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プロローグ
ここは天界。神々の住まう場所。
「ユウクアウラヌス!ユウクアウラヌス!貴様一体どういうつもりだ!?」
神アルナンクトゥスは鎖で縛られていた。
「どういうつもりもない、アルナンクトゥス貴様の所業は目に余る。我が世界で矮小なる存在となって反省してくるがいい」
ユウクアウラヌスと呼ばれた神のそばには5人の神々が集まっていた。
「貴様ら儂にこんなことをしてただで済むと思うなよ」
アルナンクトゥスはその荘厳なる顔で睨め付けた。
「戯言よ。さっさと征くがいいわ!」
時空の穴が開く。アルナンクトゥスはその穴に吸い込まれるように消えていった。
「おのれ!ゆうくあうらぬす!」
儂は飛び起きた。あたりを見回すとどこかの森のようだった。
「そうか、儂は奴らに術を掛けられて…」
そう、どこかの世界に飛ばされたのだった。
「おのれ、あまたの日本人を異世界に送り込んだわし自身が異世界に送り込まれるとは…!」
ぎゅっと握りこぶしを作る。そこで気が付いた。
「手が小さい?」
慌てて自身の体を確認する。
ま、まずいこれはまさか…
「童女になっておる~~~!!」