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教会

「おお。聖女アルナよ。此度の働きまことにご苦労だった」

「楽勝だったのじゃ」

わしらは城で歓迎でされた。


そしてわしが上級デーモンを倒したという話はあっという間にこの国全体に広まったのだった。

ある日、わしが城を散歩していると、一人の神官が話しかけてきた。

「おぉ。聖女様こちらにおりましたか」

「なんかようかの」

「聖女様。聖女様にはぜひ教会にお越しいただきたいのです」

話を聞くとわしの身をトルー教側で預かりたいということだった。よくある権威付けじゃの。


本来一人目の聖女である王女マリアンヌは王女ということで王室の権威は高まったが、王女故にその身を教会側で擁立するわけにもいかず、王室と教会のパワーバランスは偏っていた。


そこに体よくわしが現れたということじゃの。

教会側としてはなんとしても取り入り擁立したいのじゃろう。

わしとしても教会に潜り込むのはやぶさかではない。権威を乗っ取り神として返り咲くのじゃ。


「そうじゃのぅ。待遇次第かの」

「それはもう聖女様となれば手厚い待遇が待ってますよ」

「自由はあるのかの?」

「護衛はつけさせていただきますが」

「そうか」

わしは王に行って城からも護衛を出すようにしてもらった。

神官はなにやら渋い顔をしていたが。

おおかたわしを飼い殺し傀儡にでもするつもりじゃったのだろうがそうはいかぬよ。

ついでにアルクとセレナを騎士名目でつけてもらった。

ちなみにこの時アルクとセレナは騎士爵をもらった。



「教会かー。どんなところかのぅ」

「あんまり面白いところじゃないと思うぞ」

まぁユウクアウラヌスの奴を絶対神として崇めているようなところじゃ。期待はできまい。

わしらは教会に移動中だった。

護衛はアルクとセレナの他に騎士5人聖騎士5人という体だった。

そうこうしてるうちに教会についた。

「でかいのぅ」

ユウクアウラヌスを信仰している割に立派な教会だった。なんか旗たつの。

「聖女様お待ちしておりました」

なかからえらそうな神官が出てきた。

「出迎えご苦労。ではまいろうかの」


この時のはわしはまだ教会に来るということがどういうことなのか理解していなかった。


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