第四話〜食物界の伝説〜
あれから僕は休み時間はジャスパーと一緒に過ごしている。
毎日学校から一緒に帰るようになった。
僕はだいぶ人間界に慣れてきた。
今日の授業が終わり、帰りの支度をする。
下校時間まで時間があったため、先生が話を始めた。
「ん〜、下校時間まで結構時間あるし、先生がお話しようかな。今日は先生が知っている伝説について教えてあげよう。」
そう言うと先生は伝説について語り始めた。
ある条件が満たされた状態で遺跡に行くと、目の前に扉が現れるらしい。
奥に進むと異世界に行くことのできるゲートがあるのだとか。
僕はこの話を何処かで聞いたことがある気がした。
「なんだったっけ…。」
僕は必死に思い出そうとしたが、なかなか思い出せない。
その日はそのまま終わってしまった。
次の日の朝。
布団からはい上がる。
「そうだ!タコスだったときに聞いたことがあったんだ!」
僕は急に先生の話を思い出した。
そのさいにどこで聞いたのかを思い出したのだ。
「なんで先生が知ってるんだろ…。人間界でも同じ伝説があっただけかな?」
僕は不思議に思った。
その時、僕はひらめいた。
「人間界でも食物界でも同じように受け継がれている伝説。異世界に行くことのできるゲートって、もしかしたら食物界に行くことができるゲートなのでは?」
僕は伝説にしるされた『ある条件』をクリアするため、図書館に行ってその条件がなにか調べてみることにした。