに口調を少し変えただけの様な。

必死に物事に当たる人間が好きだ。だが今この日常、全力で当たる必要がない今、過不足がない。無駄がない。俺との関係とも、此奴自身との折り合いとも。

「巷では従順で可愛い子の方が良いって言うからさ、今の私はウケが悪いだろうなって思ってる。

自分で稼げる人って根本は気が強いって誰かが言ってたっけ。当たり前だよ。人が従順になるのはその方がメリットがあるから。メリットなく従順になる必要なんかない」

当たり前だ。自立しているという事は、自分一人で生きていけるという事。誰の力も借りないからこそ、全て自分の選択権で生きていける。媚びを売ってしおらしくする必要なんか、何処にもない。

そう考えると普段の鏡花は誰かに媚びを売らないと、従順でないと生きて行けないのか。まぁ社会の歯車として機能としている以上、仕方がない。

「……何時もの方が良いって言うんなら、考えてあげても良いかなって思ったんだけど」

「今のままが良い」

「瑠衣、乙女心って知ってる?」

一人で稼げる人は気が強い。 なんて言葉を見て。


当たり前じゃん。人が媚び売ったり、愛想良くしたり、従順なのは、『相手に』そうしないと生きていけないから。

この『相手』って言うのは、依存しているもの。

稼ぎ頭もそう、会社もそう、これがないと生きていくのが難しくなるもの。


何でも自分の意見をニコニコで聞いてくれる人が、『良い男』、『良い女』な訳がない。

何も言わず風俗行っても、浮気しても笑顔で許してくれる、怒らない。

其れが『自分の機嫌は自分で取れない』人な訳ない。

そんなのただの『都合の良い人』なだけ。


鏡花だって媚びを売る必要がある場合には、媚びを売ります。そうしないと生きてけないから。

でもそうしなくても良い相手に態々、媚びを売るのは、ただ単に相手が好きだから。


最後の『乙女心って知ってる?』っていうのは、『君が良いなら、面倒だけどやったげるよ』という意味。

瑠衣は気まぐれ猫なので、今の方が良いよ。

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