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異世界にて①

近くに泉があったので覗き込んでみたが

その姿は完全に童女、いやあるいは幼女といった方が正しいか───になっていた

年のころは9歳くらいか。白髪だった髪は金髪になり緑色の瞳をしていた

「ど、どどどうしょう」

いや、待て慌てることははあるまい。

「姿形が変わったとて……神力!」

神々しいオーラがあたりに発せられる……はずだった。

「も、もう一度、神力!」

だが何度やっても力は使えなかった。


「これはもう駄目かもわからんの…」

こんな何処とも分からぬ世界で神力も封じられこのような幼女の姿にされ…

「い、いやまだ諦めるのは早いのじゃ」

ここがどこだか分からぬが文明が発達した世界かもしれぬ可能性はまだある。

「そうじゃ、なれば早く人里にたどり着かねば。どちらにせよ他に手はあるまいて」

泉は川につながっていた。これを下っていけば人里があるに違いない。

川の近くには必ず村や町がある。昔からの理じゃ。

そもそも奴は反省してこいと言っておった。そうそうに死なせるとも思えない。

川の近くに転移させたのもわざとじゃろう。


しばらく歩いていると町が見えてきた

距離にして2,3キロメートルといったところか幼女の体で歩くにはちとしんどかったが何とか町にたどり着くことができた


町の中をうろついていると前からいかにもな顔したごろつきがやってきた

「お嬢ちゃん。こんなところを一人でいると危ないぜぇ~」

いうが早いかそやつは儂の腕をとりひっぱりあげた

「離せ下郎!この身は貴様などが触れていい存在ではないわ!」

「いいねぇ。お嬢ちゃん。じゃあ向こうで楽しませてもらおうかな?」

視線が指示したしたのは暗い路地裏。

こ、こやつロリコンか?ま、まずい!このままでは神たるこの身が汚されてしまうエロ同人みたいに!エロ同人みたいに!


神は日本文化に精通していた



「ぐぇ!」

男は殴り飛ばされた。

「こんな天下の往来でこれ見よがしに何してんだ」

男を殴り飛ばしたのは年のころは20台前半。細身ではあるが鍛え上げた体が装備した鎧越しでも分かる

黒髪に黒目の身長170台後半くらいの男だった。

「こ、こいついつの間に現れやがった!」

うろたえる暴漢をよそに黒髪の男は言った。

「とっとと失せな。剣の錆になりたくなければな」

「ち、こいつ剣士か。くそ覚えてろ!」

暴漢は捨て台詞をを残して去っていった。


「お嬢ちゃん。大丈夫か?親はどうした、迷子か?」

儂は首を振る

「迷子などではないわ。ただここがどこだか分からぬだけじゃ」

「それを世間では迷子と言うんだ」

「黙れ小僧。わしは神じゃぞ。神は迷子になどならぬわ」

「神ねぇ。どこの神様だ?幼女の神なぞ聞いたこともないが」

「聞いて驚くのじゃ、わしがかの有名なアルナンクトゥスじゃ!」

えっへんと胸を張る

「…お嬢ちゃん、どうせ名乗るならその名前はやめた方がいい」

「な、なんじゃと!」

「堕落の神の名前を語ったところで良いことなんか何にもないぜ」

「堕落の神じゃと?わしが?」

「知恵と享楽の神だったが、堕落して最後にはこの世界を見捨てていった神なんざ今じゃ誰も信仰していない。そもそもアルナンクトゥスってのは男神だろ」

「わしは男じゃ!」

「どうみても年端もいかない幼女だが…」

ぐぬぬぬ…


「アルク~もう探したじゃない。どこ行ってたのよ……その子は」

現れたのは20前後の茶髪に茶色の目をした娘

「さぁな神様だとよ」

「お嬢さん名前は?」

「アルナンクトゥスじゃ!」

「あらあらまぁまぁ…」

「やめた方がいいって言ったんだが…」

「アルナちゃんね。お母さんはどこに行ったのかな?」

「略すではないわ!親などおらぬわ!この小娘!」

「あら」

「そうだったか…」

二人は神妙な面持ちになって言った

「奴隷商に売られてここに来たってところか、うまく逃げられてよかったな」

「でも隷属の首輪をしてないわね」

「契約前だったんだろ。あれにはそれなりの儀式が必要だからな」

なにか勝手に話が進んでおるがまぁいいじゃろう。

このままこやつらに庇護してもらおうかの


「このまま放っておくわけにもいかないし。…アルナちゃん、よかったら一緒にくる?」

そらきた。

「そうじゃのぅ。わしもまだこの世界にきて右も左も分からぬ故、そうしてくれると助かるのぅ」

「はいはい神様設定は忘れないのな」



こうしてわしは二人に庇護してもらうことになったのじゃった。

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