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王立魔法学院

王立魔法学院。王都の外れにある貴族や王族の子女たちを集めた学院である。貴族は15歳になるとこの学院に通うのが決まりである。

また平民も成績優秀であれば特待生として受け付けている。



「ここが……魔法学院……」


初めてみる校舎は歴史ある建物の威厳に満ちていた。


「アルナ。行きましょう」

マリアンヌがわしを呼ぶ。

「お、おう。今行く」


「おい見ろよ、王女様だぜ」

「隣にいる方は誰かしら」

「妹君では?」

「馬鹿。コレット様はマリアンヌ様と同じ銀髪だ」


「なんだか目立っておるようじゃのぅ:

「気にしなくていいです。すぐになれます」


わし等が歩いておると何やら一人の女生徒がもう一人の女生徒に叱られていた。

「アンナさん。ご自身の立場をわかっておいでですの?もうジュリアス殿下に付きまとわないで下さいませ。平民は平民らしく振舞うように」

「ブランシャール様。私殿下に付きまとってなんて……」

「なんですの?」

「いえ。なんでもありません……」


金髪縦ロールじゃ。凄い迫力じゃの。


「おい、ジョゼフィーヌ・ブランシャール様だ」

「あの2大公爵家の?」

「平民風情が調子に乗ってるからだ」


なんだか乙女ゲームとやらみたいな展開じゃの?わしはそっちは詳しくないからよく分らんのじゃが……

さすづめ怒られておる方がヒロインかの?アンナとか言っておったか。彼女も大変じゃのぅ。

王子にお手付きをくらったばっかりに色々なごたごたに巻き込まれるんじゃろうな。ただでさえここでは平民は嫌わてるじゃろうし……

まぁわしには関係ない話じゃ。……待てよ?わしも平民なんじゃが?一体どうしたもんかの?



「ここが学生寮…アルナには特別に貴族寮に入ってもらいます」

「ほほぅ。そうか」

それはいいのか?

「シモーヌ。アルナの世話をお願いね」

「畏まりました。マリアンヌ殿下」


シモーヌと呼ばれたメイドは栗色の髪に栗色の目をしていた。マリアンヌより1歳くらい若い13.4くらいの少女だった。


「シモーヌです。これからアルナ様のお世話を務めさせていただきます」

「よろしくの」



そして夏季休暇明け一日目の、わしにとっては最初の授業が始まるのじゃった。


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