第6章 - 授業初日
**第6章 - 授業初日**
(POV - サイク)
誰かにこう聞かれたら:将来何するつもり? 何を勉強したい? どの大学行く? 答えられない。
将来のこと、考えたことない。考えようとしたけど、今に集中しすぎて、先のことなんて考えなかった。だって、まだ若いし、そんな心配 рано、でも、両親の死後、現実の厳しさが心を刺した。将来は不確か、十分気にしないと、未来が今になったとき、どう向き合えばいいかわからない。
女の子に恋して、主夫になるかも。悪くない仕事だと思う、掃除、子育て、妻を満足させる、たいしたことない… そう思う。経験ない、両親働いてて、メイドが料理と掃除してたから。
でも、それが唯一の選択肢、将来あんま考えてないから。
今を楽しむだけ… でも、高校卒業したら、なりたいものわかるかも。
主夫、ありえないかも。誰かに恋するとは思えない。人間、俺には永遠に理解できない存在、で、人間と居心地悪いなら、人間の女に愛感じるなんて、なおさら。
でも、人生、ミステリー、全部変わるかも。恋愛の古いクリシェ、ひと目惚れ、心を打つかも… でも、疑う。
友達作るのにも興味ない… まあ、その考え、やめとこう。
時間に決めさせる。
「青い制服、ちょっとグレーがかった色。白いシャツ。深い黒のエレガントなネクタイ。あ、黒いズボン。ふむ… サイク、めっちゃ似合ってる!」
「まあ、でも、ちょっと動きにくい。まあ、仕方ない。行こう。」
「やるぞ!」
バックパック持って、ユキと家出て、授業初日へ。
ノート、本、キャンディー、予備の服(汚れたり破れたり用)、弁当、めっちゃ退屈したとき用の小説。
うん、学校生き延びるのに必要なもの、全部揃ってる。
「金持ちの学校。食堂のメニューにキャビアあるかな。」
ユキ、ないと思う。キャビア、腹膨れない、ちっちゃすぎ。
「君のクラスメイト、会うの楽しみ! 君みたいに変かな。ふふ。」
ほとんど普通、つまんないよ。
「ね、サイク、言ったこと考えた? ほんとに友達作りたくない?」
「いや」と、できるだけ小さく囁いた。
「ね、聞こえる?」
「うん」と、また囁いた。
「ね、サイク… サイク!!」
「カメラ作動中」と、ちょっと大きめに囁いた。
「あ、そっか。ごめん。」
この街、4つのメインセクター:金持ちエリア、中流エリア、貧困エリア、赤ゾーン。
公式には分かれてない、でも、市民、目に見えないけどめっちゃリアルな分離、完璧に知ってる。
俺とユキ、金持ちエリア、犯罪者が誰も強盗しようとしないとこ、数分で捕まる。
セキュリティ、最高、だから億万長者、家族ここに住ませて、怖がらずエリア歩く。調べた限り、誘拐や殺人未遂、めっちゃ少ない、でも、セキュリティカメラと24時間警察パトロールのおかげで、悲劇、避けられてる。
カメラ、音声も録音、だからユキと、いつも小声、でも今回、囁いてる、カメラ、俺を追って、フォーカスしてる。大事なこと起きてるとき、こうなる、邪魔されないように全力。
カメラ、通常位置なら、心配せず小声で話せる。
中流エリア、セキュリティある、でも金持ちエリアほど厳しくない、十分だけど。
貧困エリア、セキュリティ最悪、政府の公共安全、ときどき失敗。犯罪者に無効化されるカメラ、賄賂もらった政府職員が切ったり。カメラ壊して、交換に時間かかる、だからエリアのいい部分、監視ないこと多い。
金持ちや中流エリアでも、たまに同じ、でも、もっと孤立したケース。たいてい、権力者が特定の誰かと会うとき。セキュリティカメラ壊す人、雇える、でも高額、30分の自由だけ。
赤ゾーン、法のないエリア、犯罪が支配。なんで政府、何もしない? 上手く隠れて、ただの貧困エリア装う、でも、売春、違法ドラッグ、武器売買が盛ん。政府関係者関わってる、ゾーン解体、難しい。赤ゾーンに挑んだ人、黙らされて黒い袋、だから挑戦する人、どんどん減る。
「何か買う、ユキ?」危険過ぎた、静かに言った。
コンビニ。ふむ。何買おう? 喉渇いた、水じゃない、ソーダ?
「チョコドリンク、買って。」
チョコ、ね? 俺もいいな。6本買う。
「どけ、ガキ!」
入ろうとした、誰かに押されて、俺、引いて、押した女が店出るの待った。無駄なトラブル、避けたい、こんな状態の人、なおさら。
「う。酔っ払い。くさい」と、ユキ、鼻押さえた。
女、よろめきながら去る。酔ってて、ビール6缶パック持ってる。そんな金の無駄。あ、こんな人、絶対わからん。
「ね、大丈夫、子?」と、見た従業員。
「うん、心配すんな。」
店入って、ユキ、ため息。
「ホームレスに見えなかった、でも、臭いそうだった。」
「みんな過去持ってる、扱い方、人それぞれ。知らずに判断すべきじゃない。」
あの女、美人だった。どうやってそんな落ちぶれた? 自尊心低いとは思えない。うん、人生の選択ミスったはず。
まあ、関係ない。知らん人、酒で健康壊しても、気にしない。
よし、チョコドリンク、インスタントスープ。食べたい。
支払って、店出た。
「ちょうだい、ちょうだい!」と、ユキ、口開けた。
「熱すぎ、冷めるまで待て。」
スープ、ふーふーした。
ああ… 授業初日。全部上手くいって、誰も絡まないでほしい。
もうロッシーは嫌、神犬。やっと解放された、彼女みたいなやつ、送らないで。
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「う… 懐かしい。学校、恋しかった」と、ユキ。
ユキ、授業初日、俺と来ることに、1日家で独り、嫌だったから。
まあ、邪魔しなきゃ、気にしない。絶対退屈する、でも、少なくとも学ぶチャンス、活かしてほしい。知識、必要ないと思っても、いつもいい。
「ね、ね、スピーチ、準備できた?」
「何のスピーチ?」
「え?! 忘れた?! トップの生徒、歓迎スピーチするの! 君、トップ…! まあ、トップの称号、持ってるはず。」
「う、処理済み、心配すんな。」
「練習してないの、納得。はあ、サイク、人気者になるチャンス、また無駄にした。わからん!」
「理解しようとすんな。」
「うん、うん、君の考え方、絶対わからん、冷たいやつ。」
周りの生徒見た。
高級ブランドの時計やバッグ、着てる生徒、めっちゃ少ない、で、そいつら、グループで目立つ。
なるほど… うん、この学校、絶対変。
俺、判断されてる、見た目だけじゃなくて、声に出してバカにしてる。
ユキ、俺のこと心配そう、でも、その侮辱、無視、気にする価値ない。
歓迎式典、さっさと行く。
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「ね、あの男見て。」
「なんで髪とかさない?」
「変に見える。」
「ふふ。エモ、絶滅したと思った。」
ね、知らん女、俺、エモじゃない… エモって何? 知らん、でも、俺、それじゃない… と思う。エモって何?
周りの声、関係ない。人の意見、ずっと前に気にするのやめた。でも、エモって何?
「さて、新入生の代表。」
式典、だらだら。眠い。あ、学校、めっちゃ退屈、忘れてた。
まあ、ちょっと昼寝、悪くない。
「ね、寝るな!」
ユキ、俺の膝に座った。
「起きてなきゃ。」
ああ、めっちゃ退屈。
「ありがとう」と、代表、前へ。
ラム、ね? ユキ、彼女、一番賢いって、だから彼女。
…小さな女の子? ああ、平たいだけ。
うわ。めっちゃ愛らしい女、でも、真剣な表情、かなり大人っぽく見える。白い髪、青い目、可愛い。長い髪、ユキみたい。ふむ… ショートヘア、もっと可愛いと思う。
髪と目の色、ユキに似てる、でも、性格、めっちゃ違う。ユキ、超社交的で元気、ラム、めっちゃ真剣でつまんない。
スピーチ始まって、目閉じた。誰も俺の目見えない、気にしない。
ああ、眠い。
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「サイク、起きろ!」
ユキ、頭叩いて、目開けた。
ああ、瞬きしたら、昼寝終わった。少なくとも休めた。
「起きなきゃ。」
ああ、寝ちゃった。みんな、席から起きてる。
立って、あくび。よし、やっと教室行く。
「眠い。」
「ね、待て。」
誰か話しかけた? いや、知り合いゼロ、ありえない。
歩き始めた、でも…
「え?」
誰か、肩に手置いた。
「待てって。」
代表の声。あ、めんどくさい。
振り返って、代表見た。
「何?」
「質問。なんでスピーチ断った?」
「めんどくさい。」
「…」
「…」
静寂、彼女、眉ひそめて、疑いと混乱。何? 信じない?
「めんどくさい、ね?」
「うん。なんで?」
「マジ?」
「うん。」
「…もういい、忘れて。」
「そのつもり。」
歩き去って、腕伸ばした。
早起き、慣れなきゃ。あ、めんどくさい。フルタイムのスケジュール、嫌い。朝7時に学校、午後4時まで。あ、生き地獄。
「ふふ。ラム見て、サイク。君が彼女より上って信じられない。君、ほんとに賢い?って思ってる。」
「で、俺、調べる。」
「その通り! 彼女、気をつけないと、君がバカってバレる。」
「ね、傷ついた、でも、うん、君、合ってる。」
ラム、トラブル起こさないで。
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よし、着いた。1年B組。
教室入って、誰も窓際の最後列の机、取ってない、確保。
静かな席、みんなから遠い。寝るのに完璧。
歩きながら、ソーシャルグループ、でき始めてる。
ハンサムな男の周り、女。明らかにめんどくさい女、太った子を豚って苛めるタイプ。ビデオゲームとアニメ話す生徒。独りの女と男。まあ、俺含めたら独り男2人… いや、3人、マンガ読んでるやつ、座ってる。
うん、この教室、かなり普通。
座って、ユキ、俺の机に座った。
「よし、ユキの計画、開始! 友達作るの手伝う!」
「いらない。」
腕に頭置いて、目閉じた。寝たい。まだ数分、自由。
「ね、ね、無視すんな…! なんで触れない?!」
「寝たい。」
「みんな、交流してる!」
「関係ない。」
勝手に交流して、俺、友達いない一匹狼の役割、守る。それが一番落ち着く。
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(POV - ユキ)
うわああ! サイク、頭くる!
なんで触らせてくれない…?! はあ、変態っぽい。うわああ! まあいい! サイク、サイク、触らせて、叩きたい! みんな交流してる! ケツ動かして、新しい友達作りな!
ちっ。手、通り抜ける。マジでそんな子どもっぽくする?!
「サイク、ほら、交流しなきゃ!」
ま、待て…
まさか… うわああ! もう寝てる! バカ、ユニークなチャンス逃してる! 授業初日、クラスの役割決まる!
ほんとに、変な友達いないやつ、ずっと続ける? 絶対わからん、サイク!
「ね、番号教えて?」
「めっちゃ賢いね。入試の質問、半分もわかんなかった。」
「GPAいくつ?」
代表、生徒に人気… サイク、君だったのに! なんでスピーチ引き受けなかった?!
神犬、こいつのバカさに耐える力、ください。
失礼、思うの、悪い、でも、仕方ない!
「や、俺、ダンナ! みんな、よろしく! 自己紹介、しない? 知り合うベストな方法。俺、ダンナ、16歳、目標、みんなと友達! よろしく!」
お、うわ、うちの学校、彼女いた。いつも友達に囲まれてた。人気者生まれの女。何年ぶり。相変わらず元気。もっと可愛くなった。で、胸、めっちゃ育った…! はあ…
胸触った、板みたい。なんで若くして死んだ?! 母さん、でかい胸。遺伝子、味方だった! ずるい!
「俺、サオト、16歳、目標、いい生徒… つまんねえ、だろ? 知ってる、でも…」
終わらせてくれなかった、新しい友達、応援してくれる。
「立派!」
「応援する!」
う。いいやつっぽく、女の心掴むために言った? でも、本当かも。
…ハンサムな男… ふむ… 俺、サイクの方がいい。うん、サイク、こいつより魅力的… 髪とかせば!
代表、立った。
「俺、ラム、15歳。それだけ、かな。」
短い紹介。絶対真剣な女。
次々、生徒、自己紹介。性格、趣味、わかった。恥ずかしがりで友達いない女、発見。サイク、心配すんな、その子、君の彼女に…! せめて友達。
…本当、サイク、どんな女、魅力的? 恥ずかしがり屋、好き、か、でかい胸の女?
「ね、君の… え?」
「寝てる?」
キャ! このバカ、起きない!
「サイク、注文したビデオゲーム、届いた!!」
サイク、頭上げた。効いた?! 効いた! ふふ。俺、すごい、知ってる。
「ほんと…? ああ、騙した」と、囁いた。
「自己紹介しなきゃ!」
「え? 何? なんでみんな見てる?」と、普通の声。
「自己紹介中。君の番」と、サオト。
「なるほど。」
サイク、みんな見てる。しくじるな!
「俺、サイク… それだけ。」
また寝た… このバカ!
「せめて歳、言え、バカ!」
みんな、変な目… 最悪な第一印象!
「サイク… 入試、最高得点の?! すげえ!」
サオト、近づいて。ま、待て、まさか…
「ね、サイク、ちょっと質問、いい? もちろん、嫌じゃなかったら。」
こ、こいつ、優しすぎ。やめな! サイク、起こされるの嫌い!
まだ忘れてない、公園のベンチで寝てたとき、俺、子どもの遊び、ふりして… 遊び、ふり。はあ、めっちゃ暗い。
とにかく。やつら(暇なバカ)、サイクの腹、蹴って起こして、ベンチ、俺たちのって、追い出そうとした。
脅して、なんかやろうとした、でも、サイク、起きて、蹴られたのに怒らず、「起こされた」って怒った。
で、みんなくそ殴って、警官来て、暴力でサイク、連れていかれた。
サイクの喧嘩、初めて、ひどかった! 血のせいじゃない、サイクも殴られた! こいつ、パンチ強い、でも、戦い方知らない!
でも、その日、サイク、起こされるの嫌い、知った。俺、妹だから安全、でも、見ず知らずのやつ… はあ… サイク、トラブルすんな!
「ごめん、サイク、ちょっとだけ。」
そ、優しく揺すってる。み、見たくない。
「え?」
サイク、頭上げて、サオト見た。
「バカなことすんな、サイク!」
「話せる?」と、サオト。
「ね、バカ、うざい。話しかけんな。」
うわああ! わかってた! 殴らなかった、でも、その言葉、サイクの評判、ぶっ壊した!
「ご、ごめん、迷惑かけるつもりなかった。」
サオト、去って、女の子の批判的な目、すぐサイクに。
み、すでに悪口。サイク、友達作る希望、さよなら!
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(POV - サイク)
ああ、やっと、昼食。最初の授業、いつも一番退屈、でも、難しすぎなかった。
「やっと、腹減った。」
「ふん!」
ああ、うわ。めっちゃ可愛い不機嫌、でも、本気の怒り感じる。俺、今、何した?
「何、ユキ?」
「何?! 授業初日、台無し!」
「なるほど。関係ない。」
「だから怒ってる!」
「ほら、食べれば落ち着く。」
「希望。」
バックパックから弁当2つ。味想像して、よだれ。絶対腹減った。学ぶの、めっちゃ疲れる。あの非人間的な努力、いい食事、値する。
「待て。」
ああ、めんどくさい。
止まって、振り返って、代表… 名前何だっけ? 忘れた。
ほんと忘れた? 考えろ、サイク、考え… ああ、思い出せん。メンタル疲れ、関係ない詳細、名前、思い出せない。
「ね、代表。何?」
「俺の名前、覚えてない?」
「…モニカ?」
「ラム。」
「2番目の推測。」
「嘘。」
「よし、3番目。」
「まあ、いい。単刀直入。入試、ズルした?」
「うん。」
「ズルした?!」
「うん。幽霊が生徒の答え写して、俺にくれた。」
「ハハ。めっちゃ面白い。」
その皮肉なトーン、愛らしかった。
ポケットからロリポップ出して、渡した。
「ほら。」
「え? なんで?」
「皮肉なトーンで話す君、愛らしい。」
「こ、小さな子扱いすんな!」
「老女扱い? ティーバッグもある。」
ポケットからティーバッグ出して、渡した。
「欲しい?」
「…なんでそれ持ってるか、聞かない。」
「まあ、それだけなら、行く。」
「待て… 先生、簡単な質問して、君、答えられなかった。1年で一番の生徒、のはず。」
「俺、そんな賢くない、かな。」
「…変だ。」
「よく言われる。じゃ、答えくれた幽霊と飯食う。」
「冗談やめて、行け。」
教室出て、ため息。
冗談じゃなかった。
「ハハハハ! 簡単に本当のこと言って、誰も信じない、めっちゃ面白い! でも、彼女、言う通り、疑われてる。」
「もっと勉強しなきゃ。」
でも、まず、腹の問題。健康で強く育つ、栄養必要。